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せつな  作者: 666
春編
114/1444

Episode.14-H~あ、カフェも静かにしないと、ダメですよ〜^^~

前話:Episode.13-D

https://ncode.syosetu.com/n6562kv/101/

 カフェの奥――観葉植物の影に隠れるように設けられた、落ち着いたスペース。

 そこは、半分が柔らかなソファ席になっていて、窓際から午後の光が柔らかく差し込んでいた。


「……ここ、良さそうだね」


 圭の一言で、四人はその席に腰を下ろした。

 そして、なぜか自然な流れで――

 圭の右に凛、左に雪那。

 両サイドから、ぴたりと距離なく座られる形となった。

 (……なんでこうなった)

 圭は軽くため息をつきながらも、勉強道具を机に広げていく。

 雪那は静かに問題集を開き、時折、圭のノートを覗き込むように視線を寄せてくる。

 その様子はあくまで飄々としていて、感情を読み取るのは難しい。

 一方で凛は、というと――


「せんぱい、ここわかんない〜」


 と、やけに圭に体を近づけてくる。

 無意識か、それとも意図的なのか、距離がやたらと近い。

 (狭い……)

 圭は肩の可動域を奪われたまま、板挟みの状態でノートに視線を落とした。

 雪那はと言えば、特に気にしている様子はない――ように見えた。

 しかし、ふと凛の動きを見るたびに、わずかに圭との距離を詰めるようなそぶりを見せる。

 (……牽制、してる?)

 圭がそのことに気づいたとき、ちょうど向かいの椅子席に座っていた結菜が声をかけてきた。


「圭くん、こっち来て。ちょっと見てほしい問題があるの」

「え? あ、うん。わかった」


 助かった――と内心で小さく息を吐き、圭は身を起こしてソファ席を抜け出す。

 その背後で、凛がぽそっと小さく呟いた。


「……抜け駆け禁止なのに」


 その声は、きっと結菜にも届いていた。

 けれど、結菜は何も言わずに、にこにこと柔らかく微笑んでいた。

 カフェの落ち着いた空間に、少しだけ甘く張りつめた空気が漂っていた。

続き→15-Dへ

https://ncode.syosetu.com/n6562kv/123/

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