第五話「あの日のぬいぐるみ」
そして僕らが扉を開けた時、
虚ろな目をしてレイ?の隣に立っているキョウと、
テロを企てた人達は血まみれになっており、
クラスの人達は気絶していた。
そこの真ん中に
黒く長かった髪は青く染まり、揺れていた。
いつもの青灰色の瞳じゃなく、目は黒く濁っていた。
父に聞いていた通りの少女がいた。
*
「はあー.....全員倒し終わった。」
と僕がため息混じりの声を出した時、
「あ、あのー.....」
と申し訳なさそうなユイナがいた。
「全くゆっくり、安全に倒そうとしていたのに。」
「まあ、なんとかなって良かったじゃん。私の能力のお陰で、怪我を負った人いなかった訳だし。」
と言った瞬間、上から戦ってる音が聞こえた。
その音は激しいのに、銃声が聞こえない、
「もしかして、リグレット部の奴等か?」
「それじゃあここらで僕は帰ろうかな、サク。」
と言うトワの襟元を掴み、
「よし、行くぞユイナ。音的に三階だ。」
「うん!」
「帰らせろー!!」
と言うトワを掴みながら三階に来た。
「音がしているのは、ここか。」
と言った時、ドンと言う音が鳴った。
「開けるぞ。」と慌てて、教室に入った時、
ツムグとトウマがキョウとレイと思われる二人と戦っていた。
トワが驚いた、顔をして「レイ?」と僕は頭が真っ白になってしまっていた。
「トウマ!!何があった!?」
とサクが言ったことで再び意識が戻った。
「レイが暴走した。恐らく、過去のトラウマが原因だ。」
とトウマと思われる人が言った。
それを聞いた瞬間、レイと僕が攫われたことを思い出した。
「僕のせいだ。」
大好きな人にこんな思いをさせてしまったのは、
辛い思いをさせてしまったのは。僕があの時強かったら、
そんな事を考えていた。
「おいトワ!!」
と横から声が聞こえる。
無理だ僕は彼女を傷つけられない。
そんな僕を理解したのか、サクが言った。
「ユイナ加勢するぞ。」
「うん、お兄ちゃん。」
ダメだ。早く行動しないと、レイが殺されるかもしれない。
何かレイを戻す方法はないのか?
何か.....
その時、僕は一つの案が思い浮かぶ。
しかしそれを実行するには必ずしも代償を払うことになるだろう。
だがレイを救えるなら、それくらいの代償くれてやる!!
「レイを救う方法を思いついた。」
「協力してくれ!!」
しかしトウマは
「馬鹿かお前その後のこと、考えてんのか!?」
と言った。
「なんで聞こえているのかわからないが、それ以外方法ないだろ。」
「ッ.....」と苦虫を噛み締めた、顔をした。
「今からレイの身動きを止めるぞ!!」
とトウマが言った。
『了解!!』
とみんなで返事をした。だがどうやって止めよう?
レイの能力は感覚を変化させる能力のはずだが、
変化どころではない。キョウと呼ばれていた、
人が操られているのを見るに、
【感覚を操る能力】に成ったか。
しかし、どこまでが操られるのかわからない。
レイはサクに対して、
感覚を操り動けなくした。
しかし、サクは能力を使い、
感覚を戻したが、殴られてしまった。
「クッ」と声を出した。サクの体勢がよろけた。
その隙にレイが触ろうとしていたが、
ユイナの能力でレイの場所を変えていた。
しかし少しだけ触れられていた。
サクはぼんやりとしていた。
「サク!!体に異常があるか?」
「ああ少しだけ意識がぼんやりしている。」
「大丈夫ですか?」とツムグは近づき、「復元」と言った。
そしたらぼんやりしていた意識は元に戻った。
「レイに触れるな。触ると感覚を変えられて、
意識を奪われるぞ!!」
「ああ、わかった!」
こうなったら一か八かこれしかない、
「ユイナ行けるか?」
「わかった!」と言った瞬間、
ユイナの『集めるの能力』で僕の前に
レイを移動させた。
僕はレイに触れて能力を使おうとしたが、
寸前で避けられてしまい。
逆に触れられそうになった時、
【右】とトウマが言った。
それを聞いて僕も避ける事ができ、
レイに触れ「反転」を使った。
たちまちレイの髪などは元のに戻り、
目もいつもの青灰色になった。
キョウも洗脳が解けたのか、パタリと倒れた。
僕は【レイが暴走している。】と言う
事実を反転させ、暴走を止めさせた。
レイが目を覚ました。
「トワなの?」
「うん僕だよ。あの時一緒にバカやっていた、トワだよ。」
それを言い終わった時、トワが倒れた。
「トワ?ねえトワ!?」
「ああ能力を使い過ぎちゃたみたい僕ってバカだなあ。」
私はボロボロになったトワを見た。
「バカよあんたはバカよ!
私のことなんて見捨てて逃げちゃえばいいのに.....」
「それは出来ない.....僕は実はあの時、一目惚れだったんだ。」
初めて会った日、どこか冷たい彼女を見ていたら、
何故か心の音がうるさくて、
小さい時の僕はあまり人を信じられなくて、
それでも、君には能力の事を話そうと思った。
失ってから気づいた。
きっと僕は、レイのことが誰よりも.....
【大好きだから】
と言い彼は息をしなくなり、ポッケから小さなぬいぐるみが出てきた。
その時、悲鳴にも近しい声が部屋中を響かせた。
「ごめん、ごめんなさい。」
と今では謝ることしかできなくなった。
私の肩に手が置かれた。
「まだ戻せる。」
「サク?」
僕の能力は過去に戻る能力。
しかし、戻せる時間には限界があり、
自分を戻す場合は1時間しか戻せなく、
【使いすぎると暴走し、世界を歪める程の力がある。】
初めて人に対してこの能力を使うから
出来るかどうかわからないが、
「やってみるしかないか。」
そう言って、僕は戻す事をイメージしながら
能力を使った。
「クソ!?」トワが能力を使い切ってから、
3分までは戻せたが、これ以上使ったら、暴走してしまう。
何か手は?と考えていた時、ツムグは僕の手を重ね、
【トワを直しましょう。二人で!!】
と言い彼女は復元の力を使った。
その瞬間、淡い光がトワの周りを発していた。
【それは幻想的で神が民を助けようとしていると錯覚してしまう程に、】
トワは息を吹き返した。
「トワ!!」とレイが抱きついた。
しかしトワは周りを見ていた。
何がなんだがわからない、みたいな顔をしていた。そして抱きついている。
レイに気づいて少し照れた後、
「ここはどこですか?あなた達は誰ですか?」
とトワはレイに聞いていた。




