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異世界転移で追放されたけど自由に生きたい  作者: なぎちゃ
二章.王国で無双やってみよう
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14話.もう一度地獄に落ちろ

VS悪魔、始めましょう。

「...............さて。俺は俺の仕事をしますか。」

そうつぶやくと俺は魔草採取に向かおうと近くの森に歩こうとしたと同時にいつの間にか塵となって消えていた魔族が、復活を果たそうとしていることに気付く。周囲の魔力をかき集めるように一点に集まっているのである。


魔族はその体を魔力で構成している。ある程度の策を講じていれば復活ができるのである。まあ復活ができるって言っても一度失った体を魔力で再構築するという作業は死ぬほど難しいのである。下手な魔族は全員復活はやろうと思えばできるが、体を再構築してもすぐに崩れてしまったり、体の大部分が欠損した状態で復活したり、五体満足で復活できたとしても理性のない状態になってしまったりといった感じに復活にもいろいろ制約があるのである。....あっ、ちなみに余談だけど、俺が殺した『賢者』は全くのノーリスクで復活ができるよ。しかも何回も。ずるいよね。


そんな難しい復活といった作業だが、魔族の中では雑魚の部類である『名もなき魔族』が簡単にできるわけがないのである、そんな魔族が復活を果たすために取った策とは

「『我は我に名を付ける、我が名は』━━━━ヴェルダ━━━━」

自身に対する名付けである。名のない魔族は名を得ることによって力を得る。しかし、これは苦肉の最終手段である、魔族にとって名付けとは特別な意味を持つ。魔族にとって名は力そのもの、その力を名付けによってすべて受け継ぐ、それが魔族にとっての名付けなのである。名付けは名がある魔族から名のない魔族に行うのが基本である。


そんな名付けを名のない魔族が一人で行う。そこで一つ疑問が生まれる、どこから力を得るのか?その答えは『地獄』である、この世界には『天国』と『地獄』がある、『天国』には天使が、『地獄』には悪魔が住まうのである。『地獄』にはこの世界、厳密に言うと『現世』で大罪を犯したと神が判断した者が人種関係なく送られ、『地獄』でその体を悪魔へと変化させる。一度『地獄』に送られたら二度と『天国』や『現世』には戻ることはできないとされている、もし戻れたとしても神に見つかった時点で裁きを受けるといった仕組みになっている。


つまり、地獄の住民を呼び出したこの魔族の命はもう長くないのである。たとえ復活できたとしても長くは生きることができない、故に苦肉の策なのだ。ここまでが俺が『初代魔王』から受け継いだ記憶の情報。


さて、この魔族、悪魔の名を借りることで力を得たがその悪魔とはいったいどれほどの強さなのだろうか?ぶっちゃけ強さについては全然知らないんだよねぇ、戦ってみないとわかんないんだよね、噂では強いらしいけど。


「フッ、フハハハハハァァァ!!!!なにが起きたが知らんが復活をしたぞ!!オレを地獄に落とした神め!待っていろ!今すぐに殺しにいってやるぞ!!!..........近くに人間の気配が複数あるな、肩慣らし程度に人間を殺して回ってやろうじゃねぇか!」

なんだかテンション高い奴が出てきたなぁ、俺とは気が合わなそうだな、まあ俺の仕事は魔草採取出会って悪魔の討伐ではないから無視でもいいんだけどね。

「なんだ?そこの人間、オレを見てもなんとも思わないのか?」

話しかけてくんじゃねぇよ、この世界の人間はおしゃべりが好きなのか?まあ適当に話を合わせてやり過ごせばそのうちどっか行ってくれるだろ。

「あぁ、そうだね、なんとも思わないな。ほら、人間殺すんでしょ?あっちに行ったらたくさんいるから。さっさと行ったら?」

そんな感じに適当にやり過ごそうと話を合わせていたらある重大なことに気付いた。近くの人間、つまり王国『リア・デザイア』にいる人たちを殺されてしまったら俺の初仕事はどうなる?せっかくいろいろイベント切り抜けてきたのにすべてが水の泡となってしまうのではないのか?と。それはまずい、非常にまずい、また一からやり直すのはさすがにめんどくさい!やっぱこいつここで殺しておこう。よし、そうしよう。


「おい人間。お前、俺をなめているのか?俺は『地獄』の悪魔だぞ?貴様まさか悪魔を知らないのか?今の人間はそこまで退化しているのか?はっ、拍子抜けもいいとこだな」

なーんか、勝手に人間代表みたいにされてしまった。そして勝手に拍子抜けされてしまった。まあそんなことはどうでもいい、こいつが誰だとか、何をするかとか、俺からしたらどうでもいいことだ。ただ、俺の邪魔になるってんなら話は別だ。俺の邪魔になるような奴は、ことごとく........

