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ノーマライジング・ウィザード  作者: 七々八夕
プリザーブド・アイリス
10/31

File:7「偽命、そして援護」

「十年ちょい前だ。ちょうど科学革命が起きて、魔術師が生まれるようになった頃。遺伝子改造の実験台になったカナシは、魔術師として生まれた」

「初期型魔術師ですね」

 僕が言うと、リンドウさんは鼻を鳴らした。自嘲しているらしい。

「そんな名前もあるみたいだな。まあ、結果としてはそれでよかったのさ。実験は成功したんだから」

 だが、自分にとってはよくなかったということか。

「リンドウさん自身に何か不利益でも?」

「……サユリが死んじまったのさ。遺伝子の中にある進化の壁を取り払おうってんだから、当然精密な作業が必要になる。要はちっとばかし失敗したのさ。結果的に子宮に傷がついて、未知の病気を引き起こした」

「解析は? この時代の技術では分からなかったんですか」

 それができないのなら、何のための発展だ。まさか、魔研の科学者もリスクを考えずに実験を行ったわけではあるまい。

「そもそも実験に使われたのがフィエル高熱線――革命で生まれた技術だったんだ」

「……確か、ナノレベルの太さにもかかわらず膨大な熱量を誇る、でしたっけ? 僕も本で読んだ程度ですが」

 だが、本には実用化には至っていないと記述してあったはずだが――いや、魔研ならしていてもおかしくはない。

「そう、それだ。魔研の連中は人間の進化に急ぎ、フィエル――フィエリウムが人体に及ぼす影響を無視して実験を行った」

「…………呆れましたね」

 知識を持った馬鹿じゃないか、それは。まさか、科学革命の立役者が馬鹿だったなんて。科学を好む者としては、できることなら知りたくなかった事実だ。

「影響を無視、ということは結果的に何か影響があった、もしくは元より何かあるということですね?」

「ああ、フィエリウムは人体に有害な物質だ。だが肌に触れただけでは何の害もなく、体内に入ると害となる。そもそもフィエリウムは血液――まあ、鉄分に反応して高熱を発する。でもって面倒なことに、約50度以下のものに触れると、フィエリウムと鉄分に分解される」

「50度って、それは」

「そう、人間の体温なら十分範囲内だな。逆に言えば管理は楽なんだが」

 高熱によって何かを除去するだけであれば、一瞬で十分だ。話を聞く限り、あとは体内に入ろうがどうでもいいのだろう。

「つまるところ、魔研は発展のための犠牲と称してサユリさんを殺したと」

「そうなる」

 さも当然であるかのように、リンドウさんは言った。

 当然? ……そんなわけが、ないだろう。

「ふざけないでください!!」

 僕は激昂して、リンドウさんの襟首を掴んだ。その顔は疲れ切っているようだった。

「――っ」

 その表情に一瞬勢いが衰えかけたが、ここで止まるわけにはいかない。

「あなたは自分の妻を失って、どうしてそう冷静でいられるんですかっ!! 悔しくないんですか、憎くないんですか!!」

「何かできるなら既にしている!」

 急に大声を張り上げられて、僕は思わず身を震わせた。

 ……僕としたことが、感情をコントロールできていなかった。そうだ、悔しくないはずがない――

「サユリが死んだと知ったのはカナシが5歳になってから、そのカナシを観察していた俺は魔術師に覚醒、社会的地位はどん底に……ここまで踏まれ蹴られで、何ができる?」

 ――だからと言って、諦めていいわけではない。

「あなたは、子供ですか」

「何?」

「魔術師だからなんだと言う! あなたの息子はあなたと同じ立場で、妹の死を乗り越えようとしている! サユリさんの死を乗り越えるために、あなたは魔研を逮捕すればいい! 違いますか!?」

「……く、くくく。ははははははは!!」

 突然、リンドウさんは狂ったように笑い出した。何か間違ったことを言っただろうか。

「それもできるなら、既にしている」

 諦めしか含まれていないその言葉は、僕に衝撃を与えた。じゃあどういうことだ?

「もしや、当時の実験を行ったメンバーは、もう」

「ああ、死んだ。ちょっとした事故らしくてな、フィエリウムの貯蔵庫で流血して発火したって話だ」

「メンバー、全員?」

 確かめるように聞いた。リンドウさんは静かに首肯――予測できた答えとはいえ、これではあまりに不憫だ。

 静葉家は、どうしてこう不幸なんだ。

 母親が死に、父親は名前を偽り、偽の妹は消え、そうしてカナシはいたずらに罪を重ねた。おかしいだろう。神がいるのならぶん殴ってやりたい。

「じゃあ、あなたは今、何故ここにいる」

「さて、な。……息子の成長を見守るため、なんて言えばカッコはつくだろうが、実際のところはあいつがどうなるか見たいだけだ」

「どうなるか、とは?」

「そのままだ。俺が諦めてもうできないと思っていることを、どのようにするかだ」

 ――できないことを、する? 不可能を、可能に?

