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熄滅の魔女列伝《ルージエ・フレーマ・ドラコ》  作者: 咎鵺
─2章 白と蒼の嵐舞─
13/53

10話 ルーブスの街


───それから1日半が過ぎ、私たちはルーブスの街へ着いていた。


───────────────────────


私たちは今、宿屋“鶏鳴亭”へ来ていた。

鶏鳴亭はルーブスの中心にあり、ルーブスの中でも1、2を争う規模のものだと言う。


「やっと着きましたね!」

と私が言う。それに応じて

「ああ!」

と短くミラが返した。

今まで1人で旅をしてきた私にとってこのように返事があるのは新鮮で、何処かむず痒い気持ちになった。

「どうしたんだい?」

「いえ、早く宿を取りましょう。」

そう言い私たちはカウンターへ向かっていった。


「…部屋が1つしかない?」

「はい、他の部屋は満員になってしまっていて1つしか本当に無いんですよ。」

従業員の女性はそう言った。

となると…

「「2人でひと部屋に(します)するか。」」

こうして2人一緒の部屋に泊まることが決まった。


─────────────────────────


荷物を部屋に置いた後、私たちは街中へと出た。

「すごい人だかりですね。迷ってしまいそうです。」

「そうだな。はぐれないようにしないと。」

話しながら、魔道士クランに向かった。


--------------------------------------------------------------------


私たちは魔道士クランに着いてすぐ、

「クランマスターを呼んでもらっていですか?」と受付嬢に言った。レーンの都のクランマスターの手紙を届けるためだ。

そのグレーの髪の受付嬢は

「クランマスターをですか?どのような要件でしょうか?」と首を傾げつつそう聞いた。

「レーン魔道士クランから手紙を渡すよう言われているんですよ。」

「そういう事ですか。畏まりました。」

と奥の方へ行った。


数分後、彼女は男性を連れて戻ってきた。

その初老の男性は、

「やあ、私はここのクランマスターをやっているヘレというものだ。その手紙というのを見せてもらっても良いかい?」

と聞かれたので、素直に手紙を手渡した。

すると、

「レーン魔道士クランの紋が入ってるから本物だね。ふむふむ、なるほど。おーい、ルーセちゃん、ちょっと来てくれ!」

と叫んだ。


遠くであの受付嬢が、「はーい」と言って近づいてくる。


彼女が来るとクランマスターは徐に、

「彼女達はレーンの街から来ているのは知っているね?街を案内してやってくれ。」と言った。

彼女は、「はい、わかりました!」と元気に返事をして、私たちに「今用意するんで、ちょっと待ってくださいね?」と伝え、また奥の方へ行ってしまった。


なんだか慌ただしい人だな、と思いつつも待つことにした。

至らぬ点や誤字などがあったら是非ゆるーく教えてください。

宜しくお願いします。


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