18話.軽くひねってやるよ
戦闘シーンって結構地味目になりがちなんですよね
どうしましょ
「...........」
『勇者』は真剣な表情でこっちを睨んでいる。仲間を殺されたせいかかなり興奮しているように見える、その興奮を抑えるように肩で息をしている。
「どうした?来ないのか?俺を殺すんだろ?」
「黙れぇぇ!!!!」
そう叫び『勇者』は血相を変えて切りかかってくる。怒りに任せた雑な攻撃、避けるまでもない
ガンッ!!と硬い音が鳴り響く、振り下ろしてきたその剣を俺は足の裏で受け止める。
「弱いな。そんな攻撃で本気で俺を殺せるとでも思ってるのか?」
「黙れ!!!」
そう叫び『勇者』は剣を振り抜く。俺はその力に身を任せて『勇者』から距離をとる。だが着地と同時に地面を蹴り距離を詰め、飛び蹴りを放つ。
不意をつかれた『勇者』は受け止めるだけで精一杯なようだ
「.........はぁ」
この程度の速さでギリギリなんて期待外れもいいとこだ。飛び蹴りから左足で着地をしたと同時に360度回転。右のスピンキックを放つ、これを防げるはずもなく『勇者』の顔面にクリーンヒット。そのままの勢いで地面に転がる『勇者』。
「弱い弱い、お前ホントに勇者か?称号とか以前に戦闘能力が皆無すぎるぞ?」
「黙れ!黙れ!黙れぇぇぇ!!!」
今回も怒りに任せきった単調な攻撃。
「そんなもんで俺を殺せると思ってんなら俺と戦う資格すらねぇよ...死ね」
シンプルに正面蹴り。転がる『勇者』。
「何回目だ?この構図、さっきからこれしかやってねぇぞ?」
「黙れと言っているだろう!!今すぐ殺してやる!」
「...はぁ、さっきから黙れ黙れってそれしか言えねぇのかカスが」
そろそろ終わらせよう、これ以上戦ってもなんも意味もないな
(「炎魔法『豪炎弾』発動」)
バァァァァン!!と大きな音を立てて爆発と煙が出る。
「.....こんなもんで終わりか、『勇者』も大したことないな、まあなりたての初心者だからそんなもんか」
....................スパンッッッ!
「........っな!?」
いきなり左の腕が飛んだ。全く反応できなかった。俺が反応できない程の攻撃なんて『勇者』にできる訳がねぇ。
煙の方向に目を向けると煙が2つに割れている。
「お前.....何をした?そんな力どこに隠してたんだよ」
「さぁどこだろうな?神様にでも聞いてみるといいよ」
「神...ね、そんなもんに縋ってなにがいいんやら」
『鑑定解析』で見た感じステータスにこれといった変化はないな、つまりこいつのスキルじゃない、ってことは神の干渉、加護の付与か...........クソが、余計なことしやがって。だが加護の程度はそれほどのものじゃないな、せいぜい弱めの『魔王特攻』か『聖属性強化』程度だろう、その程度の加護なら油断しなければどうってことはない、このまま戦闘継続で問題ない。やはりここでこいつはここで殺す。
「『聖剣』発動!!」
スキル『聖剣』。魔物、魔族などといった生物に対して『聖属性』以上に効力を発揮するスキル、当然『魔王』の俺にも効果がある、おそらくさっきの認識できなかった斬撃にもこのスキルを使っていただろう。
おそらくさっきの攻撃は『聖属性付与』『聖剣』で『魔王』に対する特攻を、『斬撃強化』『攻撃力上昇(大)』でシンプルな攻撃力を、『速度上昇(大)』『不可視化』で認識妨害を。そんで神の加護。こいつの持っているスキルを総動員しての全力の攻撃
「初めからそういうのをやれよ」
「フッ...余裕のつもりかい?この力さえあればお前に負ける気なんかしないけれどね」
「余裕のつもりかは俺の台詞だぞ?神の加護をもらえてうれしいか?言っとくがもう二度と奇跡はねぇぞ?」
「奇跡?さっきの攻撃のことかい?奇跡だなんて失礼な、『神剣』と言ってもらおうか神に選ばれし『勇者』の一撃だ、満足いただけたかな?」
「奇跡じゃねぇってんならもう一回当ててみろよ、ほら来いよ」
「調子に乗るなぁ!!くらえ!!『神剣』!」
パシンッ............
俺は振るわれた剣を素手で掴んだ。
「んなっ.......!?」
「ほらな?奇跡はねぇって言ったろ?真空魔法『真空波』発動。」
パンッと小さな音を立てて『勇者』との距離が離れる。
「水魔法『水の槍』」
ズドドドドドン!
連続で地面に突き刺さる水の槍、逃げ回る『勇者』
「風魔法『風爆弾』」
球体上の風の塊を『勇者』に向けて放つ。『勇者』の足元に着弾と同時に突風の爆発が起こる。
ボンッ!
「くっ!」
「近寄れるもんなら来てみろよ、土魔法『土の監獄』」
『勇者』を地面から出てきた土の檻が囲う。
「地・炎混合魔法『隕石』」
グゴゴゴゴゴゴゴゴ............!!!!
「くそっ!!!!」
隕石が地面とぶつかり、爆発が起こる。直前でなんかスキルを発動してたが何が起こるんやらわかったもんじゃない、気がかりはやつの気配が探れないってとこだな、一体どこに行ったのやら。爆発で起こった煙でよく見えないし........ってかなんか既視感...
バキンッッ!!!!!
不可視の斬撃が煙を切り裂き俺のもとに向かってきた。それを俺は弾く。さっきの攻撃と全く同じ攻撃だ。『聖属性』『聖剣』『斬撃強化』『攻撃力上昇』『速度上昇』そして『不可視化』と神の加護の気配。すべてがさっきと同じ攻撃、妙だ。
「ボーっとしているけれど余裕のつもりかい?この力さえあればお前に負ける気なんかしないけれどね」
...........さっきと同じような台詞、やっぱ妙だな、何が起こっている?
「炎魔法『爆炎』発動」
『勇者』に直撃。爆発と共にまたも『勇者』の姿を隠す規模の煙が巻き起こる。ここでまた『勇者』の気配が消える。そんで.........
バキンッッ!!!!
不可視の斬撃。
「ボーっとしているけれど余裕のつもりかい?この力さえあればお前に負ける気なんかしないけれどね」
あぁ、頭痛くなってきた.........クソが
めちゃめちゃ時間開いちゃってごめんなさい
これからじゃんじゃか書いていく予定です!




