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文化財

作者: 尚文産商堂

手野市にある文化財としては、市指定や府指定、さらには国指定のものがあるが、一番有名なのは国宝となっている仏像であろう。

現在、手野総合博物館の博物館部門で大切に保管されている、丈六の大きさの3体の千手観音像である。


元々は、郁芳家の氏寺であった愛雲寺と呼ばれている寺に祀られていた仏像である。

3体とも背中に15㎝ほどの観音扉があり、そこの中に補修記録が巻物として納められていた。

そこから、初めの1体が1100年前半に製作され、今の形になったのは1190年ということが分かった。

さらに愛雲寺に納められたのち、戦国時代中期に寺が全焼した際に、大凡寺(おおよそでら)に新たに作られた愛雲蓮華堂と呼ばれるお堂に安置された。

愛雲寺は、あとに再興したが、3体の千手観音像はそのまま大凡寺に安置され続けた。

なお、愛雲寺は、十一面観音を本尊とすることになり、こちらは国指定重要文化財となっている。


3体の仏像は、三十三面真千手観世音菩薩立像というのが正式な名前である。

それぞれ33面の顔、1002本の手があり、高さは光背を含めて4.86mもある。

33面はそれぞれ33の顔があるとされる観音菩薩の神性を意味しているとされる。

また、1002本の手は、それぞれの手のひらに目が彫られていることも特徴とされている。

なお手のうち2本の手については全面で組んでいる。

3体合わせて九十九面三千千手観世音菩薩と称する。

三千世界全てと、九十九という多くの顔で人を見守るというためだとされている。

旧国宝制度開始以来、一貫して国宝として指定されている。

なお、国宝としての名称は千手観音とされる。

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