最終話 物語は終了だ!
蒼がステータスを手に入れる少し前までに全てが元に戻された。
蒼はいたって普通の人生を過ごした。
高校卒業後、大学に進学する。
大学で彼女ができ、その彼女と大学卒業後に結婚。
有名な会社に就職後、子供が3人できる。
子供3人は順調に育ち、全員結婚。
孫に囲まれて蒼は生涯を終えた。
これで熊井 蒼の物語は終了した。
完結
…なんて面白くないよな?
俺の人生がこんな簡単に終わるはずないだろ?
普通の人生?
…んな面白くない人生、俺には似合わないぜ!
俺の人生はいつだって、波乱万丈がお似合いだ!
ご都合主義?
んなの当たり前じゃん!
だって俺は…主・人・公!!!
俺の道は俺が決める!
誰かに左右される必要はない!
辛いことなんて笑って吹き飛ばす!
障害は物理でぶち壊す!
誰も俺を止めることはできないぜ!
だって俺は…最強のヘタレ野郎だから!
俺は最後まで諦めずに行くぜ!
「じーちゃん!じーちゃんってば!起きてよー!」
じーちゃん?ああ、そうか。俺のことか…。
「どうしたんだ?孫(笑)よ?」
「なんで孫の後に(笑)ってつけるんだよー!酷いなぁー!それよりも…。」
なんだって?全然聞こえんぞ?
「なんだぁー?じいちゃんもう歳だから声が小さいとなんて言ってるか分からんぞー!えーっと…。」
なんつったっけー?
「じーちゃん!俺の名前忘れないでよー!孫の亜雄だよ!もー!」
そうだった、そうだった。
「すまんな、亜雄。じーちゃんもう歳だから…。」
「それはもういいからっ!それよりも…!」
「それよりも?」
「この画面何ー?」
何を言っとるんだ?
「何も見えんぞ?大丈夫か?頭を打っちまったか?」
「酷い〜!も〜!なんかね〜、『ステータス』って書いたる!何これ!」
『ステータス』?…あっ!
「おも、思い出したー!!!」
「ど、どしたのー!じーちゃん!」
「ステータス!」
《ピコンッ!!!》
《あなたはレベルを獲得しました。》
今までありがとうごさいました。これで完結です
 




