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成長、そして立ち込める不安

やはりね···


カエデ様に拾われてから2年経った。こっちの世界では16歳で成人になるらしいので僕は去年から給料をもらっている。もらっていても使うことが無い故か溜まりすぎな気がする。

そろそろカエデ様の誕生日だから少しは消費できるだろう。


この1年で「時幻魔術」を覚えた。「時幻魔術」は師匠たちとの最初の訓練の時に「鑑定水晶」なるもので僕の「ステータス」を確認してもらった。その時の結果のひとつに時幻魔術師があったわけだ。時幻魔術とは名前の通りで時と空間を操るユニークスキルらしい。ユニークスキルは別名固有魔法ともいわれ、世界で使い手が一人しかいない魔法やスキルのことだ。

時幻魔術を応用して治癒や攻撃、字の通りに幻を見せることも出来る。また、モンスター相手には敵の時間を操り気絶させたり、別次元へとつなげ安全を確保することもできる。

しかし、有用であるが故に消費魔力も非常に多かった。まあ、もとより魔力量は非常に多い部類だったのだが、1度魔力をすっからかんにしてから休むと少しずつ魔力が増える、という性質を利用しここ1年弱はずっと魔力を増やし、時幻魔術の練習もとい研究に励んでいる。


──────────────────────

ステータス(現在)


名:トウヤ·シラカミ

性:男

種:半神


体力:19300/20000

魔力:730000/860000


スキル

・剣術EX

・魔力操作EX

・ユニーク『時幻魔術』

・料理EX

・無限収納


称号

・王女の側仕え

・代弁者

・食皇

──────────────────────


初めて見た時、師匠達が驚いて、


「これは信頼できる人以外の人には見せては行けないよ。」


と言われてしまった。

当時は体力も魔力もこんなに多くなかったがどうやらスキルや称号が問題らしい。「王女の側仕え」はいいとして、「代弁者」は過去の勇者や聖女などが稀に保有していた称号らしい。また、○○○○EX、という表示になる場合はそれに関して頂点に立ち、そのもの以上の達人は存在しないということらしい。料理はユニークの下に来ていたので多分後天的に身につけたものだと思う。

このステータスのせいで師匠が


「死にたくはないからごめんね。」


といって剣術に関しては教えてくれなかったので騎士の人達に立ち回りなどの基礎を教えてもらった。

魔法使いの人には属性魔法という、火、水、風、地、雷の力を持つ魔法を教えてもらい、教会にいた聖女様には聖魔法、闇魔法を教えてもらった。

それとちょうど勇者様もいたので剣術について色々と教えてもらった。なぜか笑が引きっていたように見えた。気の所為だろう。


****************


それと、心境にも変化があった。カエデ様について。去年までは多少肌が触れ合ったり、顔が近づいても気にはしなかったが、今年に入ってからすこし僕の体はおかしくなった。

心臓がうるさくなるし、同僚からの指摘で頬も紅潮しているようだった。僕は恋をしているのだろうか。それなら僕としても嬉しいが、そのことを考える度に幾度となく不安が胸中に立ち込める。

カエデ様も、あの人のように離れていってしまうのではないのだろうか。自分ではなく別の男の方へいってしまうのではないだろうか。

そんな不安が日々、僕を蝕んでいる。職務に支障のないようにしなければならないが、正直しっかりやれている気がしない。


僕は、カエデ様にとってのなになのかな。



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