こうなったそうで
「グルゥワァァァ」
「な、なんでこんなにゾンビドッグが!?」
「と、とにかく今は逃げないと!!」
え?今の状況がわからないって?簡単に説明すると
最初、コボルトの解体を止められる
次に、コボルトの死体に森の魔力と死んだ者の魂が入り込む
そして、ゾンビドッグとして復活イマココ
勇者は剣で切りつけるけど死んでいる体を切ったところであんまり意味はない
王女様は親衛隊長が切りかかるタイミングで風の魔法 風刃《Herbam ventus》を放つが腕を切断しても痛覚はないので全然効果無し
こうなってしまったら聖職者の浄化《purificationis》を唱えなきゃ地獄の果てまで追いかけてくる厄介なモンスターに変わってしまうのである。
そうなる前に浄化の効果が有るナイフで死体を解体しなければならなかったのにこの顛末である。
「あらら~、なんでこんなところに人が~?」
いきなり気の抜けたような声を喋る女性が現れた。
「あらら~、あれはゾンビドッグじゃないですか~」
のんびりした声で呟きつつこっちへ来る
第一印象はふわふわしている少女だった
桃色の髪をふわっとさせており服装はどう見ても旅の神官服を着ていた。
「しかたないですねぇ~『浄化《purificationis》』」
ふわっとしている少女が呪文を唱えるとゾンビドッグを中心に白く光る五芒星が現れ強く光ったと同時にゾンビドッグは糸の切れた人形のようにその場に崩れ落ちた。
「ふぅ、やれやれです~」
一仕事終わったって感じにふわっとしている少女はふわっとはにかんだ。
遅くなって申し訳有りません。
色々と事情があって更新できませんでした・・・
って訳で3話目です。
ちなみにここでの魔術はラテン語で唱えております
気になる方は調べてくださいな。
ではまた、ノシ