第81話 ふぁいとー!
蒼が目を開けると…クラスメイト達が床で横になって気絶していた。
どういうことなん?周りを見る限りではここは洞窟みたいな感じだな!広さは教室1個分ぐらいか?んでぇなんか奥に階段があるな?
今なら北乃や内藤に悪戯できるかもな!ニヤッ!
まぁできんけどな!俺ヘタレやし。
テンプレやとそろそろ誰か現れるはずなんやけど?美ー女!美ー女!ウェーイ!
コツンッ!コツンッ!コツンッ!
おっなんか聞こえてきたな!何が出るかな、何が出るかな、何が出るかな〜!
「やぁやぁ!悪戯神だーよ!えっ、なんだって?ふむふむ。期待してたのと違うだって?ひどいなぁー。まぁいいけどね!」
現れたのは悪戯神ロキュレだった。
ファッキュ!テメェはお呼びじゃねぇんだよ!美女だせ!美女!俺はショタコンでもねぇから悪戯神が来ても嬉しかねぇよ!
「さてお馴染みの悪戯の時間だよ♪君は特別だから僕が直々に教えてあげるよ!
今回は……この世界、アルシュオンでの魔王討伐がミッションで〜す!パフパフパフッ!」
「はぁ?ざけんな!学校はどうすんだよ!」
中卒だけやと仕事に就きにくいじゃんか!魔王討伐ならさぁリアルチートなエルさんやミナさんを呼べ!瞬殺ぜよ!
「大丈夫、大丈夫!今回はね、たくさんの神が手伝ってくれるから時間を巻き戻すぐらいちょちょいのちょいだよ!だから安心してね♪」
悪戯神ロキュレは指を動かして言った。
「魔王とやらを俺が瞬殺しに行ってもいいのか?そしたらすぐ終わるけど?」
「あー今の君では難しいかもね!魔王は神の域に一歩ぐらい入ってるから。君が進化を重ねないと楽には勝てないよ!だからやめておいてね?」
マジかー。ならさっさと強くなって帰るか!
「あっそれとねぇ。君達には職業に勇者が追加されてるし、見るために簡易ステータスも付与されてるから「ステータス」って言えば見れるよ。頑張って魔王を討伐してね♪今後もよろしくっ!じゃっ!」
悪戯神ロキュレは転移した。
「面倒なことになっちまったー!」
蒼は頭を抱えた。
「まぁいいや。簡易ステータスってのがあるらしいし見てみるとしよっか!ステータス!」
―熊井 蒼 (男) 15歳―
HP33600
MP50400
☆職業☆
強奪者 暴食者 創魔士 勇者
☆能力☆
創魔II
ステータスⅣよりも情報少ないな!職業見れることやし職業カード使ってみよっと!ほいっ!
《職業に剣聖、賢者、忍者、自宅警備員が追加されました。》
あっやべ!自宅警備員使っちまった!
《勇者、剣聖、賢者を統合します。》
《超越者を獲得しました。》
マジすか?俺勇者なくなったけどクラスメイトからイジメられんよな?大丈夫だよね?
まぁいいけどね!イジメられても効かんし!んで何か変わったのかな?
「ステータス。」
―熊井 蒼 (男) 15歳―
HP33600
MP50400
☆職業☆
強奪者 暴食者 創魔士 超越者 忍者 自宅警備員
☆能力☆
創魔II
鑑定Ⅳで職業って調べれんかな?鑑定Ⅳ!
―強奪者―
7つの大罪のスキルを獲得した者。
何者からでも強奪できるようになる。
―暴食者―
7つの大罪のスキルを獲得した者。
何者でも食べることができるようになる。
―創魔士―
魔法や魔導を創造するスキルを獲得した者。
魔法や魔導を創造しやすくなる。
―超越者―
勇者、剣聖、賢者の職業を獲得し統合した者。
超越のスキルを獲得する。
―忍者―
忍術を使う者。
忍術のスキルを獲得する。
―自宅警備員―
自宅を警備する者。
マイホームのスキルを獲得する。
おぉう。色々とすげぇな!便利っちゃあ便利だけど人に見られたらやべぇことになってるぜ!
スキルも確認しとくか。鑑定Ⅳ!
―超越―
自分より弱い者のパラメータを下げるスキル。
Luk以外の各パラメータを−70%する。
―忍術―
忍術を使うことに関して扱いやすくなるスキル。
―マイホーム―
家を創るスキル。
創った家には主人と主人が許可した者以外は入ることができない。
なお、このスキルはランクアップできない。
マジですかい超越が強過ぎる。しかもマイホームも超便利!これで野宿の心配しなくても良さそうだな!
おっ!みんな起き始めてきたな。




