表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
熄滅の魔女列伝《ルージエ・フレーマ・ドラコ》  作者: 咎鵺
─プロローグ─
2/53

プロローグ 魔王会議

本日2話目です。

此処はホーストン大陸。

7人の魔王が統治する魔族の大陸だ。

魔王はそれぞれ、

"憤怒イラ" サタン家

"傲慢スペルヴィア" ルシフェル家

"暴食グラ" ベルゼブブ家

"嫉妬インヴィディア"リヴァイアサン家

"強欲アバリティア" マモン家

"怠惰ピグリティア" ベルフェゴール家

"色慾リュクスリア" アスモデウス家

が世襲しながら800000年間君臨している。

そして、その内のサタン領王都"ルーカス"の魔王城では会議が行われていた。


「じゃあ今回の議題についてだけど…1つ目は新しい地方の課税について、2つ目は蛮魔について、3つ目は最近話題になってる“あの”神託についてかな。」

と仕切っている美青年の名はワース、サタン家の当主だ。

「おいおい待てよ、まだ全員揃ってないぞ。」

と気だるげに言っているのはスロース、ベルフェゴール家の当主である。

「あの人はいつも遅いのよね。」

「そうそう、前回なんか終わってから来たもんな!」

と言う少女と少年は、プライドとアヴァイス、それぞれルシフェル家とマモン家の当主で、

「このままでは来ないで終わりそうなので、会議は始めましょう」

と言った美女はラスト、アスモデウス家の当主だ。

「致し方ない。」

と同意している女性のはエンヴィー、リヴァイアサン家の当主である。

などと言っていると窓から

「ごめん!店で大食い勝負してきた!」

と声がした。そこにいたのは、いつも遅れてくるグラント、ベルゼブブ家の当主がいた。

「遅いよ、本当に。このままでは始まってしまうところだったよ。」と真っ先に始めようとしたワースが言う。

「ごめんってば。」

と苦虫を噛み潰したような顔をしつつも、グラントは席に座った。

「では、始めましょう。1つ目の議題、新地方の課税については───


などと会議が進み、

「最後の議題、神託についてですが…みなさんどう思います?」と今まで仕切っていたラストが言う。

「確か“神子を授ける”だったか。」とスロース

「そうだね、これは我々にとって由々しき事態ですからね。」とワース

「どういうこと?」とアヴァイスが尋ねると、横にいたプライドが

「神子なのだから、私たちが保護しなければ神への冒瀆に当たるってことよ。」と言い溜息をつく。

「神様も下ろした場所を伝えてくれればいいのに。」と言うと、

「仕方がなかろう、其の事を神託として聞かせてしまえば神子が危険に晒されるのは自明の理だからな。」とエンヴィーが言った。


その通りである。全信徒に伝わる神託は信徒の中に野心のあるものでさえも聞こえるものであり、そのものたちが神子を攫い、自分の子だと言って支配しかねない。


そのことについて、皆が悩んでいると、

「じゃあ皆で探せばよくね?」とグラントが言う。

すぐさまラストが「ではその間の統治はどうするのですか?」と反論し、スロースが「それだったら自分の一番信用出来る部下に探させればいいだろう。」と言い、「でも、もし心変わりされたらどうするのさ。」とワースは尋ねる。「では妾の所にある“真実の鏡”を使えば問題あるまい。」とエンヴィーが言い、

「いいと思うわ」

「いいんじゃね?」

とプライドとアヴァイスも同意する。

「皆さんもそれで良いですか?」とラストが言うと全員が賛成し、

「ではそのように致しましょう。これで、今回の魔王会議を終了致します。」

と無事会議は終了したのだった。彼らは足早に自らの領地に帰り部下達を選抜し始めたのだった。

──────────────────────────

その夜、魔族の王国貴族の屋敷に赤ん坊の鳴き声が響いた。

ーその目に確かな意思の光を込めながら─

至らぬ点や誤字などがあったら是非ゆるーく教えてください。

宜しくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