そのままで
彼はカフェオレになりたかった。カフェオレは人気者だ。自分とは違う。
なんとか近づきたくて、自分を薄めてみた。ちょっと良い感じかな?
更にミルクと混ざってみた。ああ、これだ。これでかなり近づけた。
「カフェオレさん!僕もカフェオレさんみたいになってみました!」
「え、うそ。俺、エスプレッソの苦みばしったところ、かなり好きだったんだけど」
彼はカフェオレになることをやめた。カフェオレは人気者だ。その人気者に「好き」と言われる自分は最高に幸せ者だと、思った。
拙い作品をお読みくださりありがとうございます。頑張ります。