 僕は掴んでいた襟首を離し、少しだけ自分の考えの整理に時間を取った。

「……なるほど。あなたの科学者魂はまだ消えていなかったらしい」

 自分の起こした事象の結果が見たいと。本当に不可能を可能にできるのかと。

「魔術師の可能性を見たいと、そう言うんですね」

「さてな」

 ネクタイを締めなおすリンドウさん。怒ってはいないらしいが、僕としては失礼なことをしたとしか思えない。

「数々の愚行、申し訳ありません。早速、魔術師の特定を急ぎます」

 僕は深々と一礼して、早々に部屋を出た。そしてすぐ、溜息をついた。

 ……僕も嘘を吐いていたのに、リンドウさんはそれを指摘しなかった。僕はまだまだ子供らしい。


           ■            ■


「俺の、家族は――!?」

「両親は本物。アヤメちゃんは偽物よ」

 偽物。その言葉が俺の心臓を槍のように突き刺した。

「アヤメが……偽物……」

 無意識のうちに、俺は高橋さんの言葉を繰り返していた。自分にそれを言い聞かせるように。

「……何故、そんなことをしたんですか」

「魔研の研究者同士で初めて結婚・妊娠をしたのが、静葉夫妻だと聞いているわ。そこで魔研は妊娠したカナシ君に遺伝子改造を施し、まずサユリさんを殺した」

「まっ、待ってください! あなたはすべて知っていたんですか!?」

「……そうなるわ。続き、聞く?」

 俺はなんだかやるせない気持ちになったが、この怒りをどこにぶつければいいのか分からなかった。

「お願いします」

 だからとりあえず、真実を聞くことにした。


「……フィエリウムの話はわかりました。ですが何故、アヤメは生まれたんですか」

 なんとか現実を受けいれて、俺は高橋さんに聞く。立っているのもままならないらしく、壁にもたれさせた。

 アヤメ。魔術師を造るだけなら、その存在は必要なかったはずだ。

「人工的に人間を造る研究が進んでいたの。政府には秘密でね。で、結果としては上々で、今日までこうして研究者を務めていたんだけど……一人、逃げだしたらしいの」

「まさか、それは」

「そのまさか。そいつは外で事件を起こして、警察に捕まった。その後すぐに処刑されたけど、さっきみたいに崩れてね。原因の究明が魔研に頼まれたけど、証拠は全部持ってるわけだから、魔研は政府に自白した。そうしてできたのが、生命創生罪ってわけ」

「でも、ここの人たちは……」

「殺すか、魔法を使わないと、人間との差は分からないわ。だからグレーゾーンってところかしら」

「……では、アヤメは? 俺の記憶が正しければ、アヤメは誰かに殺されたわけではなく、目の前で――」

 そう言いながら当時のことを思い出すと、引っ掛かる点があった。

 仮に体温の急な上昇で死んだとするならば、その原因に思い当たるものがひとつだけある。

「――高熱を、発し、た?」

「さっきの話を聞いて、思い当たることがるんじゃないかしら? フィエリウムの特性の話」

「……仮にそれが正しいとして、聞きたいことがあるのですが」

「なぜフィエリウムが混入しているのか。あれは粉一粒でも十分な熱を発するわ。魔研で造った時、丁度フィエリウムの事故が起こったから、一粒くらい入っててもおかしくはないわ。体が弱いのも、そのせいだと推測できる」

