プロローグ 転生の間にて
初めまして咎鵺と言います。
私にとって初めての投稿になります。
初心者なので至らぬところを多いですが宜しくお願いします。
「…起きろ…起きるんじゃ…起きろと言っておるだろう!」
誰かに呼ばれているようだ。僕の名は東雲八助という。哀しき男子高校生だ。
恐らくだか僕は車に轢かれ死んだ。
まさか自分がコンビニで立ち読みしてる所に暴走車両がガラスを破り突進してくるとは思いもしなかった。
「まだ起きんのか…おーきーろー!!」
そろそろ起きるとするか、と目を開けると神々しい光のベールを纏った少女がそこに居た。
「おお!やっと起きたか!」
その少女は微笑みながら言った。
「えっと、貴女は?」
「うむ、儂は輪廻転生を司る神のレミィという。」
「じゃあ神さま、僕は確か車に轢かれて死んだはずなのですが、なんでこのような所にいるのでしょう?」
「ん?お主は確かに死んでおるが、これによると死因は爆死じゃぞ?」
神さまは手元の紙をひらひらさせながら言った。
(ということはあの後、何かの原因で爆発が起こって僕は死んだのか…)
「あれ?じゃあ僕の身体は?」
「血肉の一欠片も残さず爆発四散したぞ?」
更にひどいことになっていたようだ…
「まあ、だからこそここに呼んだわけじゃ。お主は若いにもかかわらず、そのような死に方をしておるからな…飢餓で死んだ者、悪性新生物──所謂癌じゃな、これら等にかかって死んだ者、それ以外で凄惨な死に方をした者などが転生対象としておる。」
そう神さまは言った。
「お主にはこのどちらかを選んで転生してもらう。」
と手元に2枚の赤と青の紙を取り出した。
2つの紙にはそれぞれ、「同じ生物として異世界転生する」と「異なった生物として元の世界に転生する」という文字が書いてあった。
「じゃあこっちで。」
とすぐさま赤い紙を取った。書いてあったのは、「同じ生物として異世界転生する」だった。
「そっちで良かったかの?それを選ぶ者はなかなか居らぬから問題となっておったのじゃが…」
「ええ、こちらで大丈夫です。」
「そうか、それは良かった。では、お主のその意思に感謝して儂の加護をかけておこう。」
「ありがとうございます。」
これは本当に有難い。何も知らないところに行くのに何も無しではと思っていたけど、加護があるなら安心だ。
「今から儂はお主をその世界に送るからそこにある円の中心に立て。」
僕は神さまの言うとおりに円の中心に立つ。すると、僕の身体を暖かな光が包み込んだ。
「では、達者でな。」
「ええ、ありがとうございます。ちっちゃい神さま。」
と言うと僕の身体を包んでいる光が強くなってきた。
神さまは「おい!それはどういうことじゃ!」とか何とか言ってるけど、僕は無視して光に身を任せた。
眩いほどの光が生まれ、僕はそれに飲み込まれた。
至らぬ点や誤字などがあったら是非ゆるーく教えてください。
宜しくお願いします。