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29話.撃っていいのは.....?

元ネタは見たことないです。スイマセン

「...........よう、久しぶり」


再会、言葉では表しづらい現象だが、この感情を表現するとしたら嫌悪だろう

思わぬ再開に歓喜する者、驚く者。三者三様の心を持ちながら再会が果たされたのだ


「ファルス~?まさかとは思うけど探してる人ってあの人じゃないよね?」

「あぁ?!あのガキだよ、鉱山で見たガキは........」

「はぁ~、まじかぁ~」

想定された予想外の返答に南は驚愕を隠せないようだった、そんな動揺残る心境のまま南は俺に話しかける


「四葉く~ん、久しぶり~!こんなとこでなにしてんのぉ~?」

手をブンブンと振りながら大声で声をかける南

「......別に、それとなく自由に過ごしてるさ。同じ質問をお前にも返すよ」

「あ~。僕ね...........逃げたんだよねぇ、勇者とか魔王とか僕、興味ないからさ~」

「そうか、じゃあ帰ってくれねぇか?お前らがここで暴れる理由はなんもないだろ?」

「んん~?それはどうかなぁ~?なんかこのファルスが君を殺さなきゃだって言ってるからさぁ~」


男はファルスと言うらしい、まあどうでもいいか

しばらく黙って聞いていた男、もといファルスはしびれを切らしたように叫ぶ

「俺様を置いて話を進めてんじゃねぇ!クソガキ共がぁ!!!」

どういう事だと南の胸ぐらを掴むファルス。仲間じゃないのか?あいつら。


「あぁ、あの子ね、僕と同じ異世界人な訳よ。同郷の知り合いって感じかなぁ~?」

「あん?!お前と同じ異世界人?つまり召喚勇者じゃねえかよ」

「そうだねぇ、けどなんか弱すぎるとかで追放されてたんだよねぇ、な~んでここにいるかは僕にもわかんないや」

「チッ、肝心なとこで使えねぇガキだ」


胸ぐらを掴んだ手を乱暴に放し、今度はこちらに話しかけてくる

「おい、ガキ!お前も異世界人ってなら話が早ぇ、俺様たちの仲間になれ、そうすれば命を狙うのはやめにしてやる!」

.........無茶苦茶やんけ


「断ったら?」

「殺すだけだ」

.....だろうね

「ねぇねぇ、ほんとに仲間加えるつもりなの?さっきも説明したけど弱すぎて追放されてるからね?あの子」


そうそう、俺は弱すぎで追放された身、仲間に加えるメリットもないからこのまま帰ってくれないかな?

「召喚勇者はとりあえず仲間に加えろっていう指令だったろうが、使えるかどうかは別の問題だ」

「あっそう。勝手にすればぁ~?」


「それで?返答は?」

「断る。帰れ」

「じゃあ死ね、新入り、手伝え」

「乗り気はしないけど仕方ないよね~、恨まないでね?付与(エンチャント)『炎』(フレイム)

「『巨槍』」

ファルスが腕を振ると巨大な炎の槍が俺に向かって豪速で迫ってくる


「『絶対零度(ステュクス)』」

槍が凍り即座に砕ける。さっきの『絶対零度』とはまた違う魔法なのだ、渾身とはいかずとも先ほどまで冒険者を圧倒していた攻撃が簡単に対処されたことに対して南とファルスは驚く


「!?」

「んなっ!?ま~じかい、アレってそんな簡単に防げないはずなんだけどなぁ」

「もう一度だ......『巨槌』!」

俺に飛びかかり、拳を振るうファルス。いまいちこいつらの能力がわかんないからとりあえず距離取るか.....


後方に飛ぶことで攻撃を回避、しようとしたが急に俺の体に圧力(プレッシャー)がかかる

.......回避したんだけどな、相変わらず不思議なスキルだ


「『高圧水弾(ハイプレスウォーター)』」

南からの後方射撃........だが、なんだこれ?

俺はそれなりの速さでこちらに向かう水を手で受け止める。

特に何も変化はない、威力もお粗末。


.....んだこれ?水鉄砲飛ばして。やる気あるんか?


