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26話.見ない間に変わったな

ちょっと短めですが楽しんでってください


男子三日会わざればなんとやら...ですね

『暗殺者ギルド』確保のために踏み込んだ建物の中には死体の山、その部屋の中にはかつての同級生、南 明久がいたのだ。


「..........青...年....?」

死屍累々と表現できるほどの残酷な現場で唯一の生存者を発見したと思ったら現れたのは若い青年。そりゃ混乱するわな


混乱と動揺で何も話せないアーサーとその仲間、そんな彼らに青年が声をかける

「おにーさんらが誰だか知らないけど用がないなら帰るね?じゃっ」

と言ってそそくさと帰ろうとする青年をアーサーは引き留める


「ちょっ......ちょっと待ってくれ」

「ん~?なに~?」

「これは君がやったのか.....?」

「ん?これって?」

「...いや、これだよ!これ!これらの血と死体は君がやったのかって聞いているんだ!」

少し興奮気味に声を荒げるアーサー

「あ~こいつらね、そうそう。僕がやったんだよねぇ~、チョー弱かったよ?こいつら.....じゃっ。質問にも答えたしもう帰るね~」


「いや、君には私たちに同行してもらう、聞きたい話が山ほどできた」

「いやいや、僕の話聞いてなかったの?帰るって言ってんじゃん?おにーさん鼓膜ない感じの人~?」

「...........拘束する、抵抗はしないでくれるとありがたい」

と言いアーサーは腰の剣を抜き、構える。



通常、犯罪に手を染める者にはそれなりの理由があり、ほとんどの者が追い込まれたような表情なんかをするものである。人の命に手をかける殺人をする者ならなおさらだ。

だがたった今犯行を認めた目の前の青年からはそんな気配が微塵も感じられない。ただ感じることは軽薄な態度のみ


目に見えるものでもなければ触れるものでもない。だが確かに存在するものがある。それが殺気。犯罪者然り、魔物然り、己の命を狙う者からは特有の殺気というものを感じるものだ。そしてそういう相手とは大抵話が通じない


熟練の戦士にもなれば殺気のみを頼りに相手の攻撃を回避できるともいう。それほどまでに殺気とは戦闘において重要な要素となるのだが......



今、目の前にる青年からは何も感じない。何も感じないということは敵意を持っていない、そんな甘い考えが隙となる。

「おい!お前!さっととこっちに来い!さっきからペラペラと訳の分からんことを言いやがっ.........


シュンッッ


と風が吹き通るような音と共に青年を拘束しに前に出た一人の男が死んだのだ。鎧を着た男の上半身と下半身がキレイに断たれている。アーサーとその他の仲間に驚愕と恐怖が一斉に流れる


「他のおにーさんらもこーなりたくなかったらもう追ってこないでね~」

じゃっ、と一声かけまた風の吹くような音がしたと思ったらもうそこには青年の姿がなかった。






そこからの対応は迅速なものだった。まずは生存者の確認、死体の山々から生きている者を探したが一人残らず死んでいた。

そして死者の弔い。死者を広場に運び、焼く。死体がアンデット化しないようにだってさ。

最後にギルドに戻って報告。『暗殺者ギルド』の顛末、仲間の死亡なんかを他のギルドメンバーに伝達。


現場で見た青年についての目撃情報を聞いてみたが誰一人として見かけなかったらしい。


これにて依頼は完了。


だがその現場にいて、仲間の死を目の当たりにした4人はまだ終わる気はないらしい、必ずあの青年を見つけ出すと覚悟を決めたようだった。

かくいう俺もなぜ元同級生があんな場所に一人でいて、人を殺したのか気になるところなのであいつを見つけたいという気持ちは同じである




それと気になる点がもう一つ。あいつの魔法だ。

魔法を発動したと思われるタイミングは2回、男を殺した時と現場から逃走した時だ。いずれも魔法の発動による魔力の流れを感じなかったのが気がかりなのだ、魔法を発動させる以上魔力の流れを抑えることはできても完全に消すことは絶対にできないのだ。


つまりあいつが使ったのは魔法じゃない?ならば何を使って男を殺し、現場から逃走したのか?


「『千里眼』で見てたから『鑑定』発動できなかったんだよなぁ」

『鑑定』は自分の目で直接見たものしか『鑑定』できない仕組みなのだ、こういう時にちょっと不便...




「それにしてもあいつ、見ない間に変わったなぁ」

学校にいたころの南 明久は、いつも明るくて誰にでも同じ態度で接する、教員にだってタメ口で話すようなやつだった。かといってヤンキーかって聞かれたらNOって感じのやつだった、ただの陽キャって感じの人。


そりゃまあ異世界に来てるんだから環境に適応するために変わっていくことは極めて自然なことだ.....


が、変わりすぎやしねぇか?人を簡単に殺すし、それをなんとも思ってなさそうだし.......




......あれ?俺と同じような感じじゃね?

っとまあそんなことは一旦置いといて。


あいつの魔力自体は覚えた。頑張ればこれを頼りにあいつの居場所を特定できるからまあ良しとするか

俺を追放した時にあいつが何をしていたかなんて関係ない。もしあいつが帝国の味方をし、俺に刃を向けるようなら、俺は一切の容赦なく........







「......殺す」

変わってしまった同級生。どう収集つけようか.....


次回27話は12/27 12:00に投稿予定です。

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