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異世界転移で追放されたけど自由に生きたい  作者: なぎちゃ
二章.王国で無双やってみよう
17/54

17話.身バレか?身バレしたのか?

自分勝手な性格が招く、面倒な事態.....はぁ、めんどくさい、めんどくさい。

「待たせたね、それじゃあ会議を始めようか、この前の魔族についてと、彼の正体について」

......は?何それ、魔族についてはまだわかるけど俺の正体ってなんだよ、聞いてねぇぞ


そう思っていたのは俺だけではなく、大男もそれに対して文句を言いだした。

「おいおい、そんな話するなんて聞いてねぇぞ、この前の話をするから俺たちは集まったんだ、それがなんだ?こいつの正体について?こいつはどこかの国の冒険者じゃないのか?」

そうだそうだ、俺は正体を探られるような人じゃないぞ、まあ魔王だけど

「そうですね、いきなりで申し訳ないですがこれは私がどうしても話したい事だったのでいきなり集めることになってしまいました」

「...そうか、急ぎの議題ってことならしょうがねぇな」

おい、納得するな、もっと抵抗してくれよ


「ほとんどの人が初対面でしょうからまずは自己紹介から始めましょうか、私の名前はウルディア・グリアス。Sランク冒険者クランパーティー『神格の剣』のクランリーダーです」

「つぎは俺だな、このクランの副リーダーをしているギコルだ、よろしく」

「私はワンダ・オリビア、魔術師」

うん、簡素な自己紹介だこと。

「次はわたしね!私はフィン!フィン・リンガー!弓師(アーチャー)だよ!」

こっちは元気な子だなぁ

「........ユニア・グリーン、暗殺者(アサシン)

「リニア・ダイナーだ。剣士」


6人の自己紹介が終わって

「俺の番かな?ヨツバでーす、まあ魔法も近接戦闘もほどほどにできまーす。で?俺がここに呼ばれた理由を聞こうかな?」

「まずはこの前の魔族について話そうか、この前の魔獣騒動で『不可侵の森』から出てきたあの人型の魔物は魔族、大昔に滅びた伝説上の生物ですがいまだに生き残っている個体もいるらしいですね、今回出会ったのはこのうちの一体ということでしょう、出会うこと自体がレアな生物ですが魔族に遭遇して全員生き残ったことの方がよっぽどラッキーなことです、まずはこの幸運に感謝しましょう」

「あの......で?俺はなんで呼ばれたんだ?」

話が長くてうっとうしくなってきたから話の本題を急かす。


「そうですね、魔族との戦闘の際にたまたま出会ったのが彼、ヨツバ君です。魔族の攻撃を防ぐ形で結果的に私たちを助けてくれました」

「...結果的に?それはどういう意味?」

ワンダと名乗った魔術師が疑問を投げかける

「そうですね、魔族の攻撃を防いでくれたのは事実ですが、そのあと魔族と何気なく会話を交わしたのちその場から立ち去ろうとしたのでね。それだけが引っかかってしまいまして」

「立ち去る?なぜそんなことを」

今度は俺に目線を送ってくる

「別に俺はお前らの仲間じゃないんだ、困っていようとお前らを助ける義理も理由もないぞ?違うか?」

「..........確かにそうですね、私たちは仲間じゃない、ですが、冒険者という大きなくくりで言えば私たちは仲間と言えるのではないのでしょうか?それに冒険者は困っている人を助ける職業です、その相手がたとえ同じ冒険者だとしても困っているなら助けるべきなのでは?」

それは助けられる側の言葉じゃないだろと思ったのは俺だけではないはずだよね?なんだこいつ、傲慢というかおこがましいというか、自分の言っていることがすべて正しいと信じて疑わない、話の通じない、分かり合えない相手だ、こいつは。


そう思ったこの瞬間から俺はこいつと()()()()をすることをあきらめた。

「そう思っているのはお前らだけだ、俺はそうは思わない。だから俺はお前らを助けなかった、ただそれだけの話だ。これ以上話があるか?」

俺はさっきまでの相手に理解を求めるような話し方を辞め、俺の考えが伝わる程度の情報を淡々と伝えるだけの話方に変えた。


そんな話し方を敵意を察知したのか、会議室の中がピリッとした空気になる、俺はそんな空気に気づいていたが無視をし、リーダーの目だけに冷静な視線を送る

「.............あなたのあの不自然な行動を疑問に思い少しあなたを調べさせてもらいました、あなたは最近冒険者登録をしたばかりの新人らしいですね」

「新人?なんでそんなやつがあの場にいたんだ?それに俺らが全滅しかけた魔族の攻撃を防いだんだろ?新人にそんなことができるとは到底思えないな」

「そうです、私が疑問に思ったのはそこです、それでギルドマスターにあなたについて聞きました、冒険者試験でAランク冒険者の試験官を倒すほどの実力をもち、戦闘中とはいえ我々が目視するまで気づかないほどの隠密精度。あなたの出身はサン・ライズ帝国らしいですね、最近『勇者召喚』を行ったという情報が入っていることを鑑みた結果、あなたはこの世界の人間ではなく、『勇者』として召喚された『勇者』の一員なのではないですか?これが私の結論です」


