第83話 異世界の町?
蒼と冬夜が飛んでいくこと数分、2人は町?の城壁についた。
「内藤、どうやって入ろう?身分証明書とか出せって言われたら無理じゃね?」
「そうだね。入ってくる人達を見てみたらいいと思うなぁ。何してるかとかさ。」
冬夜は城壁の門を見た。
「そうだな!んー。あっ今入った人普通に入ってったぞ?身分証明書とか出さなくていいんかな?多分大丈夫じゃね?見てる限りだとさ。」
蒼は指をさした。
「そうだね。大丈夫そうだと思うよ?熊井くん、行ってみる?緊張するけど頑張ってみよー!」
「そうやな。行ってみるか!」
蒼と冬夜は城壁の門に向かった。
「門番とかいないね?行っちゃおっか!」
「そうだな!」
蒼と冬夜は門を通った。
うわぁお!ファンタジー!猫耳、犬耳、ドワーフ、エルフ。うぉぉぉぉぉ!萌えてきたぁぁ!
「熊井くん?次どこ行くの?」
「えっとな。まず図書館といきたい所だが図書館って異世界ものやと大抵ないんだよな!だから冒険者ギルドを探すぞ!テンプレ回収だ!」
「分かったよ!行こっか!」
蒼と冬夜は周りの人に道を聞いてみた。
「熊井くん。冒険者ギルドここを真っ直ぐに行った所にあるんだってさ!」
「俺が聞いたのもここ真っ直ぐに行った所やったから信憑性が出てきたな!」
「じゃ行こうよ!」
「Go!Go!」
蒼と冬夜は冒険者ギルドを目指した。
「さて、内藤?今からな冒険者ギルドあるあるのテンプレがあるかもれんけど絶対守るからな!」
「うん!ありがと!」
蒼は冒険者ギルドの扉を開けた。
中には…おっさん、おっさん、おっさん…うん!ある意味予想通り!
カウンターに向かうかぁーなぁ!おっさんじゃない美女のいるカウンターに向かってGo!
「ここはクラディア冒険者ギルド支部です。今日はどのようなご予定ですか?」
「冒険者ギルドに登録したいんだが。…お願いしてもいいか?」
蒼は美女に鼻を伸ばして言った。
「熊井くん?鼻伸びてるよ?ん?」
冬夜は蒼をにらんだ。
「ひゃぁ、ご、ごめんなさい!」
「熊井くんは僕のなんだから…。」
冬夜は小さい声で言った。
「なんか言った?」
「なんでもないよ!」
「そう。…じゃ改めて登録お願いするぜ!」
「はい。ではこれに触れてください。」
美女はカウンターから青い水晶を取り出した。
「なんすか?これ?」
「これはギルドカード作製機といい触れた人の魔力をカードに登録する魔道具です。」
「へぇーなら、ほいっと!」
蒼はギルドカード作製機に触れた。
ピッ!ピッ!ピッ!ピーン!
ギルドカード作製機からカードが出てきた。
「うおっ!おもしれぇな!これっ。内藤もやってみろよ!ビックリするぜ!」
「熊井くん。はしゃぎ過ぎで恥ずかしいよぉ。」
「それはすまんな!ほらっ内藤。やってみ?」
「はいはい!これでいい?」
ピッ!ピッ!ピッ!ピーン!
ギルドカード作製機からカードが出てきた。
「冒険者ギルドについて説明聞きますか?」
「お願いするぜ!」
「お願いします。」
「それではまず冒険者のランクについてですね。S、A、B、C、D、Eの6段階があります。初めはEランクからです。
ランクアップには依頼をこなす必要があります。例えば、EランクがDランクに上がるにはEランクの依頼を5回こなす必要があります。
…以上です。何か質問あります?」
「特にないぞ?」
「ないですね。」
「ではこれで終了です。依頼はあそこの掲示板から探してください。」
美女は掲示板を指さした。
「内藤。見に行こうぜ!」
「うん!」
蒼と冬夜は掲示板に移動した。
「ふ〜ん。こんなのしかないな。」
Eランク(常時依頼)
薬草採取×10個
Eランク(常時依頼)
ゴブリン討伐×10体
Eランク(常時依頼)
スライム討伐×10体
ランク不明
魔王討伐
死にたい人はどうぞ。
ランク不明がメッチャ目立つな!Eランク探してるのに目に入っちゃったぜ!
まぁ今回は討伐依頼でもやってきますかね。
「内藤。ゴブリンかスライム行こうぜ!100体倒せばランクアップしそうやしな!」
「そうだね!頑張ろうか!」
蒼と冬夜は冒険者ギルドを出た後、町を出た。




