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T.F.Lovers  作者: 氷硝栖
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F.Lovers〜萌芽〜4

暇つぶしにでもなれば幸いです。

『新入生の皆さん、この作世学園(さくせいがくえん)への入学おめでとう。私はこの学園で生徒会長をやらせてもらっている二神(ふたかみ)だ。まずは君たち新入生を心から歓迎しよう』

「今度は妙な宿題出さねーだろうな?」

「あはは、さすがにないと思いたいなぁ。それに雰囲気から察するにフランクな人っぽいし大丈夫そうだよ」

『…………』

沈黙。

『……………はぁ〜……もういいかな、この話し方。めんどくさい』

ため息+荒い言葉。

雲行きが怪しくなってきたぞ…。

『さァ!もういいよなッ!祝辞ってのは述べたもんなッ!もう建前はいらねェよなァ!?』

「「!?」」

『おゥ!新入生全員驚いてるなァ?オレはこの話し方が普通でねェ。まァ諦めてくれヤ』

「おい、この学校にまともな人間はいないのかよ」

「……なんとも言えなくなってきた」

諦めの空気がぼくたちの間に漂う。

『この学園はよォ、自由度が高い学校でなァ。まず校則ってのが存在しねェ。留年、退学システムなんてものも当然なく3年間過ごせば卒業できる場所だ。成績開示も一切ナシ。あ、だがテストは普通にあるぜ?ちょっぴり期待した奴らがいたらすまねェな』

二神さんの発言に驚きを隠せない新入生一同。成績関係なしに卒業?留年退学システムなし?どういうことなのかさっぱり理解が追いつかない。

学校側の不利益にしかならないんじゃないだろうか。


『さっき(にのまえ)大先生が言っていなかったが、高校ってのはなァ自分から学びたいと思って入る場所だ。だからなにを学ぼうと我々に止める理由などない。我々はその学びたいことに取り組めるための手助けをするだけだ。だと言ってんだよ、いつも』


『だからよォ、オレたちは全力で飽きるまで好きなことをやればいいってもんよォ!』


…………。

パラパラと。

次第に拍手は広がり。


『これで作世学園(さくせいがくえん)生徒会長二神(ふたかみ)からの挨拶を終わらせてもらう。皆さん、どうか良い3年間を』


挨拶を終えると割れんばかりの拍手が体育館を覆った。

また書き次第投稿します。

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