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登場人物 ※ネタバレ有

作中登場人物まとめです。

ネタバレ有は念の為です。

・オルネラ・ヴェッキオ

 菊理の転生先の名前。

 ヴェッキオ家の次女として生まれるが、母方の実家であるカヴァッリ王家の血が強く出た為、黒髪黒目の色彩を持つ。

 産みの母がこの色を持って生まれなかった事が原因で、王族として扱われながらも『能無し』と蔑まれて育った。その為、産まれて直ぐに絞殺されそうになった。この時に菊理としての人格と記憶が目覚める。

 近い過去が幸せだったので『努力すればもしかしたら今度こそ家族と仲良く出来るかも』と前向き姿勢でありとあらゆる分野の勉強して優秀を示そうとしたが、髪と瞳の色が原因で冷遇を受ける。

 姉の身代わりで王子とのお茶会に送り出され、父に殴られ母に殴られ、これ以上の冷遇に耐えきれず家出をする。

 放浪中にグレゴリオ王子と遭遇し、彼経由で祖父に連絡が行った。再会した祖父に保護され、カヴァッリ王国に移る。

 七年後、自分がどうしたいのか『答え』を知る為に両親と再会を決める。だが、母に首を絞められながら暴言を吐かれ、逆に絞殺してしまい、更に悩む。

 祖父亡きあとに、予言について独自調査を開始し、『予言の続き』を発見する。予言の続きを知り、天樹に向かった。

 管理化身であるクリスと会い、探していた男を遭遇する。



・ヴェッキオ公爵家

 モンテーロ王国の宰相の地位についているが、友好国の王弟の娘と婚約したからである。公爵夫妻の婚姻自体もは政略で決まったもの。

 カヴァッリ国の王族の血が色濃く出ているオルネラへの虐待と冷遇がバレた上に家出され、更に、カヴァッリ王国との約定を無視し王国存続の危機に立たせ、役職を取り上げられた。ちなみにだが、当主のダニエルは『優秀』でも、『秀才』でもない。友好国の王弟の娘と婚約で来たから『縁故』で宰相になれただけである。モンテーロ王は何かやらかしたら即座に役職を取り上げる準備をしていた為、引継ぎに混乱は生じなかった。

 オルネラはローゼの父ワルターの養女になり、二度と家には戻らなかった。また、七年間に及ぶ王への虚偽報告を理由に、不敬罪として家は取り潰しとなった。公爵夫妻と長女は処刑となり、嫡男は次女虐待に関与していなかった為、跡取りのいない他家に養子入りする。しかし、刑執行前日に夫人は再会した次女に言葉だけの謝罪と暴言を吐いた為、次女に絞殺された。


 家族構成

 父ダニエル、母ローゼ、嫡男エリオ、長女ロッセラ、次女オルネラ


 

・ワルター・カヴァッリ

 ローゼの父。友好国で軍事超大国であるカヴァッリ先王の弟。髪と瞳の色はオルネラと同じ。

 一人娘のローゼにカヴァッリ王家の特徴が出なかった事について悩んでいたが、差別せずに娘として大事に扱っていた。その為オルネラの扱いを知って激怒した。

 家出をしたオルネラと再会後に養女として引き取り、ローゼと縁を切った。

 最期までローゼの事を悔いていた。

 享年は六十二歳。

 

 

 ・カヴァッリ王家

 千年前の建国時に神を名乗る存在と契約し、人の身では扱えない神の力(魔法)を代々受け継ぐ一族。黒髪黒目が王家の特徴。臣籍降下はほぼないが、王家の分家が幾つか存在する。また、髪と瞳の色が黒以外の子供が生まれる事が極稀に有るが基本的には平等に扱われ、平等に扱うと教えを受ける。

 現在神の力とされる魔法が使えるのは王と二人の王子、ワルターとオルネラのみ。

 王妃は他国から嫁いで来たので使用出来ず。

 ローゼが嫁ぐ際の『黒髪黒目の子供が生まれたらカヴァッリ王国に連絡し、王家で保護する』には理由が有る。

 建国時の初代王妃は『先見の聖女』の異名で呼ばれ、自身の娘が他国の王族に嫁ぐ時に一つの予言を遺している。

『他国で生まれた我が血族の証を持つものの中に、異世界の記憶を持ったものが生まれるだろう。異端であるが故に正しく扱われず、心に昏き炎を抱く。闇に堕ちる時、大陸は炎で包まれるだろう』

 この予言は『異世界の記憶を持った子供が虐待を受けて育った結果、復讐に走る。復讐の果てに大陸中に戦火の火が広がる』と解釈された。

 建国から三百年後と八百年後にこの予言は『大陸大戦』と言う形で成就した。

 三度目の戦を防ぐ為にローゼが嫁ぐ際にモンテーロ王にしつこく言い聞かせた。

 しかし、王家預かりとなったらロッセラを王太子妃に出来ないと、危惧したダニエルの独断でオルネラはヴェッキオ家に隠された。

 後の菊理の調査で、予言を遺した人物が初代王妃ではない別人で、予言にも続きが有る事が発覚した。



・パリス・モンテーロ

 モンテーロ王国の王太子。

 菊理はロッセラの婚約者候補だと勘違いしているが、実はオルネラの婚約者候補。

 超大国王家の血が色濃く出ているオルネラと婚約する事で隣国デストロ王国を牽制する予定だった。

 オルネラ失踪後にロッセラと会うが『妹に手を上げる姉』と言う先入観と重度の我が儘っぷりから二度会う事はなかった。



・モンテーロ王国

 海に面した国で、三百年前に出来た新興国。隣接する国はカヴァッリ王国とデストロ王国。

 不穏な動きを見せるデストロ王国を牽制する為、ローゼをヴェッキオ家に降嫁させる形で友好を見せる。

 牽制の為のローゼとダニエルの婚姻だったが、ダニエルがオルネラに関する虚偽報告を行った事から国家存続の危機に立たされる。

 

 

・グレゴリオ・デストロ

 隣国の王太子。国土の三割が砂漠と火山からなる国。

 海に面しているだけで自国に強く出て来るモンテーロ王国が気に入らない。

 立太子前に部下として使えそうな平民を探していたところ、オルネラに遭遇する。

 大国であるカヴァッリ王国との国交を強くした功績を以って立太子する。



・クリスピーノ

 管理化身を務める男。長い白髪を無造作に首の後ろで束ねている。青い瞳は理知的に見えるが菊理曰く『ペテン師っぽく見える』らしい。

 管理化身の仕事の領分はキチンと弁えており、菊理に協力も求めなかった。

 菊理の愚痴に付き合い、『旅を楽しめ、楽しさを追求してみろ』とアドバイスを送る。

 自らが作り出した剣と槍と盾を『念の為』菊理に渡した。

 その後やって来た厄災に共同戦線を張るが斃れる。

 


・至高神

 菊理が長年追い続けている相手。

 金髪赤眼の青年。長身瘦躯の黄色人種だが右手だけ黒い。容姿は整っているが没個性的。

 今回の遭遇で初めて『ヴェーダ』と名を知った。


色々と長かったが、終わりました。

ある程度書いてから上げると決めていたので、二ヶ月も投稿出来ない状態になり、結構焦りました。

実は別の話しがあと少しで書き上がりそうだからそっちを書き上げてあげようかと思ったのですが、鬱系とは程遠いので、こちらを先に上げました。


お付き合いいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] モンテーロ王国の王と王太子が、姉の代わりの茶会でオルネラと逢っているのに、大国のカヴァッリ王国に報告も連絡もしていない事。 グレゴリオですら、オルネラの容姿に意味(または立場)がある事…
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