第88話 中盤から終盤へ
あっ、財宝龍の魔石とかとってねぇわ。やけど面倒だしそのままアイテムボックスに入れとくか。強奪Ⅴもしねぇと。
「強奪Ⅴ!」
《対象のスキルを選んでください。》
「財宝箱Ⅴ!」
《財宝箱Ⅴのスキルを強奪しました。》
これであの財宝龍の財宝貰えねぇかな?貯め込んでるはずだよな?これで俺もお金持ち!ぐへへ!
「財宝箱Ⅴ!ん?おかしいな?」
何もでてこんぞ?まさか…アイテムボックスに統合されたんか?
うわぁーステータス見るとアイテムボックスがアイテムボックス(改)になってるぞ?ほいっ!
―アイテムボックス(改)―
アイテムボックスのスキルと財宝箱Ⅴのスキルが統合されたスキル。
アイテムボックスの効果に解体機能が付いた。
あー便利になったな!これで魔石を一々とらんくても良くなったな!ラッキー!!!
「熊井くん!また止まってるけど大丈夫?」
「すまん!…なんで頂上にいるはずの龍がここに来ていたのかちょっと気になっただけだ!」
「そうだよね。まぁ、頂上に行けば何か分かるんじゃないのかな?」
結論はやっぱそんな感じだよな?
「そうだよな!なら行くか!」
「うん!」
蒼と冬夜は再び歩き始めた。
蒼と冬夜は道中で依頼をこなし、頂上を目指した。
〜数時間後〜
蒼と冬夜は頂上の一歩手前まで来た。
「おっし。そろそろ頂上だなー!内藤は俺の後ろからついて来いよ?危ないからな。」
「そうだね。分かったよ!」
そろーり、そろーり!
何がでるかな、何がでるかな、何がでるかなー!
頂上には…禍々しい角が生えていて黒い服を纏っているオッサンがいた?
アレ?ラスボスじゃない?
おぉぉぉぉぉぉぉい!まだ物語でいうと中盤ぐらいでしょうがぁぁぁぁぁ!なんで終盤のラスボスっぽいのがいるんだよ!か、鑑定Ⅳ!
―魔王ハルマ・レーゲン (男) 128歳―
レベル1500
☆種族☆
魔王
☆スキル☆
魔王の波動Ⅴ 闇魔導Ⅴ 魔王指揮曲Ⅴ 魔王流剣術Ⅴ
モンスター生成Ⅴ 魔神化
☆称号☆
第56代魔王 魔神に近づきし者
☆状態☆
生 冷静
☆備考☆
最終目標だよ♪勝ってるっかなっ♪
もし勝ったら返してあ・げ・る☆by悪戯神
1/2→
―パラメータ―
HP99999 MP99999 SP99999
Pow63020 Vit61100 Spe45096 Int57800 Luk309
←2/2
―魔王の波動Ⅴ―
相手の気力を削る波動を纏うスキル。
現在、敵の気力を50%削る。
―魔王指揮曲Ⅴ―
味方のLuk以外の各パラメータを加算するスキル。
現在、Luk以外の各パラメータを+50%する。
―魔王流剣術Ⅴ―
魔王家に伝わる剣術を扱いやすくするスキル。
―魔神化―
魔神になることができるスキル。
1分間だけ魔神と同等になれる。
―第56代魔王―
第56代魔王に与えられる称号。
魔王の風格が増す。
―魔神に近づきし者―
魔神に近づきし者に与えられる称号。
魔神化のスキルを獲得する。
あっ死んだわ…。
じゃない!備考ふざけてんのか!悪戯神の野郎このステータスにまで現れやがったぞ!お前担当じゃないだろ!出てくんな!
何このパラメータ!HP、MP、SPはエル達と同じで残りも大体俺以上…orz
素のままじゃ勝てなくねぇか?しかもまだまだ強くなるし。こうなったら一瞬で殺すしかない!
「お前達が神々に遣わされた勇者とやらか?悪いが…育つ前に潰させてもらう。」
ちょっ…!鬼竜化!
蒼は鬼竜化を使用し、魔王の剣を止めた。
「そっちがその気なら!…死ね!」
蒼は神滅斬を使用し、魔王を斬りつけた。
「グァァァァァ!何故だ!何故、育ってすらいない勇者に私が!後少しで神になれたの…に。」
魔王は蒼の神滅斬によって体を消滅させられた。
「あっけな!」
ナニコレ!やっぱ神滅斬は強すぎる!だけどな体が消滅してるから強奪Ⅴできねぇじゃんか!魔神化とか欲しかったのに!
《レベルが210から600に上がった。》
《余った経験値は進化後に反映されます。》
《プレイヤーのレベルが600になったので進化刀Ⅳと進化鎧Ⅳの進化が始まりました。》
《プレイヤーのレベルが600になったのでプレイヤーの種族の進化が始まりました。》
《プレイヤーの活動を1時間停止させます。》
《周りに結界が張られます。》
《魔王の討伐により報酬として神々から神々の贈り物が付与されました。》
《…神々の贈り物によりプレイヤーの種族の進化先が変更されました。》
《神々の贈り物により進化刀Ⅳと進化鎧Ⅳの進化先が変更されました。》
《それでは、おやすみなさい。今後ともよろしくお願いしますよ?by神々より》
おおーすごいことに、なっ…たな…。
蒼の意識が暗い暗い世界に落ちていった。




