16話.説明パートとその他の出会い
ちょっとだけ久しぶりの再会かな?
今回ちょっと長めです。
図書館でこの世界についていろいろ調べた結果、わかったことがある。まずは確認、この世界の名前は『アルジオン』そんで俺が勇者として召喚をされた国が帝国『サン・ライズ』、帝王が納める独裁国家である。この帝国というのははるか昔から『勇者』という人間とは思えないほどの力を持つ一人の戦士を抱え、魔王討伐に貢献をしてきたという国である。ほかの国からだいぶ嫌われているらしいが、サン・ライズ帝国は『勇者』という強力な戦力を抱えているという事実が他の国は帝国に下手に手を出せない理由の一つと言われている。そんで召喚されたはいいものの追放をされてしまった俺は、今俺が滞在している国、王国『リア・デザイア』は帝国と『デス・フォレスト』通称『不可侵の森』を挟んで向こう側にある国である。独裁国家の帝国と違い、この『リア・デザイア』は国王がいるものの民主的な国になっているようである。そんな国で冒険者をしている俺だが、この国はある問題を抱えているのである。
それがこの前あった魔獣騒ぎである。『デス・フォレスト』から時々魔獣が森から出てきてしまい、国に重大な被害を与えるのである。頻度は年に一度らしいが、常に魔獣に怯えながら過ごさなければいけないのである。怖いならどこかの国に引っ越せばいいじゃんと思うかもしれないが、この国に近い国と言えば『サン・ライズ』以外には特にないのである。地図で見ればわかりやすいのであるが、この世界はそれなりの大きさの島が点々とした配置になっており、一つ一つに独立した国が建国されているので簡単には引っ越しはできないのである。そんな悩みを抱えている『リア・デザイア』だが、危険な国なので当然仕事給料はいいのである、なので危険なのにも関わらず人の集まりは結構いいのだ。
国についてはこれくらいにしようか、次は魔法なんかについて話していこう。この世界のすべての生物には魔力というものが流れていて、魔法の理論さえ理解をすることができれば、だれでも使用ができる魔法を一般魔法と言うのである。そして稀にスキルとして発現する魔法がある、それは一般魔法とは違い理論などはなく、スキルが目覚めた者だけが使えるスキル魔法呼ばれる特別な魔法である。そしてスキル魔法よりもレアで発現するだけで歴史に名を残すと言われているのがユニークスキルである。ユニークスキルは通説では神に選ばれた者だけに発現すると言われている。ちなみに召喚された勇者は全員ユニークスキルを持って異世界に召喚されるのである。ユニークスキルはどれも例外なく強力で国を揺るがすほどの力を秘めているのだとか、なので帝国は他国から恐れられているのである。
次は称号についてかな?この世界での称号は案外特別な意味を持つみたいで、称号を持つ者はそれだけで特殊な能力や力が目覚めるのだとか、称号を持つと力を得ることができるなんて言ったけど実際はそんな目に見えて変わることはないらしい、『Aランク冒険者』とか『Sランク冒険者』だね。ステータスにちょっとだけ補正がかかるらしいが誤差の範囲らしい、『勇者』の称号を持つ者は『魔王』の称号を持つ者と戦う運命となるといった2つで1つのセットの称号なんだとか。なんともめんどくさい称号をもらっちゃったもんだよ。
「あんま新しいことはわかんなかったな、まあ収穫がなかったわけじゃないしいいとするか。」
図書館から出るともう外は暗くなり始めていた、俺はその足でそのまま宿に帰る。ふと周りを見渡す。俺がいた日本とはだいぶ変わった風景が目に入ってくる。そこでもう一度受け止めることになる。ここはもう俺が生まれ育った場所とは違う場所なんだと、その気になれば帰れるような場所ではないのだと、異世界に召喚されて今まで落ち着く機会が少なかったから気が付かなかったけどここはもう異世界なんだ。
生まれてきてから17年、なんの役割も目標もなく何となく生きてきて、親のおかげ生きてこれて自分で働いたこともない、そんなただの少年がいきなり知らない場所に飛ばされて生きろなんて言われたら普通は無理な話だよな、この世界に来てから『魔王』なんて大層な役割を受けて戦いなんてやったことのないことでお金を稼がなくちゃいかなくなって
案外.....なんとも思わないものだな、寂しいだとか悲しいだとか、なんも思わないことに少し驚いているけど。元からこんなもんだったかな、それとも俺が『魔王』になったからか?わからないな、俺は自分を客観的に見ることができると思っている。これは日本にいたときからできる俺の長所の一つだと思っている、そんな俺を客観的に見たときに俺は俺が自分勝手な人間だとわかっている、俺は他人のために何かをするのは嫌だし、自分以外の誰かを優先するのも得意じゃない、というか嫌いだ。だから俺はなんのメリットのない人助けなんかは大嫌いだ。感情がないんじゃないかなんて思うことはあるが楽しいとか嬉しいとかの感情はちゃんと湧くことを考えると俺はつくづく自分勝手な人間なんだと思う。けどそんな自分を嫌だと思ったこともない、それが俺だ。こんな性格に自己嫌悪も後悔もしたことない。だからこれからも俺はそのままだ。善意で人を助けることもないし、邪魔だと思ったものは排除する。
「ちょっと、そこの君!少しいいかな?」
.......ん?俺か?そんなわけないかな?
