6話
幸い今の俺は精神の中、色んなところ行き放題、調べ放題だ。
んで、もし俺の予想が違い、全く関係ない世界だとしても、情報を集めるのに越したことは無いから、出来るだけこの世界について知ろう。
それに、ここまで判断して現実の俺が目覚めないって、、どうゆうことだ?
まだ決定的な情報がたりないのか。
それに、この空間は俺の精神の中って何処までOKなんだろう?家とか出せちゃう感じなのか?
「あーえー。部屋は出せる?」
ドンっと大きな音がして真っ暗な空間に白いドアが現れた。おおぅ…何このドア開けられるん?
現れたドアは見たことがあった。前の俺部屋のドアがこんな感じの安っぽくて白いドアだったからだ。
もしかしたら、いやもしかしなくても。このドアを開けたら前の俺の部屋につながってんじゃないのか?俺の想像力で現れる者が変わるんだったら、このドアの向こうは前の俺の部屋だろう。
違和感なく者をポンポン出してる俺がちょっと怖い。
ガチャリと音がなり、扉を開く。
「うわぁ…」
めちゃくちゃ懐かしい。
やりっぱなしのゲーム。机の上に積み上げられた教材。飲みかけのジュース。脱ぎ捨てられている制服。壁に飾ってある写真。なんも変わってねぇ。
そっかぁ。三年間も自分の部屋見てなかったんだよな。
ははっ、と口から渇いた笑いがこぼれた。
この中にずっといたら、現実の世界に帰りたくなくなるんじゃないかなぁ。
精神だけなんだし、ずっとここにいてもいいかも…。
「でも…誰もいないんだよな」
ドアの前につったって、そんな言葉をこぼす。
友人とか、両親とか出せても…どうせ作りものなんだよな…。
今の俺には、現実に両親がいる。
眠っている俺を心配する両親がいる。
今、戻りたくないなんて言い出したら、悲しんでくれてる母さん達がどうおもうかな?
なんも言えないまま、前の両親とわかれちゃったしな。
今の両親には迷惑かけたくないな。
それに今の両親が死んでしまうかもしてない。
今の俺が役に立つか分からない、塵みたいに消されてしまうかもしれない。
でも知識を身につければいいんだ。情報は最大の武器って誰かが言ってたしな。
「消えろ」
しゅん、とドアが消えた。
目の前はスポットライトの光で若干あかるくて真っ暗な空間になった。
消したけど、違う部屋を出そう。
正方形で5mぐらい……テレビと…椅子が中央に……椅子の前に低めのテーブルが有って……あーもー!良ぃやっ!
そんな感じの部屋出てこいっ!
「えーっ」
現れたのは襖だった。え、和室?
襖を開けると畳が見えた。椅子って言ったのに旅館とかで見られるような、足が引くい椅子がある。
窓…この場合障子か、障子は無くて、影一面が白だった。
やり直すのめんどくせぇ←
もうこの部屋で良いや。
部屋の中へ入り。
椅子に座り上を見上げこう言った。
「じゃーまずは……この世界に関して限りなく真実に近い本をくれ」
ドドドン。と机の上に沢山の本が積みあがる。
「…ってこれ、漫画じゃねーかっ!」
確かに考えてみれば知ってる本コレしかねぇよっ!
この世界っていってコレが出てくる、ってことはだたしいってことだな。
「全部で62巻か……俺なりに解読してやるぜ」