第44話 ガチャから転じて禍いが訪れる!
さてと、ハクから解放されたしガチャの続きをしますか!10回をポチッと!
マキシマムドライブZ×1、職業カード:賢者×1、経験値倍増薬×1、1万円、職業カード:忍者×1、パンドラボックス×1、最高級ディナー×1、怪しい薬×1、謎の招待状×1、1万円
鑑定Ⅳ!
―マキシマムドライブZ―
ムスコが元気になるドリンク…。
―職業カード:賢者―
使用すると職業に賢者が追加されるカード。
職業はステータスⅤで確認可能。
―経験値倍増薬―
飲み込むと1時間、経験値が2倍になる薬。
―職業カード:忍者―
使用すると職業に忍者が追加されるカード。
職業はステータスⅤで確認可能。
―パンドラボックス―
開けるとこの世に禍いが訪れる箱。
お願いだから開けないで!
―最高級ディナー ―
神々のディナーが2人分現れるチケット。
人間の世界では絶対に真似できない程に美味。
―怪しい薬―
飲み込むと身体が幼い頃に戻る薬。
寿命も復活する。
―謎の招待状―
誰から送られてきたのか分からない招待状。
中身を取り出すと次元門が現れ、招待状の主人の元に送られる。
色々とツッコミたいけどしてもいいよな!マキシマムドライブZってなんだよ!ムスコが元気になるってさぁー絶対に栄養剤のようなもんじゃん!ざけんな!
蒼はマキシマムドライブZを入っている瓶を割らない程度の力で床に叩きつけた。
パンドラボックスとか絶対に開けたらダメだよね!危ないわ!
怪しい薬は…アレのパクリか!誰が使うか!
蒼はある探偵のことを思い出し頭を横にふった。
謎の招待状って危険な匂いしかしんわ!全部アイテムボックスにいれる…ぞ?
「ハクぅぅぅ、それで遊んじゃダメぇぇぇえ!」
蒼はハクに手を伸ばしながら近づいた。
なんとハクがガチャからでてきたパンドラボックスで遊んでる!ヤバイ!開く前にアイテムボックスにいれないとっ!
「ハクやめろ!それを開けるとヤバイことになる!」
蒼はパンドラボックスを指さしながら言った。
「開けるにゃと言われると開けてみたくなるにゃ!」
ハクはパンドラボックスの蓋に手をかける。
「ヤメロォォォオ!」
「もう開けちゃったにゃ!」
ハクがパンドラボックスを全開にした。
「やっちまったよ。チクショおおおお!」
蒼は頭を抱えて声をだした。
ハクがパンドラボックスを開けた瞬間…
「うぉぉ、なんか揺れてるー!地震だぁー!」
地震が起きた!
蒼は机の下に隠れようとした。
《世界に禍いが訪れました。日本の東京、アメリカ合衆国のNY、フランスのパリ、中国のペキンにダンジョンが現れ、第1のスタンピードが起きます。》
誰かの声が聞こえた。
「世の中の皆さん本当にすみませんでしたぁぁぁ!」
蒼はジャンピング土下座をした。
私がガチャを回したばかりに今から世界の数ヶ所にダンジョンが現れ、スタンピードが起きるそうです。みんな逃げてくれぇぇぇ!
「はっ!そうだ!我が家の古龍様がいるじゃないか!エルえもん〜〜、助けてくれぇぇぇ!」
蒼はエルを思い出して急いでエルの部屋に向かう。
「エルえもん〜、お願いだぁぁぁぁ!どうにかしてくれぇぇぇ!」
蒼はエルの一歩手前でジャンピング土下座をした。
「うるさいのぅ。それよりも蒼、お主も聞こえたのじゃ?この世界にダンジョンが現れるそうじゃ!」
エルは蒼のジャンピング土下座を気にせず話した。
「そんなの知ってるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!犯人…俺とハクだもんんんんん!」
蒼は片手で自分をもう一方の手で自分の部屋にいるハクを指でさして言った。
「ハクとは誰じゃ?それとお主ら何したのじゃ!」
エルは少し怒りながら言った。
「手に入れた物を整理してたら、ハクがパンドラボックスってのを開けちゃったんだぁぁぁぁぁ!」
「なんじゃそのパンドラボックスというのは?お主は1回落ち着くのじゃ!」
エルは蒼に深呼吸をすすめた。
そうだな!一旦落ち着こう。深呼吸すっすっはー。すっすっはー。よし。
「白猫のような神獣がハク。んで俺がアイテムの整理中にそのハクが{開けたらこの世に禍いが訪れる}っていうアイテムを開けてしまったんだ!」
蒼は頭を抱えて言った。
「それとさっきの声が関係しているのじゃ?」
「そうだ。だからどうしたらいいと思う?」
「もう諦めるのじゃ。起こってしまったことはどうしようにもならんのじゃ!だからできる範囲で自分にやれることをしてくのじゃ!」
エルは腕を組んだ。
「分かった!…エルも手伝ってくれないか?」
蒼は軽く頭を下げながら少しエルを見て言った。
「分かったのじゃ!」
「まず、東京にあるダンジョンを潰しに行こう!」
「行くのじゃ!」
そうして俺たちは東京にあるダンジョンを潰しに行くための準備をするのであった…。
「主〜、私を置いてかにゃいでにゃ〜!」
ハクは蒼に後ろから話しかけた。
「ハク!お前は反省してろ!」
蒼は振り向かずに答えた。
そしてハクは置いてけぼりにされたのであった。




