表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
現実でレベ上げしてみたら、、、。  作者: 健ちゃん
第1章 非日常編
16/98

第16話 朝の遭遇

 蒼はシノのために作った猫型クッキーを入れた袋を持ち、いつも通りの準備をして玄関を出た。


「「あっ!」」


 蒼とシノはばったり家の前で出会った。


「おはよう!北乃。」


 蒼は元気いっぱいの挨拶をした。


「おはよう…。」


 シノは無表情で淡々と挨拶をした。


 北乃と玄関先でバッタリ出会ったぜ!そうだ!どうせ学校で話す機会なさそうだし猫型クッキー今のうちに渡しとくか。


 蒼は持っていた猫型クッキーを軽く持ち上げた。


「北乃。これ俺が作ったクッキーなんだけど…いらないか?今ならなんとこのお値段!0円です!」

「猫!欲しい…。」


 シノは猫型クッキーをロックオンした。


「ほいっ。後で味の感想もらえると嬉しいぜ!」


 蒼は猫型クッキーをシノに笑顔で渡した。


「ありがと…。必ず…言う…。」


 シノは猫型クッキーを受け取った。


「おう。待ってるぜ!」


 どうしようかこの後。北乃と一緒に登校するのか?それとも先に1人で行ってしまうか。


「なぁ北乃。一緒に登校しないか?」


 蒼は少し緊張しながら聞いた。


「いいよ…。」


 シノは少し嬉しそうな声で言った。


 道中、猫の話をしてみると意外とくいついてきてめっちゃ話を聞かされた。おま、猫の時だけ饒舌(じょうぜつ)になるな。いつもそれぐらい話していれば人気者になれそうなのにな。可愛いし…。そう言えば…


「呪いがかかってるなんて可哀想だな。…ヤベッ!」


 蒼はつい口を滑らしてしまった。


「どうして…あなたがそれを…知ってるの…?」


 シノが泣きそうな顔を向ける。


「ねぇ…なんで…あなたがそれを…知ってるの…?」


 シノは少し泣きそうな声で聞いた。


「…。」


 蒼は何も言えず、その場で棒立ちになった。


「そんなの…話してないよ…ね?」


 シノはもう一度だけ聞いた。


「すまん!実は最初会った時からお前が呪い持ってること知ってた。俺は他人の呪いが見えるんだ!言うつもりなかったんだ!本当すまん!」


 蒼は見事なジャンピング土下座をした。


「ッ!呪い持ちって…分かってるなら…なんで近づいて…きたの…?」


 シノはちょっとひきながらも聞いた。


「それは…。北乃が良い奴か悪い奴か分からなかったから判断したかったんだ!」


 蒼は土下座を続ける。


「そう…。できれば…内緒にして…。みんなに…嫌われたくない…。」


 シノは涙目で言った。


「分かった。だけど俺は北乃のこと別に呪いなんかで嫌ったりしないからな!困ったことがあったら相談に乗るぞ!」


 蒼は立ち上がってシノをみつめた。


「ありがと…。これから…よろしく…。」


 シノは涙目ながらも笑顔で言った。


「おぉう。よろしくな!」


 蒼は少しドキッとしながらも笑顔で話した。


 こうして呪いについていっちまったが結局、少し仲良くなれたからいっか!


 〜北乃の心情〜

 嬉しい…。呪いについて…知ったのに怖がったり…嫌ったりしなかった…。だけど…本当の怖さを…知ればどうなるのかな…。怖がったり…嫌ったりする…のかな…?それは…嫌だな…。


〈シノの好感度が少し上がった。〉

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすい [気になる点] 設定が無理矢理 [一言] 色々と無理矢理な進み方が嫌
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