「油断禁物だよぉ~?『束縛(バインド)』『支配(ジャック)』!」

........これが目的か。体の反応が鈍いな、これも魔法による拘束ではない、どっちかと言ったら水そのものに邪魔されている感覚に近いな


「今だよぉ~ファルス。決めな~」

「よくやった、新入り。『大剣』」

手刀を振るうファルス、この程度で勝てると思ってんのかな?これは何とも....



.....レベルが低いな。

「立ち昇れ、『炎滝(プレゲトーン)』」

足元から炎の槍が突き上げる。反撃を想定していなかったのか驚くファルス、だが最低限の防御を取る。

「『鎧』っっ!!!」

貫通こそは免れたものの直撃をくらうファルス。つくづく..........


一連の攻防でこいつの能力はだいたい割れた、おそらく武器、武具、戦闘に使える道具をその身に宿す、とかそんくらいの能力だろ、使いようでは強くなれそうだが使い手が悪いな、活かしきれてない。


「ちょっと寝てろや.......『忘却の彼方(レーテー)』」

触れた相手を一時的に麻痺、気絶させる魔法、解ける時間は受けたの者の力量などで差がある。


ファルスを無力化した隙に俺は南のもとに近づく。

「遠距離でちまちま攻撃なんてつまんねぇことしてんじゃねーよ」

援護射撃や属性付与しか行ってないことを考えると近接は苦手と踏んで接近戦を仕掛ける


「僕が接近戦苦手だとでも思ってんのぉ~?舐めてんじゃね~よ?」

俺が放った蹴りはいとも簡単に受け止められてしまった。よく見るといつの間にか南の体には、光の膜のようなものが全身を覆っていたのだ

「ずっと考えてたんだけどわかんないんだよね、それなんなの?」

「精霊使役、僕のユニークスキルだよ。これは精霊魔法『精霊装』、平たく言えば身体強化だよ。今まで使わなかったのは手の内は明かさない主義だからさ」


今までとしゃべり方が少し違うきがするな....ガチモードか?........にしても精霊魔法か、考えもしなかったな。精霊の存在自体は知っていたが使役したことないし、会ったことすらない。わからないのも当然か。南自身が魔法を発動してるわけじゃなく使役している精霊が魔法を行使しているから魔法の発動の際に魔力の流れが感じれなかったのか......


「そんな重要なこと俺に教えていいのか?」

「いいさ、君はここで殺すから.....闇の精霊!付与(エンチャント)『闇』(ダーク)『暗黒撃』(ブラックアウト)!」


闇属性の精霊か、この世界では強力らしいが、残念だったな


......パシッ......


放たれたパンチを軽く受け止める。それに南は驚いた表情を浮かべる

「んなっ!?なんで.....闇属性は触れただけで闇の浸食が始まって死ぬまで止まらないはずなのに........」

「闇属性が効くのは同じ闇属性を除いたすべての属性だ、逆に闇属性にはまったく効果がない」

「どういうことだ......?」

「見たまんまだ、馬鹿が.....『光撃』(シャインストライク)


光属性の攻撃。闇属性には特攻を持つ光属性、大ダメージが期待できるが.......


「あっぶねぇ~」

とっさに光属性の精霊で防御したか.....闇と光は真反対の性質、説明は省く、察しろ。

「闇の属性が効かないってまさか君さぁ~、魔族なん?」

「見たまんまって言ったろ?」

「あっそう。土の精霊『魔動騎士』(ゴーレム)!」

地面から土でできたゴーレムが3体現れる。


「そんなじゃ足止めにもならないぞ?重力魔法『ゼロポイント』」

ゴーレム3体を一斉に押しつぶす。

「そんなことわかってるよ~だ、ちょっとの時間さえ稼げれば十分だったんだよ!......



......全精霊・合技『七曜牙(レインボーバースト)』!!!」


7種の精霊を総動員した攻撃.......まあまあだな


「『核融合大爆発(アトミックバースト)』.....」

こちらも7属性の魔法の複合魔法で対抗、同じ属性の攻撃が全く同じ威力でぶつかり合うと完全に消滅する。


パスン.......

