第10話 廃病院中編
まず、近くのレイス(男)と戦ってみた。ちなみにレイスの鑑定結果はこれだ!
―レイス(男) 24歳―
レベル20
☆スキル☆
呪術 物理耐性
☆称号☆
怨霊 地縛霊 下位霊
☆状態☆
死 軽度の興奮
☆備考☆
下位浄化か広範囲下位浄化の1発で倒せる。
これなら勝てるしいくか!俺はもう下位霊が経験値にしか見えねえぜ!
蒼は神聖魔法を唱えた。
「くらえ、下位浄化!」
「ぎょえeeeー!」
レイスは一瞬のうちに消えた。
《レベルが21から22に上がった。》
「よし!」
「おい、熊井。お前今どうやって倒したんだ?」
晴明は疑問に思い聞いてみた。
「えーっと、企業秘密です。」
「まぁ、自分の力は隠したいよな。」
晴明はさすがに聞いちゃまずいかと思った。
「すみません。これは本当に教えられないんで…。」
どう言えばいいかわからんしな。さぁぱっぱっとやっていきますかね!
〜数時間後〜
《レベルが35から36に上がった。》
「よしっ!」
「熊井。もうそろそろいいんじゃないか?」
晴明は呆れた顔で提案した。
「そうですねー。なら、もうちょっと強いやつと戦ってみて、いけそうなら数回だけやらせてください。」
「わかった。けどな気をつけろよ。」
「はい!」
じゃあ、いっちょキングレイスかクイーンレイスと戦ってみますか!ちなみに戦ったのはキングレイス(男)だった。鑑定結果は…これ!
―キングレイス(男) 59歳―
レベル39
☆スキル☆
呪術Ⅱ 物理大耐性
☆称号☆
怨霊 地縛霊 中位霊
☆状態☆
死 軽度の興奮
☆備考☆
中位浄化か広範囲中位浄化の1発で倒せる。下位浄化か広範囲下位浄化なら10数発必要。現在、熊井 蒼は中位まで使用できます。
わぁこんなんあり?備考でこんなお知らせしてくれるなんてめっちゃ便利だね。…ってあかんやろ!攻略する楽しみなくなるやないかい。まぁ鑑定しなけりゃいいんやけど。それやと初見でやられるかもしれんし鑑定するけどね。
蒼は神聖魔法を唱える。
「中位浄化!あれ全然でないぞ?なんか魔力は消費されてる感じするけど。あー時間がかかる感じか?」
「グオォォー!!」
キングレイスが手に黒いモヤを纏って襲ってきた。
「やべ、きた!」
こうなったらよけに徹する。あれ考えてみれば初めて攻撃されるよな?あっ!なんか黒くてモヤモヤってしてる感じのなんか飛ばしてきやがった!
右側に避けて、身体に魔力を浸透させ魔力を手に多く集める。くらえ、身体強化での顔面殴りを。
スカッ!あれ?考えてみれば霊って物理大耐性持ってたわ。あっ、やべ!また黒いモヤモヤを飛ばしてきやがった!くそっ!
蒼はからぶった手ではない方の手で頭を守る。
「熊井!大丈夫か!!!」
「あっ!はい!なんか身体が重いけど大丈夫です。」
中位浄化が出せる気がする。いくぞ!
「くらえ、中位浄化!」
「がぎyaaaaaaぁー!!!」
キングレイスは声を上げながら消えていった。
《レベルが36から37に上がった。》
「よし!」
なんとか勝てた。まさか中位浄化にためるための時間が必要なんて。1体だけでレベルが上がったぜ!やった。身体がなんか重いけど。こういう時こそ鑑定だ!状態だけ鑑定!
☆状態☆
生 軽度の興奮 呪(中位)
マジか、俺呪われてんじゃん。こういう時こそ浄化でしょ。呪(中)ってことは中位浄化使えばいけるかな?よし。ためてためて〜。いまだ!
蒼は神聖魔法を唱え、少しためてから放った。
「中位浄化!」
よし。なんか重かった身体が軽くなった!
「熊井。今の危なくなかったか?もうやめないか?」
晴明は心配そうな表情で聞いた。
「晴明先生。大丈夫です。後数回だけですから。やらせてくれませんか?」
「大丈夫ならいいが気をつけろよ。怪我したら一緒にいた俺の責任になるし。後数回だけだからな!」
「はい!」
よっしゃやっていきますか!レベ上げの時間だー!
蒼はレベ上げを始めた。
〜数時間後〜
《レベルが44から45に上がった。》
「うし!結構レベル上がったな!」
蒼は手をガッツポーズにして喜んだ。
「おーい!もうそろそろいいだろ!数回だけって言ってたくせにもう20回以上戦っているぞ!帰るぞ!」
晴明はさすがに帰らないと時間がヤバイので提案した。
「はーい!今行きます!」
「ヲい、そコのおマエたチ。」
ノーライフキングが急に現れた。
「はっ!熊井!早く俺の後ろに来い!」
「はっ、はい!」
蒼は急いで晴明の後ろに移動する。
やべ!ノーライフキングがきてしまった!




