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異世界転移で追放されたけど自由に生きたい  作者: なぎちゃ
二章.王国で無双やってみよう
19/54

19話.とってもとってもめんどくさいです。

「.........くそが、マジでどうすりゃいいんだよ」

さっきから何回もこいつを殺している。が、そのたびに同じような構図でリスタートする。


ドガァァァンッッ!!!

魔法での攻撃。確かに直撃したはずなんだけどな、まったくどうやって避けてんだ?



バキンッッ!!!

またこれだ、巻き起こる煙、姿を隠す『勇者』、一瞬の間を置いて不可視の斬撃。さっきから同じことが起きている

「おい、さっきからどうなっているんだ?お前、一体何をしたんだ?」

「......?何を言っているんだ?」

「?さっきから同じようなことばっか繰り返しているだろ?なんだ?お前のスキルか?」

「だから何を言っているのだ?」

なかなか話が嚙み合わないな、まさかこの状況、こいつも無意識でこうなっているのか?スキルのような魔力の動きはまったく見えない。


この状況で分かったことをまとめようか、俺が『勇者』を殺す→何らかの形で『勇者』の姿が隠れる→『勇者』から不可視の斬撃が放たれる→俺が『勇者』を殺す。の繰り返し、『勇者』が姿を現す時には『勇者』の魔力が回復しているし、俺が『勇者』を殺すときにつけた傷もきれいに治っている。ここで一つ仮説、俺の攻撃は回避されているわけではなくちゃんと当たっている、そんでおそらくだがそのたびに『勇者』は死んでいるのだろう、そして何らかの力が働き、状況がリセットされる。このリセットは『勇者』のみに適応されているようだ。状況がリセットされた時、『勇者』の魔力が全回復しているのに対して俺の魔力は減ったままだったことを鑑みると俺にはリセットは適応されないと言える。


この状況を起こしている謎の力について考えてみようか、まず考えられる可能性の一つは神の干渉、加護による力だ、だが、明らかにおかしい点がいくつかある。まず力に対して器が弱すぎる、明らかに釣り合ってない力を受けたら器が壊れるはずだ、なので加護ではない、もう一つ、こいつの魔術によって起こされている可能性、聞いたことない魔術だが、まあ俺もよく知らない分野だし、そういう魔術もあるだろうという希望的観測だな。


さてと、こいつをどうやって殺そうか、魔法で殺そうにも復活しちゃうしなぁ。魔術で殺そうにも今の俺には攻撃の魔術持ってないしなぁ、『魔術創造』で新しい魔術創ろうにも契約すんのもめんどくさいんだよね、何個か魔法試してみるかぁ


「戦闘中に考え事かい?余裕のつもりかい?」

「あぁ、余裕のつもりだぞ?俺はお前を何回も殺してるからな」

切りかかってくる『勇者』、すれ違いざまに毒魔法を付与。強めの毒だからすぐに『勇者』は死に至る。


力尽きたように倒れる『勇者』。

「頼むから終わってくれよ....」

その願いも叶わず『勇者』が白い光を纏う。そして、起き上がろうとしている。

「はぁ、まじかよ。もう一回とかやったら効くとかないよな」

俺はもう一度『勇者』に毒魔法を付与する。.....が付与できない、弾かれた。

「最悪だ...」

こいつ復活するたびに耐性つけんのか?ってことは今までと同じ殺し方はできないってことかよ。

マジかぁ.........めんどくせぇな、とりあえずもう何回か殺してこいつの謎について調べてみるか


魔法で殺す耐性を付けることが分かった以上魔法を使うのは悪手だ。ので普通に素手で殺す。


俺は構えを取る。今までと違う構え『勇者』も少し動揺している。

剣を構える『勇者』。そこに近づき俺は蹴りを放つ。右のハイキック、『勇者』は反応できない


.....ガッッ!!

蹴りにヒットした『勇者』は地面に転がる。


(「身体強化魔法」発動)

地面に無防備に転がる『勇者』に俺は蹴りを加える。腹部に入った蹴りはベキッと鈍い音を立てる。これが致命傷。『勇者』は息絶える。相変わらず弱いなこいつ。話にならん。弱いくせに無限に復活するから面倒なんだよ


こんなこと考えているうちに『勇者』は復活している。魔力も傷も癒えている。ところでこいつなんで蘇るたびに記憶もリセットされてるんだ?自分の魔術の効果で蘇っているとしても攻撃に対する耐性が付くのはいいとして記憶がリセットされるのはデメリットしか感じない。やっぱりこいつの能力じゃないのか?

もしくは蘇りというメリットを負うことに対するデメリットととして記憶をリセットしているのか?どっちにしても早めにこいつを殺す方法を考えないといけない。


『勇者』が立ち上がる。そして、不思議そうな顔をし、周囲を見回している。

「ここは?私たちのクランは.........?ッ!!!」

『勇者』は頭をおさえて痛がっている。

「みんなを.........みんなをお前が、、、、お前がぁぁぁぁああああああああああ!!!!!」

「うるせぇよ、さっきまで何見て戦ってたんだお前。今更ぴいぴい喚くんじゃねぇよ」


前言撤回。記憶のリセットは能力とは関係ないようです。まあ多分『死』っていう非日常的体験を脳みそが処理しきれていなかった結果だろう。無意識に死亡時前後の記憶を消していたんだろう。


まあ記憶があるからといってなにか変わるわけではない。別に強くなるわけでもないし、俺が弱くなるわけでもない、淡々とこいつの殺し方を探るだけだ。


そんでしばらく戦闘を続けた。格闘、魔法。あらゆる手段を用いて『勇者』を殺そうと試みた。が、『勇者』を殺すには至らなかった。魔法の基本元素である火、水、風、土の4元素をはじめ、派生や複合魔法も試したが、こいつを殺しきるには至らなかった。格闘に関してもシンプルな打撃、関節技なんかも試してみたがすべて効果なし。もういやになってくるね。


あと試せることといったら魔術か?けどこんな奴に向かって魔術使うべきか?もったいなくね?まあ使ったら減るものじゃないけどなんか納得いかないなぁ。まあいいか



『深淵魔眼』(影の眼)発動。........ほぇ、やっぱり『神の加護』か、めんどくさいことしやがってくそ野郎が)


まあ仕組みが分かれば対策は簡単だ。俺は『勇者』との闘いに決着をつけようと攻撃を仕掛ける。

『断絶の剣』(すべてに死を)発動」

魔術発動。


『勇者』の首をはねる。

『勇者』は復活する際に魔力をどこからか補給している。おそらく加護の元である神から魔力を補填してもらっているのだろう。

魔力を供給してもらっている『勇者』を邪魔するために俺は『勇者』に向かって走り出す。


『勇者』の体に触れる。そして『神の加護』に干渉する。






...................白い光が目の前を覆い、それが晴れると俺は真っ白な部屋にいた。

『よくもまあこんなことろまでやってきたものだ。魔の王よ。それに我が力の器に随分と乱暴してくれたものだ。』

「あぁ?」

『神を前にして失礼なものだな。『平伏せ』』

ズンッと体が一気に重くなる感覚に襲われる。鬱陶しい、『抵抗』(レジスト)。神が放った攻撃をはじき、こっちからも攻撃を仕掛ける。

「『黒獄炎』」

黒き炎を神に向かって放つ。

『神に向かって敵意を向ける意味が分かっているのか貴様?後悔するぞ』






「やってみろ、くそ野郎。その自信と傲慢にあふれた顔を絶望に染めてやるよ」

マジでどうやって決着つけようか迷ってますw

不死身って強いけど殺し方がマジでわからんです。

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