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熄滅の魔女列伝《ルージエ・フレーマ・ドラコ》  作者: 咎鵺
─3章 金銀蒼の麗光─
29/53

25話 迷宮とレティの過去

GW第2弾です!


私たちは食事処“マリアンナ”で食事をとり、店主のぺヌ夫妻と別れた後、買い物をしてあるところに行く準備を始める。


その場所とは迷宮ダンジョンである。

宝、魔物、鉱石、レア素材etc…がなんでもある場所だ。

私たちはこの近隣にある【メルーア洞穴】に行くのだ。


───────────────────────────


「楽しみですわね、迷宮ダンジョン。」

「そうですね、なにせ行くのははじめてですからね。」

「私もよ。」

早朝で小鳥が泣くにはまだ早い時間に私たちは迷宮に向かいつつ話していた。


「…そう言えば、レティはどこの出身なんですか?」

「私?私はユルムンの方よ。」

ユルムンとはマモン領にある街である。

「へぇーユルムンの出身か…ん?レティが生まれたのって600年前だよね?」

「そうですが、どうしましたミラ?」

「っ!ということは《雷帝》トゥールの知り合いだったりするの?!」

「トゥールですか。うーん?あ!多分そのネーミングセンス的にレコン君ですね。」

「レコン?」

「テージ・レコン・ルースという名前なんですが…」

「あぁ!なるほど。ミドルネームですか。」

「いつも文献ではテージ・R・ルースって略されてるからねー分からないはずだよ。」


「でレコン君が《雷帝》ってどういう事ですか?」

「えーとですね、582年前にですね、『第5次天魔戦争』がありましてね、そこで吸血鬼の軍勢を率いた《雷帝》がその名の由来となった皇級魔道『エレクトリカル・フィールド』を使い敵軍の大半を葬って英雄となったのですよ。」

「なんだそういうことね、まだまだよレコン君は。で彼は生きてるの?」

(まだまだってどういうこと?)

と首を傾げるミラは放置である。

「はい、さっき言っていたユルムンに帰り隠居しているようです。彼の仲間の吸血鬼と共になので確実に生きているでしょう。」

「…!!!まだ吸血鬼はいるの?!」

なにかに気づいたようにしたレティは1拍置いた後鬼気迫るように聞いてきた。

「ええ、まあ。マモン領はほとんど吸血鬼達の領地ですよ。現マモンも吸血鬼ですしね。」

「…良かった。まだ居たのね。」

突如レティは泣き出した。

私とミラは突然の号泣に驚いた。

というかミラに至ってはパニック状態である。

「大丈夫ですよ、生きてます。次はマモン領に向かって彼らに会いに行きましょう、ね?」

ともかく私はレティに泣き止んで貰うべく言葉をかける。

「ええ、行きましょう。彼らは私を忘れていたりするかもですけどね。」

「いえ、多分覚えていますよ。」

「そうかしら?」

「そうですよ。」

「そうだね。」

私たちがそう言うとレティは本当に嬉しそうに「ありがとう!」と微笑んだ。

その姿はまるで天使のような笑顔だった。


────────────────────────

───


───その後、私たちは話しながら道を進み太陽が天頂を35度ほどすぎた頃、遂に【メルーア洞穴】に辿り着いた。

見た目は普通の洞穴なのだが溢れ出る魔力が違う。

魔物は迷宮でこの魔力を使い生産される。宝箱も同じようなことで作り出されるのだが未だに何故宝が箱の中に入っている理由がわからないそうだ。


「着きましたわね迷宮に。」

「はい。準備は大丈夫ですか?ミラ、レティ?」

「ええ、大丈夫よ。」

「こっちも大丈夫だよ、レーヴァ。」

「では…行きましょう。【メルーア洞穴】に!」

「「「おー!」」」

そう掛け声をして私たちは迷宮に入っていった。


『天魔戦争』とは

人族が隣の大陸から船で魔族の領地に侵入、若しくは逆の形であったりすることによって起きる戦争。

今までに6回起きている。


至らぬ点や誤字などがあったら是非ゆるーく教えてください。感想などを送って頂ければ僥倖です!

宜しくお願いします。

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