3話.死の森....デス
第3話です!ぜひ見ていってください!
「...............................ここ、どこだよ。」
あの怒った女が、攻撃してきたと思ったら、いきなり知らない森の中だ。もう訳が分からん。
よく見たら足元には、魔法陣がある。当たり前だが見たことないな、鑑定してみればわかるかな?
「『鑑定解析』発動」
[転移魔法陣]
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長距離移動用魔法に用いられる魔法陣
発動場所からランダムに遠い場所に飛ばされる
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[転移魔法陣を鑑定解析したことにより、魔法[転移魔法陣]を習得しました。]
「......っお!」
ラッキー!なんか習得できたよ、たった今習得した転移魔法陣を使ってあの女を殴りに帰りたいものだが使い方もわからないし、使ったところで飛ぶ場所はランダムらしいからな、今はあきらめよう。
............さてと、『オートマッピング』でわかったことだが、この森は、なかなかにやばい森らしい攻略難易度?も結構高そうなSSSだったし、ランダムで飛ばされてたまたま行き着いた場所が、こんなとこなんて、運なさすぎだろ...........運のステータスも1万のはずなんだけどなぁ.....まあ、あれこれ考えても仕方ない。とりあえず、この森で生きていくしかないだろう。デス・ボアっていうボスがいるらしいが、見た感じこの森は結構広い、まず出会うことはないだろう。気軽に近くの街を目指していこう。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォ
なんて考えていたら、いきなり地震が来た。この世界でも地震があるんだな、木が倒れてきたら大変だ。
ちょっと周りに気をつけながらじっとしておこう................................
少し周りに気を配ってみると気づいたことがある。.........................................................................いる。
やばいやつがいる。近くだ。かなり近い。明確に感じる、初めて感じるが、わかる。これは、
死だ...........死が近くにあるイメージ。
動けない。動かない。手が、足が、セメントで固められたように、ピクリとも動かない。
俺は、ゆっくりと振り返る、後ろにいるなんて確証はない、だが、ゆっくりと振り返る、近くにいる何かを刺激しないように、ゆっくりだ。
90度ほど振り返った時に見えた。目の端に、黒い影を捉えた。まだ振り返る、赤い...........赤い目が見える。ゆっくりと振り返り、正面にいるヤツをまっすぐとみる。『鑑定解析』なんかしなくてもわかる。
こいつが、デス・ボアだ。
『デス・ボア』
[『デス・フォレスト』に住み着く凶暴な魔物、この森のボス。]
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体力 8000/8000
魔力 0/0
攻撃力 200000/200000
防御力 200000/200000
知力 100/100
運 100/100
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スキル
『突進Lv10』『パワーチャージ』
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称号
『デス・フォレストBOSS』
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.............................................鑑定して改めてわかる、やばい。こいつはまさに死の象徴とも呼べる存在だ。
勝てるわけない。かといって逃げ切れるとも思わない。どうしたらいい。どうしたらこの状況を抜け出せる。考えろ.........考えるんだ、今できる最大限を、引き出せ。
(「『魔法創造』発動!」)
[どのような魔法を....(「この状況を受けだせる魔法だ!!早くしろ!」)
[条件で構築中............構築完了]
[『全属性魔法』を習得。]
よしっ。攻撃できる魔法だ。これで、戦える。
俺は、魔法で攻撃をしようと掌をヤツに向ける。
そこで、ヤツが反応した。早すぎる、高いステータスのおかげでなんとかその動きを捉えることができたが、俺の体は反応できない。案の定俺は吹っ飛ばされる。
痛ってーな、けど距離は取れた反撃開始だ。
俺は腕を前に突き出し、構える。そしてイメージする。火はまずいかな、燃え広がって俺も危ない可能性がある。ここは水だな。突き出した手から、水が生み出される。これを思いっきり前に..........
飛べ!!!!「『ウォーターボール』!!」
勢いよく飛んで行った俺の攻撃は、ヤツに確かに命中する。だがここで大きな問題に突き当たる。効いてないな、これ。勢いよく飛んで行って勢いよく当たったが、当たった瞬間にはじけ飛んでしまった。
『デス・ボア』
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体力 7500/8000
魔力 0/0
攻撃力 200000/200000
防御力 200000/200000
知力 100/100
運 100/100
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.............うーん。あんまりだな。だけど500も体力を削れてるからこのまま何回か攻撃していれば勝てるだろうか。とにかくいろいろ試してみよう。水の次は風かな、やってみよう。構えて、イメージ、ヤツを切り裂くイメージだ。いけ!!!「『ウィンドカッター』!!」
俺の放った魔法は、ヤツの皮膚の表面を切り裂いていく、そしてヤツの動きが止まる。
よし!今度は効いてる。この勢いで攻撃を
..........................ドンッッッッ!!!
痛い。体が動かない。ヤツと初めて遭遇した時とは違う。痛くて動かない。痛い。暗い、苦しい。
ヤバい。はやく起き上がらないと、ヤツが来る。反撃を............早く、魔法を、そうだ、魔法、回復をするイメージを................無理だ。痛い、それどころじゃない。反撃しないと、回復を、イメージがまとまらない。早く、落ち着いて、思考をクリアにしろ、現状を把握しろ、今、俺はどうなっている?何をされた?ヤツに風魔法を放って命中を確認した。追撃をしようとした瞬間。ヤツはこっちに猛スピードで突進してきた、そうだ。だんだん思い出した、ヤツに頭突きされたんだ、それで吹っ飛んだ。
「最悪だ..........」思い出したよ。俺はあいつに吹っ飛ばされたんだった。おそらく動きが止まっていたのは、ひるんだからじゃないな。『鑑定解析」したときにあったヤツのスキルだな、『パワーチャージ』だったけ?それと『突進』だな、組み合わせるとあんな高速になるのか、風魔法より全然早いじゃないか、ズルだろ。けど、1度見た攻撃はもう食らわないぞ、まずは、状況把握だな、吹っ飛ばされたのはだいたい2キロぐらいか、マップで見た感じヤツとは結構距離が離れているな、ヤツがこっちに来るまでまだ時間があるな、それと俺だ、今の俺は、右腕と左足が綺麗に吹っ飛んでいる。なんで生きてんだよ。俺。
おかけで見事に動けない。結構やばいな、だんだん意識が薄れてきた。
ヤバい............この状況で落ちるのは............やばい....................................................................................
こんなところで気絶したらヤツに殺される。死んだも当然だ。何とか回復しないと、なにか手はないか。探せ。生み出せ。魔法を。(「『魔法..........創造...』発......ど......」)
この瞬間、俺は、死んだ....................はずなんだけどな。
「やあ!起きたかい?君すごいね、あんな状態から生き残るんだ。興味深いね!」
........................................誰だよ。お前。
四葉君を助けてくれた謎の人物、いったい誰なんでしょう、実はすごい人だったりして.......................