あざとい子が苦手
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
あざと可愛い子、苦手というより怖いんです。
友達が家に遊びに来たら、何する? 勿論漫画読む!! というノリ。それは勿論、友人も。だから、私の漫画を静かに読んでいる。
そんな時に顔を上げて、一つの質問を投げられた。
「やっぱりいっぱいあるね。見た感じストライクゾーン広めだけど、地雷ってあるの?」
「地雷とまでは行かないけど、明確に苦手なのはショタかな。
あの子達、自分の可愛さを容赦なくフル稼働して周りを味方につけるじゃん? 数の暴力で勝とうとするじゃん? そうなると何も出来ないじゃん? だから逃げなきゃと思って生きてる」
多分だけど、あざとい子が苦手なんだと思う。どう頑張っても、どう足掻いても、私の味方なんか無くなるから。上手いこと言いくるめられて、居場所さえも奪われてしまうから。だから、怖い。負けるのが分かるから、逃げるしかない。
「なにそれ」
彼女はキャラキャラと笑いながら、私の反応を伺っている。でも冷たい目をして、私を射抜くと、鷹揚に口を開いた。
「本当かな」
その目が今でも忘れられない。
私の友人は、着飾らない様な良い子だった。興味のあるものが目を掠めると、『用事終わったら一緒に行こうよ』と言うような。打算なんか、ないのだと思う。だからこそ恐ろしい。
打算なしで人に好かれる。というのはある意味の才能である。可愛がられ様する自分と、本来の自分との乖離が生じないから、相手が失望する事がない。
「あのね、打算なく可愛がれる子の方は、あざとい子を恐るし、羨むと思うよ」
「え?」
まぁ、お手並み拝見。
「クッキー持ってきたんだ。食べる?」
「え、食べたい。食べたい」
可愛いと思う。子供の様に目をキラキラさせて、身を乗り出す。だから私はポケットに入っていたボロボロになったものを摘み、口の中に入れようとした。
「砕けてるけど気にする?」
「しないよ〜」
これ、打算なしに、嘘とかなしに、気にしてないんだろうな。マジで気にしてないし、貰えて嬉しいと思ってる。その証拠に、口に入れている間はずっと幸せそうな顔をしている。
君に叶うあざとい子は居ないと思うから、心配しなくて良いと思うよ。
基本的にショタキャラが苦手なんです。
自分の可愛さフル稼働して、周りを味方につけるキャラが苦手なんです。
そうなると、あざとい子が苦手と言っても良いかも知れません。
※だから中身が大人びている、ちったい子が多いのですが。
だって敵わないじゃないですか。
此方がどんなに正しいこと言ったって、理不尽だとしても、可愛さに負けて周りみんな流れてしまうじゃないですか。
でもそんな子が唯一敵わないと思うのは、根っからの良い子だろうと思うんですよ。
裏表ない分、言動全てが本当なんです。
本当の好意よりも口説けるもの、そうそうないですからね。