「じゃあ、なぜその時までに熱を発さなかったんです……?」

「偶然、としか言いようがないわね。人間、咳き込めば目の血管が切れて充血することもあるわ。その時偶然フィエリウムが反応したんじゃないかしら」

「…………そんな」

 偶然? ここまで偶然が重なれば、必然性を疑わずにはいられない。

 だが現に、偶然しかない。

「全ての原因は、なんなんですか」

 震えた声で、俺は高橋さんに言う。

「誰が悪いんですか。


 俺ですか。


 父さんですか。


 母さんですか。


 アヤメですか。


 ユリですか。


 アイリスですか」


 高橋さんは、答えなかった。答えられないのだろう。この人は魔研の人間とは言え、そこまで身分の高い人ではない。だから、全てを知っているわけじゃない。

 知っている人――俺はそれに心当たりはない。

 いるとすれば、まだ死んだと分かっていない父さんか。

 俺はリングフォンを起動して、シュンへとメールを送信する。

『俺の遺伝子データがあるはずだ、それに最も類似している人物のデータを探してくれ』

 あいつも忙しいだろうが、俺の知りたいことを知るにはこれしかない。この騒ぎに巻き込まれてうっかり死んでもらっても困る。できるだけ早く保護したい。

 送信が完了したと同時にリングフォンの電源を切り、高橋さんの方に向き直る。

「高橋さん。あなたは本物の人間ですか」

「……さあ、ね。分からないのよ、自分にも。だから、助けないで。さっきも見たでしょ? 魔法にも反応するの。だから、自然治癒でなんとかするわ」

 研究員ですらこれなのか。魔研は、何なんだ。

 荒らすだけ荒らして、何もしようとしないのか。荒らすのが目的なのか。

 だとしたら、俺の敵だ。社会の敵である以前に。

「救急車を呼んでおきます。機能しているか分かりませんが」

 再びリングフォンを起動し、公共機関呼出ボタンを押す。押せばそこに通じるというだけだ。現在は警察と消防署と病院にしかつながらない。発信された位置を逆探知して、そこに向かうという便利な機能だ。

「何故助けるの」

「証拠がないからです、当然でしょう」

 それだけ言い残して、再び生存者の捜索に戻ろうとした時、部屋の入口の方から俺以外の足音がした。

 反射的に身構え、障壁魔法ディナイアルを発動させる。

「そう警戒しないでください。私です」

 その言葉に一瞬気が緩んだが、すぐに引き締めなおす。まだ姿は見えていない。ユリの可能性もある。

「だから、私です、カナシ様」

 声の主がはっきりと見えると、俺は気が緩む――どころか、頭が真っ白になった。

 アイリスが、そこにいるだけなのに。

「カナシ様。私は、あなたが好きなんです。何かおかしいですか? 人が人を好きになっただけです。何がおかしいのですか? 私が人ではないからですか?」

「ア、アイ……リス」

 俺は思わず後ずさった。違う。こいつはアイリスじゃない。

 アイリスは、こんなことを言わない。

「取り除けない障害があるのなら、死を以て乗り越えましょう。先日、心中しましょうと言いましたよね。あれ、本気ですよ」

 黒い笑顔を浮かべながら、アイリスは俺の下に寄ってくる。周囲の視界が揺らぐ。いや、障壁魔法が揺らいでいる。

 俺は初めて、アイリスに恐怖したのだ。

 同時に、違和感を感じた。俺がアイリスに恐怖するはずがない。俺が今までで一番信頼している奴だ。

 だから、おかしい。

「アイリス、ユリに何かされたのか」

「ユリ? ……あぁ、あの。振る舞いは気に入りませんでしたが、本当のことを教えていただきました。私はカナシ様が、アヤメさんのことを<忘れられる>ように手伝いに来たんです」

「!」

 アイリス。お前は、やっぱり。

 言葉に揺らされた俺の心は、障壁魔法を無意識的に解除した。

 さらに後ずさると、苦しそうに笑う高橋さんがいた。

「あら、カナシ君。オンナの愛は受け止めてあげるのが、オトコの役目ってもんよ……?」

 そうは、言うけれど。俺にアイリスは傷つけられない。

「カナシ様。そこを動かないでください。すぐに楽になります」

「――っ」

 なすすべなく、アイリスに触れられそうになったとき。



「――そこを動くんじゃないわよぉぉぉぉっ!!」



 声も出せない俺の代わりに、誰かの声が響いた。

「っ、誰だ!?」

 声のした方向を向くが、そこには誰もいない。その代わり、俺のすぐ傍で大爆発が起きた。

 よく分からないままに吹っ飛ばされると、爆心地に見覚えのない少女と、障壁魔法を展開したアイリスがいるのが見えた。

「へぇ、なかなかに強い魔法じゃないの。それでこそ潰し甲斐が――」

「やめろっ!」

 アイリスに追撃を加えようとする謎の少女に叫ぶと、彼女は驚いてこちらの方を向いた。アイリスはその隙に素早く姿を消した。

「あーっ、消えちゃったじゃない! 何してくれてんのよ、ジャパニーズ野郎!」

 ……なんだ、その外国人っぽい言い回しは。

 俺が立ち上がって少女に近付くと、ツインテールの金髪に青い瞳を持っていることが分かった。

 もしや、本当に外国人なのでは?

