第14話 謎の転校生現る!
「おーし。今から転校生の紹介をするぞ!」
「はーい!晴明先生ー!ちょっといいっすかー?」
蒼は片手を勢いよく上げた。
「どうした?熊井。」
「なんでこんな時期に転校生なんですか?まだ入学してから1週間も経ってないんですけどー?」
「それは転校生の両親の仕事の都合上、ここに来ることになってそれに転校生がついてきた感じだ。確か?まぁ本人に聞け。おーい!入ってこい。」
晴明は扉に向けて声をあげた。
ガララララッ!スタッ、スタッ。ガララララッ!スタッ、スタッ。
扉を開けて入ってきたのは白髪で目が青い女の子だった!かわゆす!
「………。」
女の子は無表情で立っている。
「えーっと、自己紹介してくれるか?」
晴明は少し動揺しながら聞いた。
「北乃 シノ…。」
シノはか細い声で短く言った。
「もうちょっとなんかないか?」
晴明は少し戸惑いながら聞いた。
「猫が好き…。」
シノは少しだけ声のトーンを上げて言った。
「あー分かった。…という事で北乃 シノだ!みんな仲良くししろよ。席は熊井の横側に1席空いてるだろ。そこに座れ。これでホームルーム終わり!」
晴明は頭を抱えながら言った。
転校1日目だからか、北乃の周りにはクラスメートが寄ってくる。北乃と話をしてみたいがみんなが邪魔で話せない。少しめんどくさいなぁ。みんなが寄ってこなくなってきたら話してみるか?それまで内藤と話しているか。
蒼は横の冬夜の席に移動した。
「内藤。北乃のことどう思う?」
「どういう事?熊井くん。」
冬夜は首を傾け聞いた。
「いい奴か、悪い奴か?って意味。」
「んー。まだ話してないし、分かんないかな?」
「それはそうだな。すまん!変なこと聞いて。」
蒼は片手を軽く上げ謝った。
「別にいいよ。」
冬夜は片手を軽く上げ横に振った。
いや〜ね。実は鑑定IIしたら、凄いことわかってしまってな。内藤に変なこと聞いてしまったんだ。だってこんなことありえる?北乃に鑑定II!
―北乃 シノ (女) 15歳―
レベル249
☆スキル☆
不幸(大) 刀剣術Ⅳ 身体強化Ⅲ 成長率アップ(大)
☆称号☆
半妖 悪神の呪いを受けし者 侍 戦士 妖の天敵 霊の天敵 戦神の加護(大)
☆状態☆
生 冷静 呪(最高位)
☆備考☆
特になし
なっ!!!人間と妖怪のハーフとかズルくね?…てかお前も呪い持ちかよ!
蒼は頭を抱えた。