こいつ鋭いな、こいつの予想が全部当たってるのが怖いところだねぇ、まあばれたからなんだって話なんだけどね。けどまあいちいち認めて正解発表してやるほど俺は優しくないんでね

「だったらなんなんだ?お前の予想が当たってるとして、俺はどうなるんだ?」

「いや、私が気になっているのはあなたがここにいる理由じゃないです、魔族との戦闘をしなかった点です。『勇者』ならば魔の者と戦うのが普通なのでは?私が得た『勇者』の情報ではそのようなものだと認識しているのですが、あなたはなぜ魔族と戦わなかったのですか?」


............まさか、こいつ気付いているのか?俺が『魔王』だって、『魔王』だとは思っていなくても確実に人間の味方ではないと思われているな、もうこいつは俺を魔物かなんかだと踏んで敵対の態勢を取っている。隙を見て俺を殺す気なんだろう


ここからは戦闘モードに切り替えだ


「戦わなかった理由か、別に俺はどっちでもよかったんだ、お前らが死のうと、あの魔族が死のうと、ただ気分でたすけなかったってだけだ、別に俺は魔族の味方ってわけじゃないぞ?」

「あなたがどっちの味方かはあなたが決めることではないです、周りが決めることです」

「そうか。で?俺はどっちの味方ってことに決まったんだ?」

ここで俺は殺気を隠すことを辞める、周りのメンバーたちも戦闘態勢に入る。

「あなたは危険な存在です、思想も行動も。なのでここで確実に確保します。抵抗してもいいですがここがどこかをちゃんと考えた方がいいですよ?」

あぁ、こいつはここがSランク冒険者クランの本拠地だから確実に勝てるとでも思っているんだろう。そんな甘い考えに思わず笑えて来る。

「フッ、ハハハ」

「何かおかしいことがありましたか?それともあきらめましたか?」

「いやまさかな、自分はSランク冒険者クランだから勝てるとでも思ってるのがおかしく思えてきてな、お前はそこの有象無象を味方だと思っているんだろうが俺からしたら道端の小石にも満たないただのカスだ。万が一にも勝ち目はないぞ?試してみるか?」

ちなみにと続ける。

「俺はちゃんと人間だが、人間の味方ではない、勇者として召喚をされた勇者だが、『勇者』でもない。そこの魔術師、鑑定魔法は使えるだろ?抵抗(レジスト)しないでやるから俺のステータスを見てみろ、そんで共有してやれ、戦うかどうかは俺のステータスを見てから決めていいことにしてやるよ」



「なっこれは..........」

俺のステータスを見たウルディアは心底驚いていた、まさか目の前にいるのが『魔王』だとは思わなかっただろう、仮にも自分は『勇者』の称号を持ってるしね。

「さて、どうする?戦うか?ステータスを見たからわかると思うが勝ち目はないからな?」

「いや、戦うさ、私には『魔王』と戦う使命がある」

「そうか、じゃあ覚悟しろよ?たまたま生き残るなんて淡い可能性なんて微塵も残さないほどに徹底的に蹂躙してやるよ」


(「全属性魔法、発動。爆破魔法、広域極大爆発(エクスプロージョン)発動!」)

「『勇者』と『魔王』の決戦にしては会議室(ここ)じゃ狭すぎるだろ、ステージは広く使おう。ちなみにこの魔法で決着がつくなんてことないよな?」

周囲を更地に帰すほどの大爆発が起こる。この爆発で生きてるやつなんて思えないほどの大爆発、たとえSランク冒険者だろうと即死だろう。


見晴らしの良くなった平地の中心に一人立つ俺。散らかる瓦礫は所々赤く染まっている。

そんな瓦礫をカラカラと鳴らしながら起き上がる人影がいくつか見える。


「さすがにこれじゃ死なないか、けどまあだいぶ死んだな、さて、決戦を始めようか?俺と張り合えるなんて期待はしてないし俺がお前に負ける未来なんて全く見えないが『勇者』を生かしておくと後々面倒だからな・・・」

「よくも仲間をやってくれたな魔王。お前を絶対に許さない!・・・」



決して相容れないはずの両者の意見がここで初めて一致する。



「「今確実にお前をここで殺す!!」」

『勇者』対『魔王』。なんの因縁もなかったはずの両者がいきなり戦うことになってしまったよ。

四葉君、魔王らしくなってきたかな?

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