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異世界転移で追放されたけど自由に生きたい  作者: なぎちゃ
四章.エルフの国の災難
49/55

49話.幕間のひと時

モブ....ではないけどあんま四葉君と関わりのないキャラと話しましょうの回です。

「おい、ヨツバ。こいつはオレの獲物だ、お前はほかに行け」


青木との再会、少しの会話の後、青木を挟んだ向こうからティスミスが俺に文句を飛ばす。

「.....はいはい、同級生との感動の再会だってのにな」

「たいして仲よくねぇだろうが」


南の時も思ったが、この世界に来るとしゃべり方が変わらないといけないお約束でもあるのだろうか?

「いつもの真面目ちゃんしゃべりはどこいったんだよ?生徒会役員さんよぉ」

「あんなもん学校だけの猫かぶりに決まってんだろうが、それに........」

「それに?」

「これから死ぬ奴に、本性隠しても何の意味もないからな」

青木の姿が消える......が、俺の目はしっかりと青木の姿を捕らえている。

「...遅ぇよ」

青木の動きに合わせ、顔面を目掛けてハイキックを見舞う



だが、この行動を待っていたかのように青木はニヤリと笑った

「お前がなッ!」

青木の渾身の攻撃、フェイントに引っかかった俺の命を取れると確信しているその攻撃は、突如としてキャンセルされる


横から割って入ったティスミスが青木が何かを仕掛ける前に蹴り飛ばしたのだった。

「だから、オレの獲物だって言ってんだろうが...さっさと行け」

若干の怒りを含んだ表情と声色でこちらに文句をつけてくるティスミス。


.....いや、俺は仕掛けられただけなんだけどね......まあ余計なことは言わんとこうか



「林か渡辺の両方殺した後に相手してやるよ、それまでに殺されんなよ?」

去り際、俺は青木に向かってそう言葉を残し、霧の中に入る。


その言葉に青木が何かを返す前に俺は霧に包まれ、移動を開始する。




魔法によって生成されたであろう霧を抜ける。そこには見知った顔が一つ、新顔のエルフが3人立っていた

リーム、とかいう男だった気がする、確か序列第三位とかの


「よう」

「.......端的に伝えるぞ、貴様は一人の人間を対応してもらう、なにやら知り合いの様だが関係ないぞ、殺せ。我々からの要求はそれだけだ」

ドライなやつやなぁ、一時的にとはいえ仲間だってのに


「俺に決定権はないのね...」

「皆無だ、貴様はイアンの魔法によって一時的に協力関係を結んでいるに過ぎない、そんなやつに自由な選択なぞあるわけなかろう」

そらそうか、と妙な納得をしてしまう俺。だが、今の俺に自由はなくとも意思はある。ここぞとばかりに聞きたいことは聞いておこう。


「なぁ、ティスミスが相手してるやつが多分一番強いけどまかせっぱでもいい感じなの?さすがに一人だときつくないか?」

順当な質問だっただろう、事実、あの3人の中で青木が一番強い、ユニークスキルだって強力だった。完全に背後を取った状態からの俺の一撃を無傷で凌ぐほどの防御スキル、一回目の時の襲撃の時に見せた炎のスキル、そして瞬間移動のスキル、一度見ただけではこれといった対策は思い浮かばない程に複雑なスキルだった。

そんな相手をこの国一番の実力者だからといって丸投げでいいのだろうか?


この質問に対し、リームは鼻で笑う

「はんっ、あの人間がどれだけ強かろうが心配するだけ時間の無駄だ、ティスミスは負けん。それより貴様は自分の仕事の心配をしろ」


なんかこれといった回答をいただけなかったがまぁ任せて大丈夫なのだろう、『エルフの国最強』この称号は伊達じゃないってことかな?


「まあ、そこまで言うならあっちは任せるか....そんで?俺の仕事はどっちの人間を殺ればいいんだ?」

「あの髪の無い人間だ」

坊主ね....坊主。まあエルフには馴染みのない髪型かもしれないけど、髪の無いって.....まあいいか、渡辺のほうか...正直どっちでもいいけど

「理由とかは?なんかあんの?」

「あぁ、あの人間は少々厄介なスキルを持ってるようでな、我々エルフが対応するとなると少々骨が折れる相手だからだ、人間である貴様に任せる」


任せる....ね、仮といえでも仲間としての最低限の信頼と受け取ろうか....

「適材適所だ。」

「...............何も言ってないけど.....」

「そうか....なにか貴様が変な勘違いをしていそうだったからな」



.........まあ何も言わんとこう



そこからは渡辺のスキルについての説明を受けた、どうやら渡辺は魔法を打ち消してくるらしい、単純な身体強化によって魔法をかき消している訳ではなく、かといって何かしらの高度な魔法が発動されている様子もないときた

だいぶこっちも謎が深いスキルだこった、魔法を主体で戦うエルフからしたら確かに天敵になる相手だな

「よっしゃ、じゃあいっちょやってやっか」


パンッと手を合わせ、これから来る戦いに備えるのだった。

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