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現実でレベ上げしてみたら、、、。  作者: 健ちゃん
第2章 ダンジョン編
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第72話 山田先生、多分忘れないよ?

 クッソ!クッソ!クッソォォォォ!悪戯神の野郎ォォォォ!ふざけやがってぇぇぇぇぇ!あれだけの事しといて一言も言わせずにやりやがってぇぇぇ!


 山田先生は意外といい人やったんやぞ!授業はあまり面白くなかったけど生徒思いでムッチャいい人なのに!ハゲてたけどな!


「今日の授業は終わりよ。みんなバッハハーイ!」


 知らない女性が教室を出て行った。


「なぁ内藤?今の人誰だったっけ?」


 蒼は冬夜の方向を向き聞いた。


「えっ?熊井くん。今の人って地理の先生だよ?忘れちゃったの?」


 冬夜は蒼を見ながら首を傾けた。


「あー。そうだったな。久しぶりの学校だったから忘れてただけだったわ。ありがとな!」

「別にいいよ。そ、それよりも今日早く帰れるし一緒にス、スイーツ食べに行かない?」


 冬夜は緊張しながら言った。(デート!デート!)


「そだな。行こっか!そういえば、内藤って呪いとけたよな?なんでみんな普通に受け入れてんだ?」


 蒼は冬夜が女の子の制服を着ているのを確認しながら言った。


「簡単だよ。みんなには男装してたって言ったから。ほら僕って着替える時はみんなと違う所で着替えてたし、あれを言ったらみんな納得してたよ?」


 冬夜は少し恥ずかしそうに言った。


「まぁいいか。放課後楽しみにしてるよ。」

「僕も楽しみだよ!」


 〜放課後〜


「じゃ、行こっか!」

「そうだな!」


 蒼と冬夜は学校を出て冬夜の案内で移動した。


「ここだよ!僕のオススメのスイーツ店は!」


 冬夜はオシャレなカフェの前で蒼に向いて言った。


「へぇ〜。早速入ってみるか?」

「そうだね!」


 蒼と冬夜は店の中に入って席に座った。


「僕はイチゴパフェにしよ!熊井くんはどうする?」

「俺は…クマパンケーキにするよ。なんか気になったし。美味しそうだ。」


 蒼はメニューを見て言った。


「なら注文しよ!」

「そうだな。」


 蒼と冬夜は店員を呼び注文した。


 〜待つこと数分〜


「お待たせしました。イチゴパフェとクマパンケーキです。」


 店員が蒼と冬夜が注文した食べ物を持ってきた。


「僕がイチゴパフェです!」


 冬夜は手を上げて言った。


「俺がクマパンケーキだ。」


 蒼は組んだ手を片方上げて言った。


「パクッ!やっぱおいひ〜!僕ね、ここのイチゴパフェ大好きなんだ!」


 冬夜は一口食べてから言った。


「へぇ〜。ちょっとくれよ。どれどれ。パクッ。確かに美味しいな!」


 蒼は冬夜のスプーンをとって一口食べた。


「えっ!それって間接キス…。」


 冬夜は頰を赤らめた。


「あっ!すまんっ!いやだったか?」

「う、うんうん。別に…。」


 冬夜は首を振って顔を下に向けた。


「俺のもやるよ。ほいっ。」


 蒼は自分のクマパンケーキを切り分けフォークに刺して冬夜の口元に近づけた。


「あ、ありがとう…。パクッ。お、美味しいよ。」


 冬夜は食べた後、顔を更に赤く染めた。


「よかった。」


 蒼はクマパンケーキを食べ始めた。


「あ、あうぅぅ。恥ずかしいよ〜。」


 冬夜は顔を手で覆って言った。


「なんか言った?まっ、いっか。」


 蒼と冬夜は楽しく過ごした。山田先生のことをすっかりと忘れて。

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