23話 ガルムの街と着せ替え(2)
ちょっとGL要素があります!
次はミラの選んだ服をレティに着せた。
《ゴスロリver.》
この格好ではさっきの服のように胸は強調されていない。
しかし!
流れるような金髪!
艷めく白皙の肌!
潤む紅色の瞳!
この3つを持ったレティはまるで宮廷で仕えるようなベテラン人形師の最高傑作すら及ばない美しさを誇っていた。
まあ、着せた本人は「ああ…可愛すぎぃ…ゴフッ」と喀血して倒れてニヤニヤとしながら気を失っていたのだが。
「ミラは大丈夫ですの?」
「あー、大丈夫。気にしないで。それよりもその格好めっちゃ似合ってるね。」
「そ、そうですか?」
「うん、ミラみたいになるのも仕方が無いくらい可愛いです。」
「…!」
顔を真っ赤にしながらレティは口をパクパクさせながら何かを言おうとしていたが、声になっていない。
その様子はさながらじゃれる猫のようであった。
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何度か服を変え、着せ替え人形と化したレティだったが、ついに決め、
「ふぅ、これにしますわ。」と言った。
それはレティは私の選んだものでもミラが選んだものでもなく、黒のワンピースを出した。
「え、こんなのでいいの?」
「いいのです!」
「ほんとか?」
「ええ。」
「わかりました。ミラも大丈夫ですか?」
「ああ、レティが決めたんだからいいよ。」
「ではお会計しましょうか!」
私が言う。それにミラとレティも返し、
「はい!」「おお!」
といい会計を終え、次の店の散策に私たちは移った。
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《番外編・???ver.》
アウター売り場に売っていたそれは異様な雰囲気を醸し出し、私の目を奪った。
私は狂ったようにそれを掴みレティに付けた。
それはどういう仕組みなのかはわからないが本物の猫のように動くのだ。
そう、それはまさに猫耳と猫尻尾であった。
突然の出来事に驚いたレティにゃんは毛を逆立て耳と尻尾をピンと立てている。
「なんですの?!」
説明は面倒なのでとりあえず
「ニャって言いなさい!語尾はニャだからね!?」と言った。
「わ、わかったニャ、」
私の雰囲気に威圧されたレティが頷く。
「で、レーヴァにゃん。これなんなのにゃ?」
「これはね猫耳と猫尻尾だよ。猫の気持ちになれるんだ。」
「え!?そうなのですにゃ?ミラにゃん。」
「そ、そうなんじゃないか?」
ミラはニヤニヤしながら、そう答える。
「わかったにゃ!これでいっぱいレーヴァにゃんと遊ぶにゃ!」とレティはいまにも頭を擦り付けてきそうな勢いで言う。
その可愛い言動などを見て私は思わず抱きしめてしまった。
レティの体は柔らかく、花のような香りがして、髪は絹のようでいつまで抱きしめていても飽きないようだった。
2人でしばらく抱き合っていると、仲間に入れてほしそうな目でミラが見ていたのでミラも抱きしめて3人でしばらく抱き合っていた。
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