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妖狩第二部:北編  作者: 定春
第二部:北編
1/9

EPISODE56「作戦」

これからは第二部を連載します!初見の方も第一部を読んだ方も温かい目で見守ってください!!

    ー2011年 10月20日 北都:北海道・函館ー


元妖狩エージェントである八雲 風雅は雪に覆われた市街地を駆ける。雪には足跡がくっきりと残る。

すると建物の上から謎の人影が二つ風雅の前に落ちてきた。

「おいおい〜逃げんなよ〜。」

「ちょっと俺たちの超能力の餌になってくれないかな〜」

現れたのはガラの悪い中年男性二人組。南大阪にいそうな黒地に金ラインの服を着ている。もう一人はいかにも小物っぽいサングラスを掛け、彼を挑発する。

「俺のパンチ力は2トンだぜ、2トン!そんなコスプレして気合入れても無駄無駄!後悔しながらあの世に行きやがれぇぇぇぇ」

風雅は黒い装束に紅いマフラーを身に着けた風貌をしている。

サングラスの男が右手に青い炎を纏って風雅に攻撃を仕掛けるが、難なく片手で受け止めてしまった。

あまりの一瞬の出来事にサングラスの男はたじろぎ、炎は弱まる。

「な、何だこいつ!俺はこの力で10人殺したんだぞ!!」

「10人も殺したんだな…。」

風雅は男に憐れみの目を向ける。

「何だよ…その目…ここはすでに殺し合いの場なんだぞ!?」

「ごめんね。」

風雅の右手に風が集まり、その拳でサングラスの男を貫いた。そして体が灰になり、崩れ落ちる。

仲間の男はその力の差を目の当たりにして情けない声を上げながら逃げていく。しかし逃げようとしても無駄だった。突如血の槍が男めがけて飛んで行き、男の胸を貫いた。その男も灰化消滅した。

「ごめんなさい…。」

風雅の背後から黒髪の女性が姿を現した。

「花ちゃん。無理しなくて良いんだよ?」

女性の名前は緋月 花。風雅の妻である。

「ううん、大丈夫よ…。」

花は優しい心の持ち主で相手を傷つけることはしたくないが、今の北海道、ましてや全世界が殺し合いの魔境と化したのだ。

(花ちゃん…この数ヶ月でずいぶん術式の扱いが上手くなったな…これも“厄災”の影響かな…?)


      ここで簡単に世界観を説明しよう。


時は2011年の日本、この国は四つの壁により東西南北に分断され、人々はそんな世界でも必死に生きてるそんな世界だ。そしてこの世界ではかなり少ない確率で死者が“術式”という異能を持った“あやかし”として蘇る。

悪事を働く妖を警察の下で狩る“妖狩エージェント”という組織があり、風雅はそこで10年以上も戦い続けた。だが警察は風雅たちを裏切り、今は世界中からおたずね者という状況にあるのだ。


           時は遡って

   ー2011年 8月31日 東都:東京郊外 隠れ家ー


風雅たちは追われていた時、仲間の隠れ家に避難していた時、突然皆の頭の中にアナウンスが掛かり、

「ウォーゲーム」なる妖同士の殺し合いを行うと言われたのだ。そして世界改変により人類の半分が妖に覚醒してしまったのだ。(妖狩 第一部 EPISODE 55参照)


「どうしよう…予選が始まるのは今日からだ。」

風雅が心配した通り、ウォーゲームの予選は世界各地で行われ、現在も罪の無い人たちが突然妖に覚醒した馬鹿共のせいでその尊い命を散らせている。

「あぁもうウジウジ考えるのはメンドクセー!!参加するっきゃないだろ!」

「でもよ、進んで人を殺すことになるんだぜ?兄弟。」

風雅の仲間、ギャング組織牛鬼会のかしら・石動 がいは心配するが今はそんなことを言ってられないのだ。

予選期間は約5か月間。そして1ヶ月ごとにこちらに不利なルールを強制で強いられる。

戦わなければ無実の人間は死んでいき、ルールの追加が起き世界は終わるし、戦えば自分から進んで命を刈り取らなければいけない。

そこで隠れ家の主の幼女・こよみはある提案をした。

「相手は世界じゃ、この人数ではとても5か月も生き残れん。新たな仲間を集めなければならぬ!」

「集めるって、目星はあんのかよ。」

「安心せい!すでに2人ほどマーキングしておる!一人目は『白虎』の異名を持つ妖。」『なっ!』

『白虎』の単語を聞いたとき風雅とその兄・八雲 雷牙

は誰よりも反応した。

「なんじゃ知り合いだったか。」

「ま、まぁ…腐れ縁というか…。」

「もう一人はのぉ…とてつもないぞ。国全体を覆う程の妖力を持つ妖じゃ。わしが探知していた時あまりの大きさに気を失ったぐらいじゃ。」

これにより主人公たちの目的は順序が変わる。


①まずは北海道に行き、ウォーゲームへの参加。

           ↓

②そして新たな仲間を集める。

           ↓

③5か月の内に早急でウォーゲームを終わらせる。

           ↓

④そして厄災の一人・“戦争のノブナガ”を止める。


“厄災”は単体で世界を滅ぼすほどの力を持つ妖で第一の厄災・“支配の赫夜かぐや”は風雅の妻・花の中に宿っており完全復活には至っていない、第二の厄災・“戦争のノブナガ”だけが完全復活し、ウォーゲームのゲームマスターになった。

そして問題は誰が仲間集めに行くかということ。

「よし、じゃあこうするか。」

暦の提案は北海道のゲーム参加&北海道にいる『白虎』の勧誘は八雲 風雅、緋月 花、人造人間ホムンクルスであり花という姫を守る為の護衛隊 まどかもみじ、ナユタ、こよみの六人。


二人目の勧誘には八雲 雷牙、八雲兄弟の後輩・龍我りゅうが、石動 凱、八雲ファミリー・東雲 琥珀の本来の風雅の仲間たちがその二人目のいる山梨に行くこととなった。

「よし、じゃあ行くか!」『おう!!』


そして5か月に及ぶウォーゲームに身を投じていくのだ。

今回の話は軽く第一部の振り返りを書いたが、気になった者はぜひ第一部での風雅たちの活躍を読んでくれ。

                EPISODE56「作戦」完

     

           次回「北都」

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