「ちょっと君!君だよ!黒髪の!」
「......え?俺か?」
まさかとは思いつつ確認のために振り返るとそこにはこの前の魔獣騒ぎの時に魔族にボコられていたSランク冒険者クランとやらのリーダーがいた。名前は確か.......ウルディア....だったけ?あんま覚えてないな。まあいいか。
「俺に何か?」
俺はそっちになんの用もないけどわざわざ呼び止められたのを無視するものなんかと思ったので一応反応しておく。
「君、この前会った冒険者だよね?」
はぁ、めんどくせぇな。ここは適当に撒こうか
「いえ、違います。人違いでは?では」
俺はそう言い残しそそくさと逃げようとするが逃げようとする俺の腕をガシッと掴んできた
「いや、君はこの前会った冒険者で間違えないね、ちょっと話があるから私たちのクランまで来てもらえるかい?」
本格的にめんどくせぇな、この状況から撒くにはどーしたらいいだろうか?
「こんな街中でSランク冒険者の私と騒ぎを起こしている人だなんて思われたくないだろう?ここはおとなしくついてきた方がいいと思うけどね、私もここで騒ぎを起こしたいとは思ってないからお互いのためにもね。わかるだろう?」
クソが、ただでさえめんどくさい状況なのにこれ以上めんどくさくなるのは嫌だしなぁ、こいつの言うことに従うのも癪だけど仕方なくついていくか
「.......はぁ、まあいいっすよ」
「そうか、賢い判断に感謝するよ」
そこから俺はしばらく歩き、冒険者ギルドと同じくらいデカい建物の前まで連れられた。
「ここが、我々のクランの本拠地だよ、さっ入って入って」
この建物に来るまでにちょっと話て気づいたことがある。こいつ話し方がちょっと変わったか?なんか前に見たときは堅苦しいしゃべり方をしていたような気がするんだけどな、あっちは仕事用のしゃべり方でこっちが素なのかな?そんなことを考えながら連れられた建物に入る、入るとそこには強そうな冒険者が数人いた、まあ俺からしたらどいつもこいつも雑魚だけどね
「話は2階の会議室でやろうか、もう部屋は取ってあるからいこうか」
言われるがまま会議室とやらに通され、用意された椅子に座る、他にも座っている人を見てみるとこの前魔族にボコられていたメンバーだったような気がしなくもない、会話も交わしていない相手を覚えれるわけないだろ、ただでさえ人の名前を覚えるのが苦手なのに、他のメンバーに適当に会釈しといて話が始まるまでおとなしく待っているとメンバーと思われる大男がいきなり話かけてきた
「おう、この前は世話になったな..........ってなんだそのツラ、まさか俺のことわかんねぇのか?」
だれだよ、自分のことを他人が知っていて当たり前みたいなしゃべり方嫌いなんだよなぁ、陰キャの俺は苦手なタイプだな
「そっすね、知らねぇです」
「まじか........そこそこ有名だと思うんだけどな俺たち、それにこの前会ったばっかりだろ....」
だから知らねぇって、しつこ、こいつ
しつこい男にイライラしているとリーダーが入ってきて会議机の椅子に静かに座る
「待たせたね、それじゃあ会議を始めようか、この前の魔族についてと、彼の正体について」
情報整理です.......たまにこんな回を設けたいですね、設定忘れないようにw
あとはのちのストーリーにつなげていくためのつなぎ回になりました。




