表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実でレベ上げしてみたら、、、。  作者: 健ちゃん
第1章 非日常編
3/98

第3話 入学式の出会い

「さて…どうしてこうなった?」

 

 それは俺が学校に登校している時に起こった。俺の家から学校までは、歩いて20分程の距離がある。身体強化を使えばもっと早く行けるがそれはそれで人に当たったら危ないので普通に歩く。


 歩いて数分後、俺の目の前には…


「なぁ俺と一緒に遊ぼうぜぇ?絶対楽しいからよー。なぁいいだろ?ヒャッハー!」

「や、やめてください!今から学校に行かないと。」


 今時絶対にありえない世紀末ファッションのモヒカン男が俺と同い年ぐらいの女の子(可愛い)を無理矢理止めている。


 いやいや今時ヒャッハー!とか言ってるやついねぇやろ!一応あいつ鑑定してみるか?モヒカン男に視線を向けて鑑定!

 

藻火 勘助(もひ かんすけ)(男)―

レベル0

☆スキル☆

棒術 恐喝Ⅱ

☆称号☆

不良 モヒカン男 変人

☆状態☆

生 軽度の興奮


 マジか。見たことないスキルだな。スキルの棒術は多分パイプでも普段使ってるんだろう。恐喝Ⅱも普段しているからかな?称号も見たことないや!そもそも人に使うのは初めてだったわ。名前もモヒカンになるために生まれてきたって感じな名前だな。…ってか変人って。まぁ、わかる。あんなThe世紀末みたいな格好してればつくわな…。


 ていうかこんなラブコメの主人公みたいな展開普通ねぇから。ここは無視していくか…?絶対嫌な予感するし。そうすっか!あの女の子には申し訳ないが(笑)。スタコラサッサーと!


「そこの君ー。助けてくださいー!」


 女の子が蒼を必死な声で呼び止めた。


「えっ!」


 どこどこー?そんなやついないなー。うんうん。


 蒼は右や左を見て誰もいないことを確認し、2〜3回程頷いた。


「そこでどこどことそこら辺見て、そんなやついないなーって、頷いている君だってばー。」


 女の子が蒼をまたもや呼び止めた。


 ちっ!なんでわかった。こうなってしまっては、もう無視していくこと絶対にできねえじゃねぇかー。


「あー?お前なんか文句あんのか?このやろー!死にさらせー。ヒャッハー!」


 モヒカン男がこっちを見て、右腕で殴りかかってきた。

 

 ちょっとー。なんか殴りかかってきたんやけどー。どうしよ!しゃーない。よし。


  …テメェが死にさらせやー!!!


 蒼は殴りかかってきた右腕を横にそらして、顔面に1発手加減して殴る。


 KO。あっ汚ねぇー。モヒカン男が漏らして気絶してやがる。


 さてと、絡まれた女の子は…


「ありがとうー!助かったよー!あの変な男の人に絡まれて困ってたんだよー。そしてゴメンね!なんかおしつけちゃって。」


 女の子が両手を合わせ蒼に謝った。


「やれやれ、あんな面倒ごとおしつけやがって。もし俺が弱かったらどうしたんだよ。たくー。」


 蒼は文句を言いながら頭をかく。


「だからゴメン!そんな怒らないでよー。私の名前は黒田 心(くろだ こころ)だよ。黒猫の黒に田んぼの田、そして心臓の心ね。そのぉできれば君の名前も聞きたいなぁー?」


 心は再度謝って自分の名前を告げ、蒼の名前を知りたがる。


「俺は熊井 蒼(くまい そう)。動物の熊に井戸の井、倉庫の倉にくさかんむりを乗っけた蒼な。」


 蒼は紹介文を考えるのが面倒くさいのか、心の紹介を真似て名前を告げた。


「わかったー。熊井くんねー。ちなみにどこの学校の何年生?私は黒猫学園の1年4組ー!」


 どうやら心は蒼と同じ学校の同じクラスだった。


「俺も同じ黒猫学園の1年4組だ。」

「やった!同じクラスだぁ。これからよろしくね!」


 心は嬉しそうにし、握手を求めてきた。


「あぁ、よろしくな!」


 蒼は面倒くさそうだが一応握手した。


 ついでに黒田の鑑定もしとくか。黒田の顔を見ながら鑑定!


―黒田 心(女)―

レベル0

☆スキル☆

料理Ⅱ 話術Ⅲ

☆称号☆

トラブルメーカー 上位カースト

☆状態☆

生 安心


 スキルは大抵その人の得意なことかな?まぁスキル名は…大抵読めばわかるな!まだ鑑定ではスキルの効果は見れなかったし、熟練度が足りないのだろうか?


 称号のトラブルメーカーは…さっきの見ればわかる。よくあるのかな?かわいそうだな。俺にとっては上位カーストの称号は少し羨ましいな。俺は普通ぐらいだから。しかも俺って変人の称号持ってるし。俺ってあのモヒカン男と同じぐらいなのだろう。そう考えると少し悲しいな。あんなのと同じだとは…。


 蒼は涙をこらえた。


 蒼はこうしてモヒカン男を倒して同じクラスの女の子を助けたのであった。


「ねっ、一緒に行こうよ。」

「いいよ。どうせ同じ方向だし。」


 どうせ1年くらい一緒だし仲良くしていてもいいだろう。それにしても黒髪のロングで貧乳なところは好みなのにこんな性格とは。残念だ。


 蒼はやれやれと心の胸を見ながら頭を少し動かした。


「どうしたの?」

「いやなんでもない。」


 どうやらバレなかったようだ。女性はこういうのは鋭いと思ったんだが…黒田は鈍いようだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] めんどくさそうに自己紹介してるのに結構丁寧で草
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