「おっと、自己紹介がまだだったわね。私はララ・バイオレット。アメリカの魔術師マジシャンよ」

「……は?」

 先程までの空気をぶち壊した彼女――ララは、遠慮なくそう言い張った。


 話を聞くところによると、彼女は<セイズ>という、アメリカでの魔術師なのだという。日本語はそこそこ話せるらしい。

 セイズというのは、先日部長からもらったメールに書いてあった単語だったので、いろいろとつながった。

「つまるところ、アメリカとの提携ができたと」

「ノンノン」

 何故か誇らしげに言いながら、ララは人差し指を振った。

「視察よ。提携を結ぶに値するかどうか、っていうね」

 って、それじゃタイミング悪すぎるだろ。魔術師が好き勝手やってる、最悪の状況を見られてるじゃないか。

「それで、飛行機で移動中に東京を見下ろしてみればこのザマじゃない。見てらんないから飛び降りてやったわよ」

「じゃあ、ここに着地したのは……」

「まったくもって偶然よ。途中で魔術部とやらの制服が見えたから、その向かい側にいる方を攻撃したのだけれど、まずかったのかしら?」

「まずいというか、まあそうなんだけど……」

「そう、それは失礼なことをしたわ。先程の発言も詫びる」

「……え?」

 ララは自然に、俺に頭を下げた。

 おい、さっきのジャパニーズ野郎とかいう発言は一体なんだよ。

 完全に調子を狂わされている。アメリカの人間は皆こうなのか? そういうわけではないだろうが……。まあ、礼儀があるならいいか。

「い、いや。謝ってくれるなら」

「そう? やっぱりジャパニーズは心が広いっていうのは本当ね!」

 ……心配だ。似非エセ外国人みたいだ。日本人をジャパニーズと言ったり、微妙な知識を持ち合わせていたり。

「それはそれとして、何故助けた?」

「そりゃあ、このまま放って帰るわけにもいかないでしょ。提携を結ばないことを前提にしても、問題をそのままにしておくわけには、ね」

 前提にそれを出すあたり容赦ないが、悪い奴ではないらしい。

「協力に感謝する」

「いいのよ、そういうの。私カタいのは苦手。――それで、早速事件の概要を知りたいのだけれど?」

「事件と言うか、なんというかな……魔術師、いや、セイズの暴走を止めるのが最優先だ」

「そもそも、なんでセイズは暴走してるわけ?」

「ここはもともと研究所で、セイズの保護もしてたんだ。それで、私的な話になるが――」

 概要を説明するにあたって外せないユリの話を含め、俺は現在までの話を全てララに話した。

「……なるほど。とんだシスコンのようね、あんた」

「言うなよ……」

「冗談よ。愛を向ける相手を制限する権利は誰にもない。あんたも、そのユリって子も、アイリスって子も、何もおかしくなんてないわ」

「そうかい」

 誤魔化したが、言うことはあいつと同じだったことは認めた。

「それはともかく、鍵を握るのはそのユリってことね?」

「多分な」

「ふうん。でも、その場所は知れず。唯一接点があるとすれば、アイリスかしら」

「……多分な。さっきも様子がおかしかった、ユリに洗脳か何かされたのかも知れない」

「恐ろしい国ね、日本」

「新たな知恵を得れば、確実にそれを悪事に使う奴が出るんだよ。その結果がこれだ」

「革命なんて起こすもんじゃないわね」

「まったくだ」

 互いに肩をすくめた。は、いいんだが、これからどうすべきだろうか。

 ざっと考えてみたが、出てくるのは俺を囮にした作戦。だが、気になる点があった。

「なぜ、アイリスは俺を狙った……?」

「洗脳されて、心中しようとしてたわけでしょ? 結果としてあんたとアイリスは消える。それが益となる奴がいるってことでしょ」

「それはそうだが……何故益になる? ユリが絡んでいるのなら、俺が死ぬのは困るはずだ」

「あぁ、ブラコン精神継いでるんだもんね」

 いちいち嫌味を言う奴だな。間違ってないのがまた腹立たしい。

「……まぁ、そうだ。となれば、考えられるのはざっと二つ。静葉家を全て潰したい理由のある人間がいるか、アイリスがユリを装っていたか」

「そういえば外見は同じなんだっけ。それなら抜け駆けで心中できるし、理由としてはアリだね。でも前者も捨てがたいわ、国の汚点と言ってもしょうがないものを無かったことにしたいのは当たり前だもの」

「となると、政府が絡んでいることになるのか……」

「とか言ってる間にも、セイズが増えていってるわけでしょ? そのお偉いさん方がセイズになっちゃ、本末転倒だと思うわよ」

 やはりそうなるか。無差別的に覚醒が起こっている以上、政府の役人も常にその危険に晒されている。恨みを買っていてもおかしくはないが、その線は考えにくいか。

 となれば、先程のはやはりユリだったのだろうか? 正直、夕陽で色の違いがよく分からなかった。見た瞬間に、アイリスだと思ってしまった。

 ――カナシ様。

 その言葉が、アイリスだと思わせたのだろう。

「ひとまずはあんたを囮にすればいいのかしら?」

「さらっと酷いこと言うなよ」

「今できる策は、それくらいしかないはずよ。安心して、ちゃんと守るから」

 自信満々なのが逆に怖い気がするが、ララ曰く魔法の扱いには慣れているらしいので、頼ることにした。

 確実にこのタイミングで来たのは不幸だろう。


 ……それにしても、飛行機から着地しても大丈夫って、一体。

 そう考えると、魔法の扱いには慣れていても不思議ではない気がした。

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