第4話 これから……
遅れてすみません。
今日は出せなかった分も頑張ります!
《それではマスター、これからしてみたいことはありますか?》
「してみたいこと?」
《はい。例えばこのダンジョンを大きくしたい、自分を強くしたい等様々ですね。》
してみたいことか……僕は―――
「世界を見てみたいな。せっかく転生したんだから色々と見てみたいかな。」
《…………世界を見たい、ですか。それはつまり、このダンジョンから出たいと言うことですか?》
「そういうことになる、のかな?」
《そう…ですか》
「どうかしたの?」
なぜかこのときは、ダンジョンコアから哀しい雰囲気が感じた。
《いえ、マスターがこのダンジョンから出た場合、もう会えないと思うと、少し悲しいと感じてしまうので。少しの間でしたが楽しいと感じる時間をありがとうございます。》
「どういうこと?またここに戻ってきたらすぐに会えるじゃないか。なんで突然そんな一生のお別れみたいに言うの?」
《それは、ダンジョンマスターがダンジョン外に出た、または殺された場合はダンジョンコアはダンジョンに飲み込まれ、ダンジョンの糧となります。》
「ならダンジョンマスターを僕からダンジョンコアに変えれば―――」
《それは出来ません。一度ダンジョンが決めた役割は変えることが出来ないのです。》
「な、なら、僕はここにいるよ。そしたらダンジョンコアである君も―――」
《それはなりません、マスター。私共ダンジョンコアは、マスターをサポートし導くことが役割です。マスターの選択を破棄することは私共ダンジョンコアは望んでおりません。》
「でも―――」
―――嫌だ。この世界に来て初めて話をしたのがダンジョンコアなんだから。
そう口に出そうとしたとき
《マスターが楽しむことがダンジョンコアである私共の悦びでもあるのです。》
ここでダンジョンコアが本心で言っていることがわかった。
でも…それでも……
「置いていくことなんて出来ないよ……」
《優しいのですね、マスターは。》
「せめてダンジョンコアを連れて行けたらなぁ」
そんなことが無理なのは知っている。それでもそう考えずにはいられない。
《そうですね。私もダンジョンに縛られていなければ、マスターとダンジョンの外に出てみたいです。》
縛られていなければ一緒に行けたのかなぁ……縛られる?
そうか、その手があったのか!!
話数もう少し増えそうです。
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