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大賢者の転生人生譚  作者: 柊 裕
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第2話 賢者の目覚め

気が付くと真っ黒い世界に来た。辺りには何もなくただ自分だけがそこにいた。

だが、自分の体を見る事は出来ない。どうやら今は体が無いらしい。

たしか我の意識は『異端なる魂の道筋(ソウルロード・ヘディ)』を唱えた所から無くなっておるからどうなったかは分からないが成功しておることを祈るしかない。

だが命の終わった後を記憶できるという予想外の出来事に感謝しながら辺りを改めて見回すがやはり暗闇で辺りに何も見つけることが出来なかった。

(魂の世界には何もないのだな。)

そう呟くが体のない今は喋ることも出来ないらしい。

そう考えながらいつか来る時を待っていると突如辺りが白い明かりが眩いて意識が覚醒した。

(うむ、突然じゃのう。もう少しだけ調べたかったのだが仕方があるまい。)

どうやら目が覚めたのはベットの上らしい。何度が寝転がってみたが中々いいベッドの様だ。裕福な家に転生できたようだな。これで鍛錬もやりやすいという物じゃ

そう考えていると扉の外から『失礼します。』という女性の声が聞こえたので振りむくと黒と白を基調としたロングスカートのしっかりとしたメイド服を着たメイドが扉を開けて部屋絵と入って来た。

「アウレクス様、やっとお目覚めになられましたか……」

ん?目が覚めた?その言い方だと何日も眠っていた感じがするのだがのう。

「目覚めたとはどういうことだ?」

試しに聞いてみる事にしたのだが何だか驚いておるのだが……

何故なのか分からぬのだがのう

「はい、数日前に庭の木に登られて遊んでいられていた時に足を滑らして落ちられてからずっと眠ってられていたのです。」

成程のう。この体の元の持ち主が命に係わるけがをした為我の魂が体に入り込んだという事か。

「そういう事か…済まない、迷惑をかけたのう。」

どうやら心配をかけてしまったらしいので謝罪をしたのだがやはりなんだが驚いているようで我の顔を見つめて黙り込んでしまった。

「どうしたのじゃ?我が何かしたかのう。」

「アウレクス様、その喋り方はどうされたのですか?そんな喋り方はされていなかったと思うのですが……」

魂が変わるという事は人格なども変わる事もあるがどうやら気絶前のアウレクスと今の我では喋り方も違うみたいだな。それもそうであるか、子供がこの様な喋り方はしないだろうからのう。

「目覚める前までの記憶がないが、多分これが我の喋り方なのだがのう……」

「とっとりあえずは奥方様に報告してきますのでアウレクス様はここでお待ちください。」

どうやら屋敷のただのメイドでは荷が重すぎるようで我に一言断りを入れた後、我の母親を呼びに部屋を出て行った。

「忙しい娘じゃのう‥‥もう少しゆっくりしてもよいと思うのじゃが‥‥‥」

この部屋から動くと色々面倒になりそうだからとベットに腰かけて母親が来るのを待つことにする。

「そういえば一応持ち物などは持ち越せるようにはしておいたがどうなっておるかのう。」

我のユリアスとしての最後の日にクレア達と合流する前に金銭や書物、魔道具などの今まで集めた資産の整理を一通り行っておって来世で必要で無くなってしまってもよい物を『魂魄倉庫(ソウル・インベントリ)』に入れておいたのだがしっかりと持ち越しておるのかのと確認しておいたのだがインベントリの最後ら編の貴重品が書かれているはずの所に今の我は持っているはずのない物を見つけてしまった。

《戦王と紫電の聖剣 シュワユーズ》

《騎士と断絶の魔剣 グラム》

我が大賢者という二つ名を轟かせる前からの戦友というべき武具で幾つもの戦場で命を助けてもらった記憶があり大変感謝をしておるのだが何故生まれ変わったはずの我の『魂魄倉庫』に入っておるのかが全く分からぬのだが‥‥‥まぁ後で調べればよいかと楽観的に考えておると部屋の扉が何度かノックされて『アウレクス様、奥方様をお連れいたしましたので中に失礼いたします。』と話したのが聞こえた。

「うむ、入ってもよいぞ。」と我が返事をすると先程の忙しそうだったメイドと銀髪のロングヘア―で赤を基調としたスマートなドレスを着た、美しいという言葉しか出てこない女性が入って来た。

「確かに口調が変わっていますね。本当にアウレクスで間違いないのですね。」

数分ほど我の顔を見つめると部屋まで案内をしていたメイドを半ば睨みつけるような視線を送りながら尋ねた。

「間違いなと思います。アウレクス様がベットから動かれるのを見たりはしていませんので。」

そんな状況でも臆せず必要な事しか語らないメイドは本当にしっかりした素晴らしいメイドに見える気がする‥‥‥多分

「そんな事よりも良かったわ。貴方が無事目を覚ましてくれて。」

気を失って数日間眠り続けていた子供の喋り方が変わっているという異常事態をそんな事と片付けて抱いて泣いてくれるのだからつくづく母という物は強いものなのだなと改めて気づかされた。

「そうだわ。そろそろ昼食の時間のはずよ。他の皆にもレクスが元気だという事を見せないと」

そういう母は我の着替えをメイドに命じた後、部屋を後にした。

他の家族との再会は穏便に済めばよいのうと考えながらも準備は進んでいく。

誠に嫌な予感しかしないのだがのう‥‥‥‥‥

最近、カードゲームにハマってしまって時間の管理がきつくなってしまっています。

ちゃんと時間管理をして小説を書けるようにしないと!

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