表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
環境戦隊ガドガイアー  作者: 黒井羊太
第一話「登場!地球の環境は俺たちが守る!」
1/33

事件発生

この物語は、5人の若者が、地球の環境と平和を脅かす悪の組織と戦い続ける物語である。

 美しく青い星、地球。この星は、他ならぬ人類の手によって危機に瀕していた。

 日々の生活から来る、環境汚染。大気は汚れ、木々は枯れ、地上のあらゆる物は酸性雨で溶かされてしまう。

 しかしその変化は微弱で、人の目にはなかなか映らない。それ故、誰もが見て見ぬ振り、いつか良くなるさと脳天気に構えていた。

 

 誰かが思った。『何とかしなくては』。

 この物語は、5人の若者が、地球の環境を、平和を脅かす組織と戦い続ける物語である。



 その地球上のどこか……一つの指令が下される。

「……手筈は整ったか……?」

 男の低い声が薄暗い部屋に響き渡る。

「はっ……この作戦で世界は必ず我等の地となるでしょう……」

 畏まった口調で、部屋の中の人物が恭しく頭を下げる。彼は目の前の壁にあるレリーフに向かって話しかけた。

 男の言葉に、初めの低い声は小さく笑った。

「フフフ……行くがよい、必ず作戦を成功させるのだ……」

「ははっ!!」

 一度敬礼をして、男は部屋を後にした。そして誰も居なくなった部屋で、小さな呟きがする…

「さぁ……出てくるが良い……」


退出した男が、わなわなと震えながら廊下を歩く。

「……ふふふ……」

震えはやがて、こみ上げる笑いとなって、やがて大声で笑い出した。

「はははははは!!遂に!我らカリメアの野望が動き出すのだ!!邪魔するものは何もない!」

 バッと廊下の先を見据え、叫ぶ。

「ボムマウス!!」

 と、何もない空間がゆらりと歪み、いつの間にかネズミの頭をした怪人が現れる!

「お呼びですか……?」

 妙に甲高い声で、しかし威圧感のある声でボムマウスは応える。

「うむ。我等の野望、叶える時が来たのだ!」

「おぉ……! では!」

「そうだ。その口火となる作戦、お前に任せる。良いな?」

「身に余る光栄! このボムマウス、野望の第一歩となる、『GarbageScatter(ゴミばら撒き)作戦』を必ずや成功させて見せましょう!」

 恭しく礼をする。男はそれを満足げに見てから、言葉を続ける。

「うむ。行け! ボムマウス! 仙台の町を混乱に貶めるのだ!」

「ははっ!!」

 決め台詞の後、ボムマウスは登場した時のように再びゆらり、と空間を歪ませ、消えていった。



 作戦は急激に進行していた!


 町中で爆音が轟き爆発が起こる!揺れる大地!逃げまどう人々!響き渡る悲鳴!

「ウ~ウ~」とサイレンを鳴らしながら消防車が現れ、消火活動に取り組む。

 それを確認して、影にいた黒ずくめの男は足早に立ち去っていった。


 どど~~ん!!


 それは、同時多発的に起こっていた。町は混乱の渦へと放り込まれた!


 爆発していたのは、ゴミ収集車だった。詳しい原因は分からないが、どうやら中に取り込んだゴミの中に爆発物が入っていたらしい。夜のニュースは、この事件で埋め尽くされた。



 漆黒の闇に浮かぶ青い星を眺め一人の男が顔を曇らせていた。

「長官!見ましたか、今日の新聞!」

 新聞を片手に部屋に駆け込んできた20代そこそこのスポーツマンと言った風貌の男が窓から覗く地球には目もくれず言葉を続ける。

「これは何か、陰謀を感じますよ! 長官!」

 長官と呼ばれた、太めの中年男性は鼻息荒く答えた。

「うむ……ついに我々の初出動の時が来た、と言う事だろう……」

 ごくり、と唾を飲み込む若い男。その顔には緊張が色濃く出ている。

「そこで、だ。轟火君。みんなを集めこの件を調査して欲しい。……この事件の背後にある組織が何なのか…」

「分かりました!失礼します!」

 ビッと敬礼し、部屋を去る若い男、轟火(ごうか) (けん)



「みんな!事件の事は知っているな!?」

 轟火は、部屋に集まっていた四人に話しかける。

「あぁ、大変なことになったな。」

 部屋の隅に立っていた男がまず答える。男の名は(かい) 隼人(はやと)。どんな事が起きても常にクールな男だが、今回の事件はその彼を驚かせるには十分なインパクトだったようだ。

「でもこれって何でゴミ収集車ばかり狙われるんだろねぇ~?」

 ややおっとりした口調で机に座って足をぶらぶらさせている女が言う。巨乳で美人の女性、名は森瀬 みう(もりせ みう)。

「分からない。けど、許せない。」

 黒人の大男が言葉を続ける。マキシマム・G・ジュニア(通称:マキシム)は、わなわなと体を震わせながら今にも何かに殴りかかるほどの怒りを抑えているようだ。

「そうですね。こんな事件、許されるものではありません。早く犯人を捜し出さなければ、人々は危険にさらされ続けてしまう……」

 悲しそうな顔で、光月(みつき) (りゅう)が言う。メンバー最年長の彼は、物事を冷静によく見て判断できる一番大人な人物で、みんなからは先生、と慕われている。

 それぞれの答えが一巡した所で、轟火がうん、と頷く。

 と、轟火の後ろから長官がゆっくり入ってくる。一同それに気付き、慌てて敬礼の姿勢を取る。それが終わるのを待って、長官が口を開く。

「諸君。今回、何故ゴミ収集車が狙われたのか、私にも正直分からない……が、我々としてはこれ以上市民に被害を出させる訳にはいかない!」

 その言葉に一同頷く。

「……今までのような訓練ではない。君達、いや、我々ガドガイアーにとって初めての実戦になるだろう。くれぐれも気をつけて、調査を行って欲しい!」

『はいっ!!』

 息のあった返事に、長官は満足げに頷く。そして宣言する!

「よしっ!! ガドガイアー、出動!!!」

『了解っ!!!!』

 全員が部屋の外へと走り出す!



 着いたのは、怪しげな機械に囲まれた部屋で中央には巨大な装置が付いている。

 その上に五人が立つとオペレータが言う。

「転送、開始します」

 次の瞬間、装置の足元が光り輝き、フィィィーーーン、という機械音とともに、光の柱が五人を包み一瞬にして消えて無くなった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