表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/54

25話.ワタシニートジャナイヨ...

第三章スタートですっ!!!

俺は確かにホームレスだがそれにはちゃんとした理由があるんだって、決して金がない訳ではない。


そもそも俺は疲れとか睡眠とかとは無縁の存在なわけよ

俺はこの異世界に来て、強くなったことにより俺は『魔力生命体』となったのだ、生きる上で必要なエネルギーを自身の魔力によって保管できる生命体のことをそう呼ぶのだが俺は知らず知らずのうちに進化をしていたみたいだ。


けれど必要ないってだけでちゃんと腹も減るし、眠くなるんだよね...

魔力でそれを満たせるってだけなんだよ、ちょっと不便だよね


こんな悩みを完全に超越した存在が『完全魔力体』、腹も減らない、眠くもならない、人間としてのありとあらゆる限界を超えた存在だ。ただの魔力の塊に魂が入っている形に近い。もう人間とは呼べないし生きているとも言えないね。故に魔力体なのだ。...『賢者』とかがこれに当たるね


まあそんなことは置いといて俺がホームレスの理由について教えようか

俺は今、この国の冒険者ギルドに所属していて、その任務の一環でホームレスに擬態して潜伏しているのだ。


その仕事とは、『この国に蔓延る暗殺者ギルドの実態調査』というものだ

この国には暗殺者ギルドという組織が存在しているのだ、この国には日が当たらない、常に暗いの国は身を隠すのに適しているのか、犯罪者が拠点にすることがしばしばあるのだとか


大変だねぇ


俺がホームレスをしている理由はわかってもらえたかな?

それじゃ仕事を続けよう





『.......ターゲットの.....始末が....完了した..今か..ら帰還する.....』



途切れ途切れのノイズのような声が突然頭の中に届く、これは音に魔力を乗せ、遠くにいる味方とやり取りをするための魔法だ、技術自体は広く伝わっているが特定の人物だけにターゲットを絞って届けるというのは高等技術なのであまり広くは伝わっていないのである。


もちろん俺は暗殺者ギルドのメンバーではないので会話は聞こえないのだが、飛んできた魔法を勝手に拾って解読、情報を盗み見るといったいわゆる盗聴をしているのだ。


「それじゃ、行きますかっと」

路地裏にひっそりと座っていた俺は立ち上がり盗聴をし、だいたいの拠点の位置を把握できたので一旦冒険者ギルドに報告に向かう






「.......っとまぁ、そんな感じで暗殺者ギルドの本拠地はリーダーの予想通りに西の方だと思いますよ」

「そうか、やはり西区のほうか........ご苦労。ヨツバ君、受付には言ってあるから報酬を受け取ってくれ、また調査を依頼するよ」

「はい、ありがとうござーます、失礼します」


同じ依頼を受けているチームのリーダーに調査報告をすまし、受付で依頼の報酬を受け取り、宿に帰る。これが俺のここ最近のルーティンだ。


今俺が一緒に仕事をしているチームリーダーの名前はアーサー。Sランク冒険者の魔剣士らしい。強い、イケメン、優しいの3拍子揃ったミスター完璧野郎なのだ。まあこの人の下で働くの別に嫌じゃないんだよね、ちゃんと休みもくれるしね、ホワイト企業バンザイよ


そんなこんなで今日は休もう...........おやすみ。









1週間後

「ヨツバ君、君にも暗殺者ギルドの一斉確保に参加してもらいたいのだが、いいかな?」

「いいっすよ」

「ありがとうね、これが今回の作戦の資料だ、今日中に目を通しておいてくれ」

渡された資料を受け取り、パラパラと軽く読む。

「出発は明日っすか?早いっすね」

「そうだね、確保は早いに越したことはないからね、準備をしておいてくれ」

「はい、了解っす」

「あっ、あとこれも支給しておくよ。伝音石だ、私からの伝達事項などを伝えるために持っておいてくれ」

「はい、ありがとうございます」






資料によると、俺と他のメンバーの調査を総合的に判断した結果、『暗殺者ギルド』の本拠地は西区にあるという結論に至った。明日の朝に出発、昼頃には周囲を包囲、それが完了次第、制圧、確保に移るといった作戦だ。






翌日になり、俺たち冒険者ギルドは『暗殺者ギルド』確保に向かってやつらのアジトへ足を進めていた。

「.....こんな人数必要だったんすか?リーダー?」

「うーん、どうかな?今回の敵は不確定な要素が多いからね、万全を期すに越したことはないからね」

そんな感じの会話をしている副リーダーとリーダー。この作戦に駆り出された冒険者は総勢100名以上、俺もこんな人数必要なのかどうか不思議に思っていた


「まあ今回も油断せずに行こう」

「了解っす、リーダー」




「さて、情報によるとここか........」

目標の建物についた時点で冒険者による包囲が完了する。ここからリーダーとリーダーが厳選したメンバー4人の合わせて5人で一気に制圧するって感じの作戦なのだが.......


妙だな....建物から人の気配がほとんど感じられない。いないわけではないが『暗殺者ギルド』の本拠地と考えるには中にいる人物が少なすぎる気がする


「じゃあ、一気に制圧するから、もしも逃げ出したものがいたら協力して確保を頼むよ」

伝音石からリーダーの声が聞こえる。


ここがほんとに『暗殺者ギルド』のアジトなのか気になる俺はちょっと現場をのぞき見させてもらうことにした。

(「発動、『千里眼』」)

見たい景色を見せてくれる魔法、『千里眼』で突入の現場を見た俺は、衝撃を受ける。





「....突入」

リーダーのかけ声とともに建物内に突入した制圧部隊、扉を豪快に破壊して突入したその先には.....



血の海と死体の山があったのである




「........なっ......これは.....?!」

「なんだこれ.......」

「死んでる....」

「なにが.........」

「..........」

動揺をする制圧部隊、そんな動揺を隠せない者たちに声をかける人物が一人...



「おにーさんら、何者???冒険者ってやつかな?だとしたら残念だね~こいつらもう殺しちゃったからっ」

死体の山に隠れていた若い青年が声をかけてきたのである、にやにやと薄気味の悪い笑みを浮かべ、血にまみれた服で部屋の中を物色していたのだ






俺が衝撃を受けたのは中にいるやつらが死んでいたからではない


......この青年の名前は、南 明久。俺の同級生だ。

まさかの同級生登場?!何者なのだろうか???

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