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最近のウワサ

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僕は今、自分の部屋で寝ている。カエデに抱き枕になって貰って····。

カエデって身長が低めだからフィットするんだよね。

ハァ〜。こうしてると際限なく甘えちゃいそうだな。でもいいよね。たまには。


「トウヤ?」


「なに?」


「恥ずかしいです。」


朗報、僕の彼女が世界一可愛い。世界一可愛いし、少し力んじゃうのも仕方ないよね。うん。


「ひゃあっ!」


「カエデが可愛いこと言うから悪い。もうちょっと抱き枕にされてて。」


「ふしゅぅぅぅぅ」


真っ赤になりながらも抱き枕になってくれた。途中からはカエデも負けじとギュッと抱き締め返してくれたのは萌え死にしそうだった。

やっぱり僕の彼(定期)








カエデ成分もしっかり充電出来たので、王都の本屋さんに教科書類を買いに来た。街並みは綺麗だったけど、外に行く回数が修練や魔物狩り以外では行くことがなかったのでカエデに道案内をしてもらった。


「ふふっ、トウヤは可愛いですよね。こんなにキョロキョロしなくても····」


「だって、初めての王都だよ?ずっと王城か転移魔法での移動だからまともに見ることもなかったんだから仕方なく無い?」


「これからは学院に行くんですから登校の時はしっかりエスコートしてくださいね。」


「もちろん。」


やばい。エスコートできる気がしないよ···。

···ハッ!?エスコートも何もそもそも登校、馬車じゃん!恥ずっ!


「ぷ、ぷぷっ!!あはは!あはははは!!気づきましたか?あんなにやる気満々だったのに。本当に可愛いですね。私の夫は。」


「むぅ〜!!そんな笑わなくてもいいじゃん!ていうか着いたし!ほら、入ろ?」


小洒落たモダン風な看板を掲げた、書店『マーロン』に入っていく。

カランコロンと心地の良い音が鳴り響く。

おお!これって日本だけじゃないんだ!すげー!


「いらっしゃい。どのような····おや?おやおやおや。王女様ではございませんか。今年から学院に入学するんでしたね。教科書類の購入でしょうか?」


何だこのお婆さん。1目見ただけで全部当ててくるんだけど?あれかな?女の勘ってやつなのかな?それとも年の功?いや、単純にこの人がすごいだけ?うー!わかんない!


「ええ、そうですよ。それよりも、口調はそれでなくともいいと言っているでしょう?マーロン叔母様。」


「···オバサマ?」


おばさんなの!?この人、カエデの!?何となく面影はあるかな、ないかな?くらいだけど!?


「ところで····そちらの男の子····ん゛ん゛、男性は最近うわさの?」


「「噂?」」


「市民では最近、『王女様に婚約者ができた』という噂が絶えず流れているのですよ。」


その噂、事実です。隠す気はなかったけど、どこから漏れたんだろうね?お義父さんが部下に自慢しちゃったかな?(濡れ衣)

まあ、それは置いておいて···


「叔母様、それは事実です。この男性、トウヤは私の最愛の人であり、将来を誓い合った中です。」


「···です!」


···よし!言った!言ってやったぞ!


「「「「その話、本当か!?」」」」


「「え?」」


気づいた時にはもう遅く、わらわらといろんな人達が入ってきていた。みんな女性。


「「「「良かった!!王女様!おめでとうございます〜!!!!!」」」」


「髪色とかは珍しいけどイケメンじゃないですか!」


「結婚指輪ならうちの工房にお任せ下さい!」


「新婚旅行なら私たちのが領地にどうぞ!」


「結婚式は教皇のわたくしめが執り行いましょう!」


うわ!いろんな人きたなぁー!えっと、上から大商人っぽい人、職人っぽい人、貴族っぽい人、んで教会関係っぽい人。みんないい服きてるなぁ〜。絶対金持ちじゃん。

で、カエデに軽口叩けるくらいな、大御所ばっかりと。


「あ、皆さんお久しぶりです。ええと、わかりました!お任せしますね!」


「「「「はい!」」」」


そして意気揚々と帰っていった···ってなんだコレ?嵐みたいな人達だったなぁ。あんな元気僕にはないや。


「···私はトウヤの黒真珠のような瞳や夜空のように綺麗な髪、好きですよ。」


「···ありがと。」


·····恥ずかしい!!!

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