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泡沫の恋  作者: 憂憂(ゆうゆ)
5/7

白雪 真結、入部します♪

4月13日 体育館―入学式―




校長「―――我が校は、長年の伝統に

基づく名誉と秩序にかけて――――」




眠い。ひたすらに眠い。

すっかり世間でも常識ともなった

校長のクソ長い挨拶。

既に彼の催眠術にかかり、

夢の中へと旅立った者は何人もいる。

春休み明けの一発目にはキツい。

あぁ、私も……ねむ――――







真結「くーちゃん!起きなよっ!」


玖羅々「ぬぇっ!?」


また不意に情けない声を出してしまった。

どうやら私も落ちていたらしい。

先程の声はそこそこ大きく、響いた。

そうなれば職員からの目も痛い…。

四方からクスクス笑い声も聞こえる…。

あぁぁ恥ずかしい……。

既にもう閉式の言葉を、教頭が

述べ終えたところだった。




玖羅々「さぁ、帰りますか…」


真結「くーちゃん、もう起きた~?」


玖羅々「はいは~い…」



二人で教室に戻ろうとすると、

体育館の出口のところで

誰か待っていた。

ん?海さんと明香さんか!

こっちに気づいた途端、歩いてきた。



海「おーい、くーちゃーん!」


明香「おす、玖羅々!お前の声、

あたしらのとこまで聞こえたぞ!」


玖羅々「えぇぇ~!恥ずかしい…」


海「あ!君が…えーっとなんだっけ、

………そうそう、真結ちゃん??」


真結「はーい!白雪 真結でーす♪」


明香「初めまして、私は――」


真結「朱羽 明香、さんですよね??♪

タウン誌に特集されてたの見ました!

とってもかっこよかったです!」


明香「あ、あぁ…ありがとう!」


海「俺は青城 海だよ!よろしくね!」


真結「お願いしまーす!」


海「それでね、今日から早速

部室解放しちゃうから、

よかったら真結ちゃんもおいでよ!

ピアノで入るんでしょ!?」


真結「はーい!喜んで!!」





それから私たち二人は教室に帰り、

入学オリエンテーションを終え

ようやく放課後となった。

そして私は今、期待いっぱいの真結を

部室へ案内しているところだった。



???「す、す、すみません!!!」



金髪の少年が話しかけてきた。



玖羅々「私かな?どうしたの?」


少年「音楽部はどこにありますか!?」


玖羅々「あー、うちは吹奏楽と軽音楽の

二つがあるんだけど…どっちかな?」


少年「…………ど、どっちもです!!」


玖羅々「え!?マジ!?と、とりあえず

私軽音楽部だから一緒にいこ!!」



緊張しっぱなしの金髪の少年と、

それと相反する白雪 真結を連れて

軽音楽部の部室へやってきた。

カギは開いている。

既に誰かが入って準備しているだろうか。



玖羅々「連れてきましたよー!」


真結「おっ邪魔しまーっす!♪」


少年「あ、あの……」


玖羅々「ん?どうしたの?」


少年「楽器を置いてきてしまったので、

少し取りに帰りますね!15分で戻ります!」


金髪の少年はそう吐き捨て、走り去った。

しばらくして奥の準備室から出てきたのは

樂さんだった。


樂「いらっしゃい、真結。

さて、まずは入部届けだな。

こっちで用意したから、書いてくれ。」


真結「はーい!てかてか、他に部員って

いるんですかー??」


樂「あー、ちらほらいるよ。

多くはいないんだけどな。」


真結「そーなんですか!他にも、

たくさん部員が入ると賑やかでいーですね♪」















真結「うしっ!書けましたぞよっ!!」






こうして、正式に軽音部に白雪 真結ちゃんが

入部することになった。



真結「さてさて、頑張っちゃうぞー!

玖羅々ちゃん、一曲何か教えてよ!

早速ピアノでもシンセでも

付け加えてみせるからさ!」



~♪



玖羅々&樂「流石です…。(圧巻)」



それと同時に、Last seasonsの

正式にメンバーとして加入した。




~Last seasonsについて その①~



・最初に

海がアコギで弾き語りをしていた。

→それを聞いていた明香が加わる。

→アコースティックデュオとして結成。

→二人のストリートライブを

聞いていた樂が、ストンプ

(身近な物でリズムを出す演奏)で

即興でセッションをする。

→話し合った結果、3人の方向性が一致。

3ピースロックバンド「Last seasons」結成。

→樂がカラオケで、たまたま隣の部屋から

聞こえてきた玖羅々の歌を聞き、スカウト。

→4ピースロックバンドとしてスタート。

→入学式にて、樂が白雪 真結スカウト。

→現在に至る。



・ジャンルについて

ロックバンドと称しているが、厳密に言えば

重低音を意識したハード寄りではなく、

ポップスロックのようなジャンルに分類される。

しかしあくまでも、作曲やアレンジ次第で、

ハードな曲も演奏することもあるため

一概には言えない。





その②へ続く………。


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