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朝の坂道
如月ユイアです。
別サイトでも活躍中ですがこれからは重点をこちらに起きたいと思っております。
如月恋、17歳。
ピッチピチの女子高校生だ。
「あ、穂香~。」
高校に向かう途中の坂道で会った幼なじみの荒川穂香に軽く挨拶をすると肩を並べ今日も歩き出す。
「恋さ、相変わらず背低いよね。」
挨拶も生半可なまま穂香は私に向き合いそう言う。
「………今成長期だよっ☆」
必死で言い訳をしてみるも穂香は冷たい目で私を見てまた通学路を歩き出す。
しょうがないじゃないか。
身長172㎝の穂香から見たら確実に身長147㎝の私はチビにかわりない。
だがな、身長147㎝でも世界を渡っていけるよ!!
「いや、ちょ、ストップストップ!!」
気づけば通学路を一人また歩いていた穂香に追い付く形で私は走る。
これが何時もの日常だ。