「...........死ねっ!!!」

(『範囲拡大』『真空魔法』同時発動。極大真空魔法、『真空斬』)不可視の攻撃が悪魔を襲う、無防備な悪魔の首に確実に攻撃が命中し、キレイに首を切断。普通の相手ならこれで決着だろう、しかし相手は悪魔なのである。


「おいおい、不意打ちかよ、卑怯な奴だな。」

まあ死なねぇよな、予想はできてる、悪魔の弱点は知らねぇが『深淵魔眼』(影の眼)が教えてくれる。

(発動『深淵魔眼』(影の眼)


.......なるほどね、こいつも『賢者』と同じく魔力で体全体を守っている、しかも魔力が尽きない限りどんな攻撃を与えても意味ないらしい、そんで魔力は『地獄』の生物はほぼ無限にあるらしい、『地獄』から来たばっかの生物には『地獄』の魔力が大量についてくるらしいよ、ズルだろ。


だが魔力障壁の制度はお粗末そのものだ、無限の魔力に甘えて障壁をただ展開しているだけの初心者だ、まあ確かに不死性は厄介だがただ死なないだけの生物なんていくらでもいる、対処法なんて無限にある。例えばこんなのとか


「炎系統極意魔法『サン・フレア』発動」

全属性魔法の能力によって使うことのできる各属性の魔法の極意、火属性の進化系である炎属性、その極意『サン・フレア』。広範囲、高威力の太陽を作り出す魔法である。その太陽を留める。悪魔を太陽の熱で焼き続けるのである。悪魔の再生が間に合わなくなるか、再生能力が尽きるまで焼き続ける、こんな単純な作戦なんて誰でも思いつくが誰でもできるわけではない、まず自身の出した魔法をその場に留めるといった高等技術はそう簡単にできるものではなく、留め続けるのにも莫大な魔力を必要とする。まあ俺の場合は消費魔力より魔力の自動回復の速度のほうが速いからなんの問題もないんだよね。


さて、この程度で死んでくれれば楽で助かるんだけどね。さすがにそう簡単にはいかないか、普通に『サン・フレア』から抜け出したし、普通に反撃してきている。

「死ね!!」

スキル「黒炎」、文字通り黒色の炎を拳や武器などに付与したり、炎自体を敵に向かって放つことが出できる便利な魔法、一度燃え始めたら対象を燃やし尽くすまで消えることのない黒色の炎はまさに絶望の象徴のようなスキルである。


そんな黒炎を付与した全力の攻撃。そんな攻撃が弱い訳もない.........が、俺からしたらただの黒い色の付いた魔力の炎である。圧倒的な実力差にかかればそんなものなどただのマッチの火と同じようなものである。俺は何も恐れることなく勢いよく向かってくるその拳を掴む、拳を掴まれた悪魔は驚いた表情が隠せないようだった。


「なぜだ、なぜオレの炎が聞かない?!」

「さぁね、お前が弱すぎるんじゃね?」

「舐めるなぁ!このままお前を燃やし尽くしてやる!!」

そう言って、黒炎の火力を上げる悪魔、別に俺からしたらそんなに変わんない脆弱な攻撃だが、そろそろうるさいこいつを黙らせようか。

「『魔法創造』発動。」

[どのような魔法を創造しますか?]

「重力魔法を」

[条件で構築中...構築完了]

[「重力操作魔法」を習得しました。]

「発動、『重力操作魔法』。重力×100倍」

周囲の重力が急激に重くなる。その重さに耐えられなくなり、悪魔は膝から崩れ落ち、地に伏せた。悔しそうな表情を浮かべる悪魔だが重力の重さに何もできない。だが悪魔もさすがにそのままやられるような奴じゃない、身体強化の魔法を全力で使用し、何とか重力に抗おうとしている。


「お前立つのがやっとじゃない?大丈夫かぁ?w」

「な......舐めるなぁ....この程度の重力など、すぐに慣れてやる!貴様がどんな魔法を使ったか知らんが重力を増すだけの魔法なぞ使ってもオレは殺せんぞ!!」

ギリギリなくせに粋がるやつだなぁ、まあいいか、別に重力魔法を使いたかったから使ったわけじゃないし、悪魔をしばらく足止め出来れば何でもいい。必殺の魔術の準備が整うまでの時間稼ぎに過ぎないのだから。

「重力×0倍」

一気に重力をなくす、これにより今まで一生懸命に立ち上がろうとしていた悪魔は勢いよく後ろ方向にすっころんだ。笑えるwww



何はともあれ準備は整った。




「.........『断絶の剣』(すべてに死を)発動」




魔法を超越したこの世で最強の攻撃が地獄の悪魔を襲う。

「悪いな、もうお前に興味も何もないからな終わりにしよう、せっかく『地獄』から戻ったらしいがもう一度『地獄』に落ちろ。」

「じゃあね、短い出番なうえにもう2度と出番はないけど、悪く思うなよ?」

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