Episode.7-E~己の正義はきっと君の正義じゃない~
前話:Episode.6-C
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叔父の言葉は、圭の中に確かな火を灯した。
「お前があのとき、してもらって嬉しかったことを、今度はお前がしてやればいい」
その言葉の通りに、圭は――雪那のために、動いた。
それから数日。
放課後には、さりげなく雪那を輪の中に誘い、自然に会話が生まれるよう立ち回った。
ちょっとした遊びの計画があれば、「雪那も来る?」と声をかけてくれるよう、クラスメイトにそれとなく仕向けた。
いつもの圭ならば考えられない行動量だった。
それでも不思議と苦ではなかった。
彼女の無表情の奥に、ほんの少しでも何かが宿る瞬間があるなら――
そのために手を尽くすのは、悪くないと思えた。
雪那は相変わらず感情を読み取りづらく、ありがとうすら言わないことも多い。
けれど、クラスの空気は確かに変わりつつあった。
笑いかけてくれる女子たち。
軽く声をかけてくる男子たち。
雪那の周囲には、もはや“壁”はなかった。
ある日の放課後、森川が圭の机に肘をついて言った。
「お前にしてはアグレッシブに動いてるな。……なんかあったら、頼ってくれよ」
「……ありがとう」
照れ隠しのように笑いながら、圭はペンを回す指を止めた。
――――――
そうして迎えた委員会決めの日。
ホームルームの時間、教室には少しばかりざわついた空気が漂っていた。
毎年恒例の、委員会所属の振り分け。
風紀委員、文化委員、体育委員、図書委員――さまざまな選択肢がある。
――そして、その日、雪那の周りには数人の生徒が集まっていた。
「高嶺さん、うちの委員会に来ない?」
「こっちの委員会、活動少ないからおすすめだよ」
あれだけ話しかけることすらためらわれていた少女が、今では自然に勧誘されている。
圭はその様子を少し離れた席から見守っていた。
自分と同じ図書委員に誘うつもりは、なかった。
彼女が今、自分とは別の場所で世界を広げるなら、それが一番いい。
それでも――選ぶのは自分だ。
彼女が言った「君の選択に従う」――その言葉を、今も心に刻んでいる。
ならば、彼女にとって良さそうな委員会を選ばなくては。
(風紀委員か、文化委員か……)
――*――*――
【選択肢1】:風紀委員に入れる
【選択肢2】:文化委員に入れる
【選択肢1】:
風紀委員に入れる→8-Dへ
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【選択肢2】:
文化委員に入れる→8-Eへ
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