と乾いた音が鳴り、2つの魔法が跡形もなく消える。


「はぁぁぁぁ?!?!なにを...なにをしたんだぁ!?」

「別に、消しただけだよ。不思議でも何でもない、勉強不足だな」

「そんなことは知ってる!同じ属性の同じ威力の攻撃同士がぶつかり合うと消滅する。この世界の常識だ、だけどあれは僕の全力だ!僕の使役する精霊の全魔力を使った全力の魔法だぞ!?そんな簡単に消せるわけがないだろう!」


うるせぇな、こいつ。同じこと何回言えば気が済むんだ?馬鹿なのか?

「言いたいことはそれだけか?それじゃ俺の質問に答えてもらうぞ、お前の組織について教えろ」

黙りこくる南、何も答えない気なのだろう。元同級生を拷問するのは気が引ける......わけではないが時間がかかるのは心底めんどくせぇ





「.....俺様がいない間に.....なに負けてんだよ.....クソガキィ!!」

想像以上に早く起きたな、まだ体中が麻痺していて辛うじて口だけが動かせているらしい.......まあいい

「何も言う気がないなら、もう死ね」

「....................え?」

「なんだ?自分は死なないとでも思っていたのか?」

「いや........だって、僕たちは.......同級生で..........」

「だからなんだ。今はもうは同級生じゃないし、テメェは俺のこと殺そうとしてただろ」

「...........いや..................それは....そんなつもりなくて.....」

「他の冒険者も殺しただろ」

「それは.............」

「それは...なんだよ。よく言うだろ?撃っていいのは、撃たれる覚悟のあるやつだけだって」

「.............」

「これ以上何も言うことはないな、じゃあ死ね」


「.....『じゅ.....う』.....」

ドンッ!!と発砲音が響く。

俺に当たるが豆鉄砲よりも威力のない攻撃

「やかましい」

「その......クソガキを.......殺したかっ........たら俺様を......ころ...して...からに........するんだな.....」

「うわぁぁぁぁぁぁ!!!死ね!死ね!死ねぇぇぇぇぇぇ!!」

錯乱状態で攻撃魔法を雑に撃ってくる南、こっちもやかましい。




やかましい2人に頭を悩ませてたらいきなり後方から声が聞こえた

「......騒がしいな.......」

「....はぁ......はぁ.....はぁ.......え?なんでここに........?」

現れたのは全身黒づくめの長身の男..........何者だ?南も男の登場に驚いている


「帰りが遅いから様子を見に来てみればこの有り様.......」

男はいつの間にかファルスのそばにより、そっと触れる。その瞬間ファルスの麻痺は完全に解けてしまう

「!?........お前、何しに来やがった?」

「別になにもする気はない、ただの様子見だ.........


.......まあただの様子見のつもりだったが思わぬ収穫もあった」

こちらをジッと見やる男、黒いコートにフードまでかぶって顔の大部分が黒く隠れてしまっている。ただその闇の中から鋭い眼光のみが光っている。


どうやら男は逃げるつもりのようだが........

「このまま逃がすとでも?.........『冥府に送る氷河(アケローン)』」

地面に触れる。触れた地点が凍り付き、その氷が伝播するように次々と地面が凍り付いていく。男とファルス、南を氷が飲み込んだ......と思った瞬間、そこには3人の姿はなかった。


「......チッ、逃がしたか.......まあいい」

「..........ヨツバ君、襲撃者たちは.......?」

背後からアーサーが話しかけてくる

「逃げました....けど多分一人は殺れてると思います」

「.....3人とも逃げたように見えたけれど.......」

「そうっすね、そんなことより怪我は?」

「すぐに回復魔法を受けたから私たち3人とも大事には至っていないよ、あんな強力な襲撃者を任せてしまって申し訳ない、そしてありがとう」

と言い頭を下げるアーサー


「頭を上げてくださいアーサーさん、こちらこそありがとうございます」

あなたに憧れたからとは言えないがせめてもの思いを伝えるためにどうしても言いたかった感謝の言葉を言う。


偶の善行というのも悪くないものだ、アーサーはなぜお礼を言われているのかわからない表情をしていたがまあいいだろう





こうして冒険者ギルド襲撃は幕を閉じたのだった。

冥府は5つの川に囲まれているとされている。

情報源はウィキ、細かいことは気にしない主義です。



次回30話は12/30 12:00 投稿予定です

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