57話.己との対話
今回はちょっと短めです。
お楽しみください
青木 流星の精神世界
「.........ここは........................?」
「あれれ~?もう起きちゃったの~?ちょっとボクの想定よりはやいなぁ~」
「おまえ.............誰だ............?」
閉ざされた心の世界で2人(?)だけの会話が交わされる。
ひとりは黒髪の青年、その正面にはぼんやりと人のような形をした白いモヤがあった
「ボクね。ま~端的に言えばキミの守り神って感じかな~?」
「守り神......?」
「そっ!キミがこの世界に来た時から天界から覗いてたよ~」
「訳わかんねぇことばっか言いやがって......俺の体に何をした?」
「えぇ~?ボク、キミのこと助けてんだけど.....責められるん?」
「..............」
「そうそう。ボク、キミ、タスケテル。」
「...........それはそうと、ここはどこだ」
「それはそうとって.......傷つくなぁ~、えーと、で?ここ?キミの精神世界ね、別に特別な事でもないよ~誰でも持ってるものだからさ~」
白いモヤは青木の周囲をクルクルと飛行しながら問答に応じる。
「精神世界.......SFかよ..........」
「まぁ科学ではないけどね......ファンタジーのみ」
うるせぇよという顔をする青木。その微妙な表情を見た白いモヤは話を戻す
「コホンッ。ここはキミの精神世界。誰しもが生まれながらに持つ深層心理に奥底に存在する想像世界さ」
「知らない単語をつぎ込んでくるんじゃないよ」
「.............. メンゴ」
「.................」
白いモヤは話を続ける
「本来この精神世界を自覚することは通常できないんだ。ただ今回、ボクがキミの内に入り込んだことによって、本来、精神世界にあるはずの無い「魂の同居」という矛盾がこの世界を自覚するキッカケになったのさッ☆」
キラーンとウィンクをする白いモヤ。見事に無視する青木。
青木はもう白いモヤはこういうキャラだと割り切って気にしないことにしたらしい
「ふーん、それで?結局おまえは誰なんだよ」
「ボクね~、その質問、ちょっと困るんだよねぇ」
「..........困る?何が」
「厳密にいえば、ボクはキミなんだよ」
「...........は?」
「さっき「魂の同居」なんて言ったけどボクの魂はキミの魂でもあるから複数の魂が存在しているとは言い難いんだよ........こんな状況はボクも初めてだから説明が難しいんだよね」
「...............」
「...............」
理解が及ばない青木、理解を待つ白いモヤ
「おまえのことはなんて呼べばいいんだ?おまえの言っていることがホントかどうかは置いといて仮にも同居人なんだろ?ずっと「おまえ」って呼ぶわけにもいかないだろ」
「うーん、ボクね、とりあえず『シロ』って呼んでよ」
白いモヤが『シロ』と名乗ったその瞬間、白いモヤが形を人間の姿へと変化させた
どことなくその姿は目の前の青木 流星と似ているようだった
「おい、なんで俺と似たような格好なんだよ」
「んん?あぁ~なんでって.........そりゃサンプルがキミしかいないからね~」
一応納得はしたようだった青木はそれ以上何も言わなくなった
「それで?これからどうするんだ?」
「ん~?これから?あ~、あの子ね、ほんとにどうしようかねぇ~」
シロがいうあの子とは四葉の事である
「ノープランかよ」
「いやぁ?そんなことないかもしれないよ?」
「どっちだよ」
「まぁ~ボクは考えるとかそーゆーのニガテなんだよねぇ」
「...........」
「そんな顔しないでよぉ~、そーゆーのはキミの担当でしょ?ね?」
「担当した覚えはない」
「...........ウン、そうだね」
青木は、なんて雑な頭なヤツだと思った。が、それより気になる事がひとつ
「俺たち随分と長い事ここで話してるけど大丈夫なんだろうな?」
「あぁ~それね。それについては全然だ~いじょ~ぶよ、さっきも言ったけどここはキミの精神世界。現実世界との時間の流れは全く違うからね~」
「そうか.....それで?何か作戦あんのか?」
「特に無いけど多分なんとかなるっしょ!」
グッとサムズアップしながらウインクする白夜。青木は困惑と疑惑の表情を浮かべる
「まあちょっと見ててよ、これでもボクは結構強いからね」
「そうか.....じゃあ任せるぞ」
疑問の解消と、己のもう一つの魂との会話を経て、これから向かう決戦に向けての決意を固めたその瞬間、青木の精神世界が白い光に包まれる。
うまい感じに物語がまとまらず更新が遅くなりました
青木君の成長と結末をうまく収めるために熟考中ですので、しばしお待ちください!




