31話 戦技の恩恵
前回のあらすじ
私はチート~
仲間を探しているの~
「ちょっと使ってみたらどう?」
ミラが突如そんなことを言う。
「えっ!戦技って使えるのですか!?」
「…それも知らないのね。【戦技】は戦技の名を言ってその後に【顕現】と言うと使えるわよ。」
戦技について何も知らない私にミラとレティが教えてくれる。
凄くありがたい。
「じゃあ、やってみますね!『龍人の主、顕現』!!」
私は手を空に掲げそう叫ぶ。
そうしないといけない気がしたのだ。
掌に魔力が集まり、淡い赤色の光を放つ。
そして数秒後、掌の魔力が持っていかれたと思うと、
突如空が開いた。
「!?…なにか降ってくる!人だ!」
空を見ていたミラがなにかに気づいて声を上げた。
見ると、超高速で誰かが降ってきているのだ。
「来るよ!!!」
空から落ちてくるのは大概碌でもないものだ。
そう思い、私たちは未曾有の危機に身構える。
そして、降ってきたのは女の子だった。
しかし、背には強靭そうな翼、腰には何処か美しささえ取れる尻尾、頭には猛々しい角が生えていた。
そう、彼女は伝記そのままの「龍人」であった。
降り立った赤いロングヘアーの彼女はそのカーマインレッドの瞳を一瞬見開いた後、凄まじい速さで跪き、
「主様、お目にかかることが出来、光栄の至りです!!!!」
と言ったのだった。
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