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せつな  作者: 666
春編
43/817

Episode.5-K~被食者に大切なのは捕食者にケツを向けて逃げれる勇気~

前話:Episode.4-H

https://ncode.syosetu.com/n6562kv/19/

「センパイ、席くっつけていい?」


 その提案を聞いた瞬間、圭の胸に嫌な予感が走った。

 声はやけに甘ったるく、目元はいたずらっぽく細められている。

 この場の空気を、彼女なりに楽しもうとしているのだ。

 しかし、今の状況はそれを許す余裕がなかった。


 周囲の視線はすでにこちらに集中している。

 昼休みのまどろみの中、ひときわ異彩を放っているのは自分たちだ。

 これ以上何かやらかせば、質問攻めどころでは済まなくなるだろう。


「……ダメ」


 圭は短くそう言った。

 できるだけ柔らかい口調で、だが確かな拒絶を込めて。

 すると凛は、頬をふくらませるようにして「チェッ」と舌打ちする。

 ただその表情には、怒りも落胆もなく、むしろどこか可愛げのある照れ隠しのような気配があった。


「そっかー、センパイってば冷たいんだから」


 小さく呟きながらも、それ以上は何も求めてこなかった。

 その後、ふたりは並んで弁当をつつきながら、他愛もない雑談を続けた。

 クラスの女子たちから「中学のときってどんな感じだったの?」とか、「いつから仲いいの?」なんて質問が飛んでくるが、圭はそれを適当に受け流しながら答えていた。

 凛もまた、そういったやり取りに慣れている様子で、飄々と受け答えを繰り返す。

 彼女の軽快な調子が、周囲の空気を心地よいものに変えていく。

 やがて、それが日常の一幕に収束しようとしたとき――


 カン、カン、カン――

 昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴った。


「じゃあ、教室に戻るね〜」


 凛は立ち上がり、弁当箱を片手に笑顔を浮かべた。



――*――*――



【選択肢1】: 「送っていくよ」クラスまで一緒に歩く。


【選択肢2】: 「うん、またな」そのまま一人で帰らせる。

【選択肢1】:

 「送っていくよ」クラスまで一緒に歩く。→6-Dへ

https://ncode.syosetu.com/n6562kv/47/


【選択肢2】:

 「うん、またな」そのまま一人で帰らせる。→6-Eへ

https://ncode.syosetu.com/n6562kv/48/

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