第82話 外に出てみた?
「んー!アレここどこ?あっ熊井くん!」
冬夜は蒼に近づく。
「おっ!内藤。起きたんだな。どうしてここにいるか知ってるか?もちのろん俺は知ってるぜ!」
「えっと?確か教室にいたらなんか地面が光って気を失ったような?熊井くん、教えて?」
冬夜は首を傾けて上目遣いで蒼を見た。
うっ!かわゆす!
「お、おう。これはいわゆる異世界転移だ!」
「異世界転移?」
「そう!普通の異世界転移は現地人に呼ばれるが今回は神が呼んだ感じだ。俺がさっき話したから何をすればいいのか教えてあげよう!」
蒼は鼻を高くして言った。
「神様ってホント?しかもここが異世界って?すごいね!それで僕達はどうすればいいの?」
「魔王を討伐すれば帰すって言ってたぞ?後は神が言うには「ステータス」って言えば自分の能力とか分かるらしいぞ?やってみれば?」
「分かった!ステータス!」
冬夜の目線では透明なプレートが現れた。
「わぁ何これ?面白ーい!熊井くんもこんな感じに見えるの?こう透明な奴が!」
冬夜は空中で手を動かした。
「俺にはなんも見えんのやけど?まぁさっき自分の見たからどんなのが見えるのか分かるぜ!」
「半信半疑だったけどこれでよく分かったよ!」
「なっ!言った通りだろ?まぁ半信半疑なのは仕方ねえから気にすんな。それよりもどうしよ?」
蒼は首を傾けた。
「外に出て町かなんか探せばいいと思うよ?」
「やっぱそうだよな?行ってみるか!」
「行くとしてもみんなどうしよ?」
「誰かまとめてくれるんじゃね?ほら陵とかさ、リーダーシップありそうじゃん?あいつ。」
蒼は陵 光輝を指さした。
「確かに陵くんってまとめるのうまいよね。」
「先に行っていいかな?俺は内藤さえ無事でいてくれれば他はどうでもいいしさ。」
「えっ熊井くん。嬉しいけどクラスメイトだよ?置いてっていいの?」
冬夜は顔が赤くなった。
「なぁ内藤。早く終わらせて帰りたいだろ?」
「確かに帰りたいけどさ。」
「ならいいじゃん。一緒に魔王とやらを倒して帰ろうぜ!内藤だけは絶対に守るからさ。」
「うー。守られてるだけじゃ嫌だよ。熊井くんの隣にたっていたいよ。僕頑張るから!」
内藤だけは絶対に守ると心に決めたけどここまで言われたら…まぁ頑張ろう。
「なら行くか!」
「うん!」
蒼と冬夜は歩き出した。
「ちょっ、ちょっと待ってよ!熊井くんと内藤さん!勝手に行動しないでよ!」
光輝は蒼と冬夜の肩を掴んだ。
「俺ら2人だけで大丈夫なんでこの手離してくれ。陵、不安なのは分かるが俺らはほっといてくれ。お前ら帰せるように頑張ってみるからさ。」
「マジで待ってくれ。何がなんだかよく分からんから。なんか知ってるなら教えてくれよ。」
「ここ異世界。今回神が俺達呼んだ。帰るには魔王討伐必要。これでいいか?」
「マジで言ってんのか?神とか異世界とかさぁ。ふざけないでくれ!現実を見ろよ?」
「陵、「ステータス」って言ってみな?」
「すてーたす?…わっなんだこれ!」
「それ神から聞いた。ということでバイバイ!」
蒼は光輝の手を外し冬夜の手を引いて移動した。
「ねぇ、熊井くん?本当にアレで良かったの?」
「別にいいよ。アイツらならなんとか生きていけるって。もう無視して行くぞ?」
「分かったよ。」
北乃がいなかったし元の世界にいるんだろなぁ。今日学校遅刻するのが正解だったか。それだと内藤が可哀想だし。まぁいいか。
蒼と冬夜が歩くこと数分。蒼と冬夜は外に出た。
「おおーなんだここは?」
周りを見る限り木、木、木!なんで木しかねぇんだ!違う所なんて獣道が少しあるだけじゃん!アレを歩いていけばどっかつくかな?
そういえば俺には創魔IIがあんじゃん!翼生やしてみるかな?
「創魔II!」
蒼の背中に黒い翼が生えた。
なんかこの翼ってドス黒いな。まぁ飛んでみるとしようかな?ほいっと!
蒼は翼を動かし飛んだ。
「内藤、すごない?これ!俺空飛んでるよ!」
「すごい!黒い翼カッコイイね!いいなぁ。」
めっちゃ楽しいぞ!これ。まぁ遊んでないで町とか探してみるか!
少し行った所に道があるな。んでそこを進むと町っぽいのがあるな!あそこ行ってみるか。
「内藤ー!少し進んだ所に道があるからそこ行くぞー!乗ってくかぁ?」
「乗ーせて!ムッチャ楽しみー!」
冬夜は蒼の背中に乗った。
「内藤?背中やと翼を動かしにくいから前に来てくれんか?おんぶじゃなくて抱っこな!」
「あっごめん!今移動するね!」
冬夜は蒼の前に抱きついた。
くっそ柔らかいものがあたってるんだが?嬉しすぎて涙出そう。
「内藤?なんかあたってんだけど?」
「わざとじゃなくてあててるんだよ!」
「ありがとうございます!!!」
「どういたしまして!」
蒼と冬夜は空を飛んだ。




