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現実でレベ上げしてみたら、、、。  作者: 健ちゃん
第2章 ダンジョン編
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第66話 紅さんはチート?

 運命神と会った蒼は香奈が来るまで頭を抱えてた。


「何をやってんだ?早く道場に入るぞ?」


 紅さんはジャージに着替えてきたようだ。ちっちゃくてかわゆす!はっ!俺っていつの間にロリコンになったんだ?危ない危ない。気をつけねば。


「はい。今行きます。」


 蒼はイスから立ち上がり香奈と共に道場に入った。


「ではお前がどれだけできるのか調べるぞ!本気でかかってこい!武器はそこの木でできた奴から選べ!」


 香奈は好戦的な顔を浮かべ、木刀をかまえた。


「俺が本気でやっちゃって、大丈夫なんですか?」


 蒼は木刀を選び、かまえた。


「心配しなくても素人なんかにやられるはずがない!それとも私が女だからできねぇのか?」


 香奈は人差し指をくいくいと動かした。


「んじゃあ、お言葉に甘えて行きますよっ!」


 バキッ!


 蒼は鬼体強化Ⅴをかけて、全力で地面を蹴った。そして木刀を上から下に振り下ろした。


「ほう?前見た時よりも強くなってるじゃないか!面白い、面白いぞぉぉぉ!お前になら私の本気を出しても大丈夫かもしれんな!行くぞ!」


 香奈は蒼の攻撃を受け流し、蒼に斬りかかった。


「ちょっ、紅さんに本気出されたら俺やばいんですけど!俺死んじゃうよ?ねぇ?」


 蒼は後ろに跳んで、香奈に焦った顔で言った。


「死んでくれるなよ?」


 香奈は木刀に火魔術Ⅲを纏わせて身体強化Ⅴと限界突破Ⅲをかけた。


「ちょっ、タンマッ!」


 蒼は闇魔法Ⅴの闇創造で全身と木刀に闇を纏って、香奈の攻撃を受け流す準備をした。


「シッ!」


 香奈は地面を蹴り蒼に神速の居合斬りを放った。


「ぐうっ!」


 蒼は受け流そうとしたが香奈の居合斬りが速すぎて脇腹を深く斬られた。


 こんなの木刀の威力じゃねぇ!クソッ!血が結構流れてきやがった!


「聖ヒール!」


 蒼は斬られた脇腹に小さく唱え聖ヒールをかけて出血を止めた。


「おいおい、大丈夫かぁ?まだいけるよな?私を楽しませろ!」


 香奈はニタァと顔を歪め、蒼に斬りかかった。


「ふざけんな!」


 蒼は自分も気づかない内に鑑定Ⅳを使い香奈の筋肉の動きを見て、攻撃を予測し来る前に避ける。


 香奈は蒼が避ける瞬間に木刀の軌道をずらして蒼を斬りつけた。


「これじゃあ勝ち目がねぇ。闇魔法Ⅴ、闇空間!」


 蒼は闇魔法Ⅴの闇空間を使い香奈の視界を閉ざす。


「それと闇魔法Ⅴ、闇創造!行けっ!」


 蒼は闇魔法Ⅴの闇創造を使って、闇でできた弾丸を創り発射した。


「ふ、甘い甘い!そんなんじゃ効かないぞぉぉぉ!」


 香奈は音で判断し、木刀で全て斬る。


「そ、そんなぁぁぁぁぁ!ありかよぉぉぉぉ!こうなったら逃げるしかねぇ!」


 蒼は逃走Ⅲのスキルを使って道場の外に逃げた。逃げる時に闇魔法Ⅴの闇創造で足の裏に闇を創り音を消して弾丸を香奈の360度から放ち続ける。


「何処だ!蒼!男なら正々堂々戦え!」


 香奈は蒼が逃げたことも知らずに闇空間の中で木刀を振り続けた。


 〜数十分後〜

 蒼は道場近くのイスに座って頭を抱えていた。


「逃げちまった…。紅さんはそろそろいいかな?」


 蒼は道場の方を一度見てから闇魔法Ⅴの闇創造を止めた。道場の方に移動して中を覗いた。


「あの〜紅さん?そろそろ頭を冷やしましたか?」


 蒼は闇魔法Ⅴの闇空間をといて香奈を見た。


「あぁ、すまんかったな。戦闘になると楽しくなって止まらなくなるんだ。」


 香奈は頭をかきながら言った。


「そうですか。今後気をつけてくださいね?それで俺はどうなんですか?」

「体は大丈夫そうだし、咄嗟の判断もできる。技もまだ未熟だけど実戦をこなしてけばその内私を超える。特に教えることはないな!」


 香奈は顎に手を置きながら言った。


「俺、修行して欲しくてここに来たんですけど?」

「お前は基礎練してれば事足りる。素振りや基本的な斬り方をしてろ。お前はほっとけば勝手に伸びるタイプだからな!」


 香奈は言いながらグッジョブした。


「適当だな!おい!まさかそれだけで終わりかよ!」

「休日だけだと模擬戦を繰り返すぐらいになるけど?私はそれでもいいがな!」


 香奈は笑顔で言った。


「それだけはイヤなんだけど。俺次こそ死ぬから!死んじゃうからね!止められないよ!」

「なら自主練な!たまに私と本気で戦え!成長具合を見るためにな!ハハハッ!」


 絶対お前が楽しみたいだけだろと蒼は思ったがぐっと呑み込み考える。


「分かりました。今度来る時はもっと強くなって紅さんを倒しますね?楽しみにしてくださいね。」

「楽しみにしてるよ?失望だけはしないでくれよ。」

「はい!」


 その後、蒼は家に帰った。

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