22話 ガルムの街と着せ替え(1)
時間調整のため、一日遅らせました。
レティが仲間に加わった後、私たちはガルムの街へ向かった。
ガルムの街はベルゼブブ領で2番目に大きい都市で、主に暮らすのは獣人系魔族達である。
彼らはその中でも多数の部族に分かれており、その殆どが血気盛んで戦闘それ自体が好きなヤツらである。
そのせいか彼らは並外れた戦闘力で狩猟をしたり、戦争をしたりする際には勝利の鍵になるのだ。
しかし、例外もいる。
例えば鼠爪族は戦闘力は高いが臆病で戦闘を好まない。
だが、頭脳戦をかなり得意とし商人になり一攫千金する者も少なくないようだ。
このようにしてこの都市はどんどん勢力を拡大しているのだ。
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「…オラッ…グバッ…何してくれんじゃ、ワレぇ…!」
遠くで若者が喧嘩する様子を傍目に見つつ私たちは街を練り歩く。
「さて…レティさんの服を買いに行きましょう!おー!」
「おー!」
「…おー?」
ミラは元気よくレティは首を傾げながら返してきた。
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「第1回レティさんきせかえ大会開催します!!!」と私が言うと、レティは「やめなさいよ…」とかなんとか言っているけれど、私とミラは彼女の服を選び始めた。
数分後、私とミラは両手に服を抱えたそれぞれのものを着せ始めた。
私は清楚な町娘風の衣装を。
ミラはフリルとリボンが大量についた所謂ゴスロリ衣装を着せた。
結果…
《町娘Ver.》
その格好に私とミラは釘付けになった。
その幼さが抜けきらない体からは想像出来ないような2つのメロンに。
マスクメロンほどではないが夕張メロン程だろうか、ともかくブルンブルンと揺れるそれに私たちは視線を送っていた。
それに気づいたレティはもじもじと恥ずかしそうにしている。
「あの…そんなに私のむ、胸をジロジロと見ないでくださる…?」
「ゴホンゴホン、あーすまんねーレティくん。ちょっとそのメロンが私を食べて、と誘惑してくるのだよ…」
変な喋り方になってしまった。
レティは訝しげにしながら、
「…メロン?食べて?」と聞いた。
やはり日本の言葉は通じない様だ。
「ごめん、気にしないで。」
「?わかったわ。」
そうしてレティにここ衣装を着せるととても似合うが、危険なことになると学んだ。
続きます。
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